カード名 | 勝利の女神ホリプパ | 効果: ●このカードがスマッシュした時、バトルスペースの種族「コロボックル」のあなたのユニットの枚数が5枚以上ならば、あなたはデュエルに勝利する。 | ||
種族 | コロボックル | |||
種別 | ユニット | タイミング | クイック | |
使用コスト | 赤1無5 | 移動コスト | 赤1無2 | |
パワー | 5000 | スマッシュ | 2 |
V-1 覚醒の刻にて登場した、赤の大型?ユニット。
コロボックルを代表するホリプパ?の派生カードで、特殊勝利手段を持つ。
特定の特殊勝利手段を持っているが、その条件が非常に難しい。
少なくとも自分のユニットが、かつコロボックルであり5体以上存在していなくてはならない。
そもそも盤面を半分以上自分のユニットが埋めている状態は劣勢とは言いがたく、わざわざこのカードで特殊勝利を狙う必要が薄いという問題がある。
加えて従来の《導きの杖ホリプパ》らと比較すると自己パンプアップ?を持たないため単体では貧弱であるとしか言えない。
しかしスマッシュ?を入れる必要が無いだけに、ある意味楽。
このカードを生かすための構築をすると、そこまで条件を満たせないわけではない。
このカードを活躍させたいのならば、専用の構築を行うかコロボックル主体のデッキに1、2枚刺しておくのどちらかに絞られる。
コロボックル主体のデッキに数枚入れておき、狙える時に狙う程度に留めると最低限の事故要素に抑えられる。
しかし条件が難しいだけに活躍できないことが多く、完全に要らない子と化す可能性もあるので専用の構築をする方が特殊勝利条件を満たしやすいだろう。
専用の構築以外に、実はスマッシャーとして活用させるという方法も存在する。
貧弱なユニットだと述べたが、実はコロボックル内で見た場合このカードは常時2点スマッシュ?を持つ中で隊列召喚?を除き唯一《灼熱のコルドロン》に対応している。
当然ながら《祭儀の踊り子リムセ》や《導きの杖ホリプパ》《消えない涙トゥペケンヌペ》にようにパンプアップ?要素を持たないため爆発力は無いが、後半戦にもつれる従いこれが地味に作用する。
後述する《真紅の衝撃》に対応する2点スマッシュ?持ちとしては比較的扱いやすい。パワーの低さが辛いかもしれないが、《海の守り手アトゥイ》《細い葉の柳シュシュ》といった補助カードを駆使すればこの2点スマッシュ?は決して弱くは無いのだ。
当然前に出しやすくなり、それでいて維持もできるならば特殊勝利条件も満たしやすくなるだろう。
専用の構築を行う場合は何の色を軸にするかで大きく変わる。
だが、何の構築をするかにしてもとにかく展開に重きを置いた采配をしなくてはならないので採用されるコロボックルはある程度同じになるだろう。
赤、緑?といったいずれかの色が使いやすくこれらを主眼とした構築が落ち着きやすい。
赤に依存する、または完全に染めてしまうならば《大地の守り手モシリ》《海の守り手アトゥイ》は軽い上に有効なサポート要員になるので外せない。
単体の戦闘力の高めなコロボックルは場に維持しやすく採用しやすいが、《鋭い爪アムルイ》などの《勝利の女神ホリプパ》より重めのユニットの複数投入は難しい。
戦闘力ならば《激情の刃タンネピコロ》《消えない涙トゥペケンヌペ》《祭儀の踊り子リムセ》が使いやすいどころだろう。
《晴天のシリピリカ》《導きの杖ホリプパ》は多色前提になりやすいため赤に絞ると採用が見送られる。
しかし特殊勝利条件を狙う以上戦闘力よりも何らかの展開力を持つユニットが欲しい。面白いところでは《夜明けの凪ネト》や《憧れの灯チュプ》がいる。
特に《憧れの灯チュプ》は《突発的な事故》でも出せる手ごろさを持ち、それなりの戦闘力を持つ《希望の雷イメラッ》を簡単に展開できるので頭数を揃える上で非常に有用。
サポートでは適当なものを随時選択して行きたいが《真紅の衝撃》を外すことはできないだろう。これが《勝利の女神ホリプパ》の代わりになることで頭数を揃えた状態から一気にゲームセットに持ち込むことが可能となるので安定剤として働きやすい。
だがそれ故に自分の墓地のカードを除外する効果を持つコロボックルとは噛み合わせが悪くなる。
スマッシュ?はそれほど必要ないが、ある分にはあるので《マントルを漂う遺跡》を利用して相手のテンポを崩しつつ攻めに行け、貧弱な《勝利の女神ホリプパ》との相性も良いだろう。
しかし赤単色では速攻に近い戦術が求められ、ジリ貧になる可能性も否定できないので気をつけたい。
理想は《勝利の女神ホリプパ》を狙いたいが、性質上スマッシュ?を加えるのに特化したユニットも多いので《勝利の女神ホリプパ》と平行して通常の勝利条件も狙う方が良いかもしれない。
コロボックルを象徴するもう一つの色?が緑?。こちらを使えばエネルギー増加を見込め、安定した展開補助をする事ができるのは大きい。
また、コロボックル/フェアリー?という多色も問題なく採用できるので考えるより安定度は高くなる。上記で見送られた《導きの杖ホリプパ》《晴天のシリピリカ》も問題無く投入できるだろう。
緑?のコロボックルは数が少ないが、それなりに採用余地のあるユニットも多い。
特にエネルギー増加を促進させる《細い葉の柳シュシュ》は優先的に採用したい。このカードがあるかないかは大きく、加速による戦闘補助も持ち合わせるので非常に優秀といえるだろう。
エネルギーか墓地に《勝利の女神ホリプパ》が送られても《蕗の葉コルコニ》を採用する事でバランスよく安定してコロボックルを運用できる。
多色ユニットは戦闘力の高いものを含め《ファンシーカット・アクアマリン》《ファンシーカット・アイオライト》で固めて行きたい。
そうなると《変身の魔法》が上げられるが、《勝利の女神ホリプパ》の勝利条件と矛盾してしまうので《ファンシーカット・ムーンストーン》あたりを採用しない限り合成?は避けたほうが良いだろう。
緑?を含んだ補助は《パンドラ・エッグ》《囚われの貴婦人》《深緑の衝撃》といったようなユニットの数を増やしやすいカードに加え、《妖精の社交場》などのエネルギーブースト?と併用していきたい。
エネルギーゾーンを絡めた展開要素を入れることで《勝利の女神ホリプパ》を常時展開できる布陣を敷き、安定度を赤単色と比較して高める事が可能となる。
さらに安定度を求めるのならば《風邪ひいちゃうよ?》や《もう我慢できない》といったようなサーチカードとも併用していくとコロボックルを常に握りやすい。
それ故に戦闘面での不安が上げられるが、エネルギーの多さと数で押していくような形が理想形になるだろう。
奇をてらう方法として白との複合も一応は可能。
白にも一応コロボックルはいるが、絶対数が少なく《高鳴る鼓動ペンラム》は良いが《凍てつく弓ルプシク》とはあまり噛み合わせがよろしくない。
だが白と複合させる事で、全体的な防御能力を高めることができコロボックルを維持しやすくさせることも可能で上手に合わせられればかなり戦いやすくさせられる。
《ボーイ・ミーツ・ガール》で守り、《ソーラービーム・サテライト》でベース?破壊、《白銀の衝撃》で高速展開、《クリスタル・コロニー》で遅延させながら戦う事ができれば特殊勝利型の構築を目的とする場合かなり有用に働く。
加えて大きいのが《大増産ライン》という種族単での展開補助として非常に有効な1枚を採用できる点にもある。
補給?を持つ関連はモチロンのこと、軽減が行いにくい《勝利の女神ホリプパ》をごく自然に軽くさせられる。
また《高鳴る鼓動ペンラム》の擬似的なサーチ効果も相手の除去に対して数を減らしにくくさせる効果があり、色への依存度も低いため併用してもシナジーする場面は多い。
《高鳴る鼓動ペンラム》でコロボックルを維持できれば自然と手札にも握りやすく《聖王の号令》《聖王の息吹》《アーマゲドン》というようなカードも使いやすくなり、一気に押し込む事もできやすくなる。
ただし上述のように白コロボックルの絶対数がかなり少ないため、複合させる場合に色事故を起こしやすい。
だがストラテジー?やベース?にはそれなりに効果的なカードも多いので、これからのコロボックルの増加次第ではこの色との複合も効果的になり将来的な展望が見込める。
赤緑?白それぞれの良い所を抜き出して採用して見ても面白いので、腕に自身があれば構築して見ても良いだろう。
もう一つ、このカードを生かす専用の構築をするならば《勝利の女神ホリプパ》と共に《変幻獣バブルホリプパ》をメインに据える構築が上げられる。
《変幻獣バブルホリプパ》を利用することで上記のコロボックルに縛られない幅の広い構築をする事ができるので、構築の幅がグッと広がる。
ただ、こちらは構築が難しいだけでなく《変幻獣バブルホリプパ》を維持することが求められこれが瓦解するとなると戦術自体が崩壊しかねない。
加えて種族を強制的に変更する都合からアメーバやブレードマスターといった種族間シナジーが強力なカードが一部採用できなくなるので注意。
だが上記の構築に加えコロボックルで無いカードを投入する場合の安定剤としての採用なら十分見込めるだろう。
また、このカードを出すまで種族変更は行われないためアメーバで盤面を埋め尽くした後に《勝利の女神ホリプパ》と同時に展開させればコロボックルに頼らないユニークな戦法が実現できる。
コロボックル以外のユニットを採用するのは難しいが、相性が良いカードも多少なり存在する。
《マスター万手ブレード》はシナジーしていないように見えるが、これを投下させるれば最大3体ものコロボックルを展開できるので全体火力や除去?を受けてしまった状態からの立て直しに大いに役立つ。
《変幻獣バブルホリプパ》を採用するならばこのカードの有用性も高いものになるだろう。もし《マスター万手ブレード》で《勝利の女神ホリプパ》を含むコロボックルを3体展開した後に《変幻獣バブルホリプパ》を出すことができれば、わずか1ターン程度で王手に持ち込むという荒業も可能。
また軽いコロボックルを大量に採用してウィニーのような形状にして速攻で押し込んだり、召集と絡めても面白い。
そもそもコロボックルの幅が広いだけに特殊な能力しか持たない《勝利の女神ホリプパ》との組み合わせは何種類も存在する。
これだ!と言うような決まりきった形が無いので自由に採用していくと良い。
とにかく適当にコロボックルを採用してみても良いが、奇をてらう余裕が無いため弱点が多い。
《竜皇帝アルィンド》などの火力による全体除去を受けてしまった場合の立て直しが難しく、スマッシュ?を入れる必要が無いだけ逆に場を整えるのは難しい。
加えて黒が得意とするコントロール?に対しても弱い。除去ならずハンデス?を喰らっても痛いので対処が必要になるだろう。
構築難易度やレアの観点から組むのは容易ではないが、これでフィニッシュを決めた際の感動もひとしお。
勝利の女神の微笑みを勝ち取り、華麗にスマッシュを決めて相手をアッと言わせてやりたい。