佐川一政


1949年生まれの佐川一政(いっせい)はパリ第3大学に留学中の1981年6月11日、同大学の25歳のオランダ人留学生ルネ・ハルテヴェルトを呼び出して、射殺。彼女の遺体を損壊して保存し、その一部を食べた。そのことから、この事件はパリ人肉事件と呼ばれることになる。その後、遺体の処理のためにスーツケースを用意して、ブローニュの森に放置した。死体が発見されると、警察は佐川一政を容疑者として逮捕した。佐川は犯行を自供したが、法廷での精神鑑定で心身喪失状態での犯行と判断され、不起訴処分となった。アンリ・コラン精神病院に収容され、1984年には帰国して、松沢病院に入院。翌年には退院して、自由の身となる。

主要著作

『霧の中』(話の特集社)
『サンテ』(角川書店)
『生きていてすみません〜僕が本を書く理由』(水宋社)
『カニバリズム幻想』(水宋社)
『蜃気楼』(河出書房新社)
『喰べられたい〜確信犯の肖像』(ミリオン出版)
『華のパリ、愛のパリ』(IPC)
『狂気にあらず!?〜佐川一政の精神鑑定』(コリン・ウィルソン、天野哲夫との共著/第三書館)
『饗〜カニバル〜』(コリン・ウィルソンとの共著/竹書房)
『殺したい奴ら〜多重人格者からのメッセージ』(根本敬との共著/データハウス)
『少年A』(ポケットブック社)
『漫画サンテ』(まんだらけ出版/限定800部)
『超上級犯罪学講座』(見沢知簾との共著/イースト・プレス/現在、見沢氏の意向で出版差し止め)
『霧の中の真実』(鹿砦社)
『パリ人肉事件〜無法松の一政』(河出書房新社)
[参考文献]
「週刊マーダー・ケースブックNo. 2 パリ留学生人肉食事件・佐川一政」1995. 10. 10. (コリン・ウィルソン監修/ ディアゴスティーニ/省心書房)
唐十郎『佐川君からの手紙』(河出書房新社)
(主要著作・参考文献作成 2005.1.8 T.Harada)