ジャン＝ジャック・ルソー

ジャン＝ジャック・ルソー（1712.6.28. - 1778.7.2.）はフランスの哲学者／小説家。『社会契約論』、『人間不平等起源論』、『エミール』などが主著。フランス革命を導くことになった社会思想を展開した。

『小説のために』では、通俗作家としてのルソーに注目している。ＣＷは人間の想像力の爆発をもたらしたのが『新エロイーズ』という恋愛小説の誕生だったと指摘している。『新エロイーズ』は当時の女性から熱狂的に歓迎され、現代のハーレクインロマンスの先駆ともいえる。主人公サン＝プルーは家庭教師として教えた女性との間に恋が芽生えるが、二人は階級の違いやすれ違いでなかなか結ばれない。リチャードソンの『パミラ』と共にＣＷが賞賛する作品となっている。