(参考)→コラムはなぜ精神症状を改善するか?
ほとんど「治療=書く事」です。 合理思考の熟達化が必要なので、まずは書いてみてください。 最初からうまく合理的思考を導き出せる事が難しいからです。 書いておくと、どこがうまくいっていないのかを検討することができ、 次第に合理的思考をうまく作れるようになります。
写経とちがって、効果はまったく同じです。このスレにも両方の派がいらっしゃいます。 紙に書くのは手軽でいい、後で加筆がしやすい、ふりかえりやすいなどメリットがあるそうです。 またコンピュータへの入力は、後で整理・編集がしやすい、パソコンは毎日触っているから気楽に書ける、などのメリットがあるそうです。 お好きな方でやってみて下さい。
どちらもほとんど同じです。気に入った方でどうぞ。
研究によると、病気にもよりますが、65%〜80%ぐらいの治療効率があ ると言われています。薬物療法との併用はより効果的だと言われています。
自動思考や感情を書いてる途中や読み返す時に、自己嫌悪や怒りその他 の悪感情を覚える人もいます。これが副作用です。それがつらくてやめてしま う人もいます。
指導者とやるのが理想ですが、このスレにも本など読んで一人で取り組んでいる人が何人もいます。 指導者がいた方がよい理由は、自分自身に対する「認知の歪み」は自分では気付きにくく、 したがって合理的思考を見つけるのに手助けがあった方がよいからです。 ですから指導者が得られない場合も周りの信頼できる人の意見を聞いたり、 このスレを活用するなりして、自分の「認知の歪み」に取り組むのがよいかもしれません。
認知療法を受けられるところは、日本ではまだまだ少ないです。 治療経験のある方、情報をお持ちの方、営業・宣伝したい方の書き込みを お待ちしています。
認知療法は最初、うつ病の治療のために開発されましたが、その後 パニック障害、強迫性障害、統合失調症、人格障害、薬物乱用・薬物依存、 摂食障害などなど、さまざまな適用が広がっています。
(参考)疾患別説明→http://psychotoolbox.web.fc2.com/CBT/intro.html
どんな療法でもそうなように、向かない人もいるようです。 「悩んでいる本人」が主体になる療法なので、いろんな理由で認知療法に 取り組めない人には向かないといえると思います。 (とくに一人でやる場合はそうです) どんな人が向くのかはっきりわかりませんが、自分を知的に解明することが 好きな人、心理学が好きな人に効果が高い、というウワサもあります。
その考え(思考)でまだ「苦しい」ならうまくいってない証拠です。 その考え(思考)で「苦しくなくなった」ならうまくいった証拠です。
やり方はいくつもあります。 たとえばバーンズ 『自分を愛する10日間プログラム』には15の方法があがってます。 基本は、歪んだ考えを正すというよりも、自分にとって楽な考えに置き換える、ことです。
「認知の歪み」リストは、あくまで「合理的思考」をつくる手助けをするものなので、 あまりこだわらなくてもかまいません。あてはまるものがいくつあってもよいし、 まったくないなら単に「認知の歪み」とか「いつものやつ」ということにすればよいでしょう。
確かに利己主義(もしくは御都合主義)的な合理的思考(擁護的思考)も時にはあります。 でも、論理療法のエリス風にいえば「「利己主義はいけない」ってどこに書いてある?」。 認知療法的には「利己主義はいけない」というのは「すべき思考」(という認知の歪み)です。 もちろん、自分で満足いくように(たとえば利己的に)利他的な行動や思考を選択することだってできます。 要は「利他的な行動をしなきゃならないと考えて苦しむ」状態から抜ける方法のひとつを、認知療法は提供する訳です。
合理的思考(擁護的思考)は、別に「正解」じゃありません。 「別の考え」と言い換えてもいいくらいです。 「別の考え方はできないだろうか」という試みは、時に思考のブラックホールから抜け出すのを助けます。 また、たいていのうつの人は、自分の考え(自動思考)を「現実的」で「変えようがない」と思っています。 なので、認知療法を行うカウンセラーも「(あなたの考えは現実的かもしれませんが)別の考え方はできないでしょうか」と、 しばしば問いかけたりします。
併用OKです。その方が効果が高いという話もあります。 一般論として、激ウツの人には、薬物療法から入って、認知行動療法の併用が入り、 減薬/断薬期間を認知行動療法で支え、治療終了という形が理想的だそうです。
いいえ、そんなことはありません。 しかし、認知療法を通じて、うつや不安に陥った時の対処法や、 そうなりにくくする予防法を身につけることができます。
認知の歪みに気付いた→がっくり、というのはよくある話です。 落ち込んだまま(合理的思考をつくろうと)考え込んでも泥沼にハマりがち。 そんなときは別の(気晴らしでも)するか、すなおに寝てしまうかしましょう。 つづきをやるのは、後からで十分です。 そして、泥沼に落ち込むのを回避できた自分を誉めてやりましょう。
「自分に都合良く思いたいだけだ」と浮かんでくる心のつぶやきこそ、ネガティブな自動思考です。 「自分に都合よく思いたいだけだと思いたいだけでしょ」とヘビの尾を飲み込ませてみては? いずれにせよ、感情的決めつけです。認知の歪みリストを読みなおすかして、そのループから脱してみてください。
認知行動療法は唯一自分のみに効きます。 あなたのやっている事は基本的にうつに何の影響も与えないです。 うつ病に関しては良い言葉かけも、悪い言葉かけも、どっちにせよ無効ですから、 もし彼氏が悪化しても、自分を責めないでいいです。
認知療法の世界ではマニュアルが幅を利かせていて、「〜病のための認知療法」というのが山ほどありますが、 それらは互いにそんなに違ったことをやっている訳ではありません。 認知療法は、よい意味で「対処療法」(病気に効くというより、症状に効く)です。 人間が後付けする《原因》や《分類》よりも、“クライエントが現に困っていること”を改善するために、いろんな技法を用意しています。 そのおかげで、うつ病だろうが、気分変調障害だろうが、抑うつと伴う人格障害だろうが、 アダルトチルドレン(?)だろうが、「効果がある」と言えます。 万人に効くかどうかは、また別の話ですが。
2chという匿名掲示板では、たとえ専門家を名乗っても、その発言者の正体を保証するものでは ありません。匿名で提供される情報の活用や真偽の判断は、読み手の自己責任に委ねられている、 と考えるのが妥当でしょう(Web、書籍、専門家などから得られた情報との比較対照が推奨されます)。 一方で、このスレにも、その文意から明らかに一流の専門家と思われる方が参加されていて、要所 で的確なアドバイスをしてくれていることも、おそらく確かなように思われます。また書き込みの多 くは、当事者が身(と心)を持ってセルプヘルプで認知療法を行った記録です。失敗やつまずきも含 めて、セルプヘルプで認知療法に取り組もうという方には、参考となる情報も少なくないと思います。
どのような療法であれ、すぐれた専門家の下で治療を進めるのが理想であり、認知療法も例外で はありません。しかし、今のところ日本では認知療法を行う専門家の数は絶対的に不足しており、そ の他さまざまな理由から、少なくない人が専門家による認知療法を受けることができないのが現状で す。そのためセルプヘルプで認知療法に取り組もうという人たちが情報交換を行う、このスレッドの ような場所にニーズがあるのでしょう。 いうまでもなく、セルプヘルプの認知療法は、病院等の受診の代わりにはなりません。このスレで も、多くの参加者は、精神科などを受診し薬物療法その他を受けながら、自分でも認知療法に取り組 むといったやり方を行っているようです。
実は、年間500人の臨床心理士が新たに誕生し、臨床心理士はみんな認知行動療法が 使えて、おまけに認知行動療法に健康保険が効くイギリスでも、認知行動療法の専門家 はぜんぜん足りません。 そうなることをずっと前に見て取った、恐怖症のエクスポージャー法で有名な行動療法 の重鎮アイザック・マークスは、1970年代にはすでに、看護師への行動療法の普及を はじめてます。 不安障害の有病率はとても高く、とうてい精神科医や臨床心理士による治療だけでは足 りないことは明らかだったからです。たとえば、試算によると、パニック障害に悩む人 はイギリスでは30万人、ところが、臨床心理士が年間におこなうパニック障害への治療 は現在でもたかだか年間5万人でしかありません(それでも日本と比べれば、雲泥の差ですが)。 マークスの研究によると、3年間の行動療法の訓練を受けた看護師が、不安障害の患者 の行動療法をおこなったところ、大きな効果をあげました(Marks, 1985)。 こうした成功によって、モーズレイ病院では、看護師を対象として行動療法の訓練コー スが作られてます(マークスは、『行動療法における看護』*1や『一次医療における ナースセラピスト』という本を書いてます)。 *1Nursing in behavioural psychotherapy : an advanced clinical role for nurses / I.M. Marks ... [et al.]. -- Royal College of Nursing of the United Kingdom, 1977. そして「とうてい精神科医や臨床心理士による治療だけでは足りない」という同じ理由 から、マークスは、セルプヘルプ本も書いています。 Isaac M. Marks著 ; 大谷義夫, 小口徹共訳『恐れと共に生きる : 恐怖・強迫・性障害 のセルフヘルプ』(青山社, 1996) (原題)Living with fear : understanding & coping with anxiety 同じ理由から、最近マークス先生は、行動療法を補う手段として、コンピュータを利用 した心理療法(Computer-aided Self-help/Internet-Guided Self-Help)の研究を しています。
結構、頻出の質問なので、過去ログから「認知療法で治る」というのがどういう感じなのか、 参考になりそうなのを集めてみました。
http://cognosco.hp.infoseek.co.jp/1072556517.html#R827
827 名前:*優しい名無しさん* :04/08/16 07:23 ID:N6H2DmtW このスレでうつ病が治った人は居るんですか? 832 名前:*優しい名無しさん* <mailto:sage> :04/08/21 09:13 ID:YVYTzga3 >>827 <#R827> このスレで認知療法知ってやってみてほとんど直った。 というか落ち込まなくなった。ありがとう。 833 名前:*優しい名無しさん* :04/08/21 20:20 ID:Jx1mMzas >>832 <#R832> よかった。おれもがんばるよ。 というか、薬はまだつづけているが、もう職場復帰したよ。 まだまだ、日によっては休んでしまうが、とにかく認知療法とやっていくよ。 835 名前:*優しい名無しさん* :04/08/23 21:30 ID:7G1GZph7 >>832 <#R832> よかったね おいらも随分症状が改善したよ まだまだなところも多いけどいつかそう胸を張って言えるようになりたい
http://cognosco.hp.infoseek.co.jp/R1035300547.html#R248
248 名前:*優しい名無しさん* :02/11/15 06:35 今のところ上手く行ってる自分の感想として、人間的に成長して他人 がいい人に見えるとか、希望に満ち溢れてると感じる事は無いね。 プラスもマイナスも当然両方あるし、よく、治った人が言うような 「素晴らしい人生だ!」みたいな浮ついたのは殆ど無いね。ああいうのは 嘘くさい。再発大丈夫?と思う。ただでさえ生きづらい世の中です。 自動思考を認識することに重点を置いているからなのか、まだ途上だから 潜在意識に染み込んでないのか、よく分かんないけれど、とにかく プラス思考人間になれたってわけじゃない。 なんつうのかな。合理的な見方が出来てくるようになると、鬱までは 普段から落ちにくくなるって感覚かな。それを今も強化して。 能天気には一生なれないと思うし、でもモノの考え方が分かったから それでもいいやって感じ。まあ勿論前向きの部分が徐々に増えていって るんだけど、そういうの全部結果であって、意識はしてない。
http://cognosco.hp.infoseek.co.jp/1010566518.html#R406
406 名前:*優しい名無しさん* :02/07/25 23:39 認知療法に限った話ではないのかも知れないけど、治ったと言う人に 対していつも思っていた。なんで治ったのにココにいるの?と。 でも俺もかなり治ったけどココに居る。訓練だからね。 苦痛じゃない訓練続けるからココに居る。 それも偏った見方だったんかなあと今振り返ってみて思う。
http://cognosco.hp.infoseek.co.jp/1010566518.html#R479
479 名前:*優しい名無しさん* <mailto:sage> :02/08/07 07:26 >>475 <#R475> 私、行動認知療法でパニック障害が良くなりました。 もちろん薬も併用していましたが、 体調が良くなって今では薬も飲んでないです。 今は通院もしなくなって症状もほとんど気にならなくなっています。
http://cognosco.hp.infoseek.co.jp/1010566518.html#R767
767 名前:*優しい名無しさん* :02/10/10 01:55 もう鬱は充分に治ったけど認知行動療法やっとるよ! バーンズが毎日帰途にやっとるというのも頷ける。 楽しいんだよなんか。 鬱治ってもまだまだたくさん歪んでるところって人間にはある。 そのマイナスばかり見つめるのもまた違うんだけどね。 要するに一般にも通用する悩み方、考える方法なんだな、これ。 下手に宗教にハマるよりこっちのほうが余程良いんじゃないかと思う。 自分が浄化されてく感じなんだよ。
http://cognosco.hp.infoseek.co.jp/1239665915.html
913 名前:優しい名無しさん[sage] 投稿日:2009/04/10(金) 00:11:06 ID:gs82YgNg >>905 強迫性障害がやっと治った者です。 確かに、初めは薬で症状を和らげる事が大切だと思います。 現在辛い症状に対する投薬治療ですね。 他の方も書いておられますが、暴露療法は回復期に行なわないと、厳しいと思います。 暴露療法後に強迫観念が無い事に違和感を覚えました。 強迫観念を持ち続けている状態が、当たり前だと認識されるので…。 グルグル思考になった時、意味がないから止めようと思って、自分の意志で止められる事が重要だと思います。 必ず頭の中がカラッポになりますから、薬に対しての疑問は医師と相談して下さいね。
http://cognosco.hp.infoseek.co.jp/1257579781.html
336 名前:優しい名無しさん[sage] 投稿日:2009/11/25(水) 21:23:19 ID:FDTw2PhK >>330 ホントそうだね 治ったヒャッホイ→やっぱり治ってないorzってのは自分も何度も経験してる 今は副作用から一時的に抜けられたテンションですべてが明るく輝いて見えてるだけなのかもしれない というようなことも、まぁもちろん考えてる 安易に、だけど悲観もせずやっていくよ とりあえず今日は昨日よりよくなってて恐怖じゃなくて淡い不安感程度になって、 これくらいなら慣れてるから普通に生活できるくらいでホントありがたい 969 名前:優しい名無しさん[sage] 投稿日:2010/01/28(木) 06:10:04 ID:bAnPfcpn 以前、ロリコン問題で相談させてもらった者ですが、 皆様のアドバイスを元に色々と努力してみたところ、 自分でも不思議なくらい良くなってきました。 どうしてあれほどまで小さい女の子に関心を持っていたのか 今では少し不思議な気がします。 思っていたよりも軽症だったのかもしれません。 もちろん、完全に払拭したわけではないですし、 何かの機会に元に戻ることもあるでしょうが、 少女を襲うかもしれない、といような強迫感情はほとんどなくなりました。 本当にありがとうございました
http://cognosco.hp.infoseek.co.jp/1010566518.html#R69
【ご参考】 民主党:水島広子議員の国会質疑 http://www.mizu.nu/sitsumon/kosei01518.html ■水島委員 《略》 今現在、通院個人精神療法については、病院三百四十点、診療所三百九十二点ということになっており、 このほかには標準型精神分析療法というのが三百九十点というふうにございます。 前者の場合、初診以外は特に時間の決まりがないため、三分間診療であろうと、 定型的な認知療法を四十分かけて行おうと、診療報酬が全く同じということになっております。 うつ病や摂食障害に対しての効果が実証されている治療法とそうでない治療法が 全く同じ扱いというのは、余りにもおかしいのではないでしょうか。 三分間診療であれば、四十分間に十人以上の患者さん分の通院精神療法を算定することが できますので、医療側の事情からいっても、わざわざ四十分かけて認知療法を行おうとは しないのではないでしょうか。
(参考)
誤解されがちですが,否定的な思考を肯定的な思考に取り替えたり, 非合理的な考えを合理的な考えに置き換えたりすることが,認知療法 のめざすところではありません。 認知療法で,思考を記録したり,書き留めた自分の思考に反論を試みたり するのは,「選択の余地の無い,当人には《事実そのもの》に感じられる ことすらある思考」にその人がしばりつけられている状態を脱して, 《別の考え》があり得ること,一つの現実について幾通りにも考えること ができることを知ってもらう(できたら体験して実感してもらう)ことを 期待してのことです。自分で《別の考え》を生み出し,自分の考えに対して いくつか並列させることができれば,いろいろ思考を取り替えてみることで 感情や行動にどんな影響が生じるかを知る(体験し実感する)ことができる かもしれません。 繰り返しになりますが,認知療法は,間違った考えを正したり否定的な考えを 肯定的にするのでなく,これまで固執していた自分の考えを相対化したり, 考えの選択肢を増やしたりすることで《出口なし》の状態を脱する余地を提供 するとでも言った方が,いくらかましな理解につながると思います。
おっしゃるとおり、「自分の意志で変えられるのは行動だけ」ですね。 そのためCBT(認知行動療法)には、 ・行動から行動をかえる ・行動から認知をかえる ・行動から感情をかえる ・行動から生理状態をかえる さまざまなメニューがございます。 「自分の思考を書いて記録する」という行動ばかりが有名になりましたが、 当店のメニューはそれだけでありません。 「もっと行動を」といった人にも、満足のいくメニューを取り揃えております。 またのお越しをお待ちしております。
確かに認知行動療法は、死んだ人を生き返らせたり、別れた恋人を戻って来るようにさせたり できるわけではありません。 認知行動療法に変えることができるのは、せいぜいが自分の考え方や心持ちや行動だけです。 もしも「根本的な問題」とやらが、自分の「外」にあるのだとしたら、 認知行動療法は「無力」でしょう。 実は、この手の質問(いちゃもん)は頻出で、二千年以上前にお釈迦さまが すでに答えています。 仏教の修業をして「悟り」を得ても超人になれる訳ではない。悟った人も死ぬし、病気にもなる。 そんなら、悟ったって何にもならないじゃないか、とつっこまれてお釈迦さま=ブッダ(悟った人)は 「二の矢を受けず」 と答えました。 一の矢は、誰にも(悟ろうが悟るまいが)降り掛かる死や病やその他の災難のこと。 ニの矢は、これに対して、「一の矢」について悩み苦しむことです。 死や病といった「根本的な問題」は避けられない。 しかし死や病について悩み苦しむという二次の災難(二の矢)は避けられる。 「一の矢」は、認知療法で使うコラム法では、「出来事」の欄に書くものです。 そして「二の矢」は、認知療法的には「結果として生じる感情・行動」。 「一の矢」はコントロールできなくても、「二の矢」はコントロールできる(認知をかえることができるなら)。 精神疾患では、病気についての悩み(二の矢)が、病気自体を悪化させる悪循環を形作っていることが、ままあります。 また人間社会では、自分の行動が相手の行動に影響を与え、 相手の行動が自分の行動に影響を与えるといったループがたくさん見られます。 自分の考え方や行動をいくらか(それほど大きくなくとも)変えることができるなら、 そうした悪循環やループを通じて他のことも変わっていくかもしれません。 多くの心理療法がそうなように、認知行動療法もまた、変えられる小さな部分を変えることで、 もっと大きな変化をもたらす可能性がある、だからこそ人を「治す」ことができるのでしょう。
確かに病気で苦しんでる本人が知りたいのは「認知療法は鬱に効きますか?」ということじゃなくて、 「私の鬱は,認知療法で治りますか?」ってことですよね。 そして本当のところは、その人がやってみないとわからない。それは確かにそうです。 認知療法スレの住人としては、言えることは、次の3つです。 (1)向き不向きはあるけど、「ダメでもともと」で、やってみ。 (2)一つのやり方でうまくいかなくても、いろんなやり方があるから尋ねてみて。 (3)認知療法は○○病だけに効く、ってものじゃないから、とりあえずやってみたらどう? やめるのはいつでもできるし、紙とえんぴつ(あと本一冊あれば十分)ではじめられるからリスク(コスト)もたいしたことないよ。
→認知療法TIPS2 擁護思考・適応的思考をつくるときのコツ
反証をもって合理的思考としていることにより、うまくいかなくなっている場合が多いです。 自動思考と反証をたしたものを合理思考としたほうがよいような気がします。 また、合理的思考が「〜すればいい」「〜することにしよう」となってる場合、すべき思考が混じっていることが多く、 うまくいかないことも多いです。 「べき思考」は「〜するにこしたことはない」「〜のほうが望ましいだろう」に置き換えることができます。