備忘録


認知療法に関するちょっとしたデータや覚え書き、他のページに分類できない事項を、とりあえず書き留めておくページです。

認知療法の専門家の数

日本認知療法学会の会員は1200名以上に達しました(2008年11月現在)。

(参考グラフ)http://jact.umin.jp/img/graph.gif

http://jact.umin.jp/img/graph.gif

「日本は認知行動療法のような心理社会的治療の導入,普及が遅れ,世界の潮流から孤立  
 している。このような遅れの原因として,専門技能を持つ人材の不足がある。認知行動  
 療法を実践する主体としては通常は臨床心理士が考えられる。心理士の研修に関して,  
 米国では臨床心理系大学院が約200あり,そのうち約半数が認知行動療法のプログラム  
 を提供している。そして,その数は増え続け,若い教官ほど認知行動療法を専門にする  
 ようになっている。一方,日本では,同様な大学院教育プログラムが150程度あるが,  
 教官が認知行動療法を知っているところが約10箇所程度であり,実際の臨床教育もでき  
 るところは1,2箇所しかないことがわかった(神村栄一,新潟大学談)。」

「パニック障害を主とするストレス関連疾患に関する医療実態の調査 平成17年度報告書」(分担研究者 原井 宏明 独立行政法人国立病院機構菊池病院 臨床研究部)

(http://homepage1.nifty.com/hharai/stress/panic_group_report_h17.pdf)より引用。

日本のメンヘラーの数(推定値)

http://cognosco.hp.infoseek.co.jp/1126606560.html#R454

454 名前:*453* <mailto:sage> :2005/11/24(木) 20:11:06 ID:aEH8NC7O
…(略)…
   (某所からこぴぺ)
   日本の人口が127,640,000ぐらいだから、生涯有病率からすると

   うつ病:男性7,910,000人、女性13,260,000人
   パニック障害:男性1,250,000人、女性3,110,000人
   強迫性障害:2,550,000人
   対人恐怖症(社会不安障害):男性6,910,000人、女性9,650,000人
   アルコール依存症:男性5,230,000人、女性440,000人

   一方の推計患者数(入院と外来を合わせた患者数)は
   統合失調症:260,000人
   気分障害:91,000人
   神経症・ストレス関連・身体表現性障害:53,000人
   アルコール関連:21,000人
   だそうです。こっちは平成14年の厚生労働省データ

幸せな人、まともな人、万引きする人

http://cognosco.hp.infoseek.co.jp/1142046271.html#R362

362 名前:優しい名無しさん :2006/06/25(日) 05:32:06 ID:sHOvEAR/
   >>360
   数字化できると、統計などと突き合わせることができて、「思い込み」に
   モノサシをあてることができますね。

   >「楽しくやっている人」55%
   去年の調査ですが、

http://pr.yahoo.co.jp/release/2005/1212a.html

   オタクを自認する人で今の人生が楽しい・充実している」と回答した人は48.1%で、 そうでない人では34.6%だそうです。

   >「まともな人」まともの程度の差はあれ89%

http://www.pref.fukushima.jp/seisinsenta/specify/kawara/depression_prevalence.html

   ある調査では、日本人の精神障害の生涯有病率18.6%(うち気分障害は9.0%)だそうです。

   >「盗癖」0.5%

http://www.shopliftingprevention.org/WhatNASPOffers/NRC/PublicEducStats.htm

   万引きが原因で逮捕された人数は過去5年で約一千万人以上、
   全米では約2300万人ほどのshoplifters(万引きする人) がいて、これは11人に1人の割合です。

http://2.csx.jp/~counselor/shoplifter.html

   「盗癖/窃盗癖/万引き依存症」に分類される依存強迫的万引き者(ADDICTIVE-COMPULSIVE SHOPLIFTERS)はこのうち85%、
   万引き依存者(KLEPTOMANIACS)1%だとShulmanという人は分類してます。
   依存強迫的万引き者は罪の意識がありますが、万引き依存者は「盗んだことを覚えていません」といったりするそうです。

認知行動療法的介入の基本要素

                   _______________________________________
                   |                                       |
                   |        【 定式化と心理教育 】         |
                   | 思考、感情、行動のつながりを理解する  |
                   |_______________________________________|
                ≪認知≫
              ■思考のモニタリング
              以下のことを特定する
             ・否定的な自動思考
             ・中核的な信念
             ・機能的ではない仮説

             ■認知的な歪みや欠陥の特定
         よく見られる機能的でない認知、仮説、信念
              認知的歪みのパターン
                認知的欠陥

                ■思考の評価
              認知を検討し評価する
                認知的再体制化
              バランスの良い思考を作る

           ■新たな認知スキルを発展させる
       気晴らし、前向き日記、前向きで対処につながるセルフトーク
            自己教示訓練、結果推論的思考、
                 問題解決スキル
 
                 ≪認知≫
                 /  \               
                /    \
               /      \
               /        \
             /          \
            /            \
           /              \
          /                \
         /                  \
      ≪行動≫―――――――――――――――――≪感情≫

■活動のモニタリング               ■感情教育
活動、思考、感情のつながり            中核となる感情を区別する、
維持要因となっている強化子の特定         身体症状を特定する
                            
■良いプランニング                ■感情のモニタリング
目標を決定し合意する               感情と思考、行動を繋げる
                         感情の強さを評価する尺度
■課題の設定                     
練習課題                      ■感情のマネジメント
楽しめる宿題を増やす               新たなスキル
活動計画を立てる            (リラクセーション、アンガー・マネジメントなど )
                           
■行動実験                       
予測や仮説を検証

■段階的なエキスポージャー/反応妨害

■新たなスキル/行動の学習
ロールプレイ、モデリング、リハーサル
                 ____________________________________________________
                 |                                                   |
         |        【強化と報酬】                      |
         |   自己強化、スターチャート、随伴する報酬の約束 |
                 |___________________________________________________|

「リラクセーション反応」スレ

http://anchorage.2ch.net/test/read.cgi/utu/1250343554/

1 名前:優しい名無しさん[] 投稿日:2009/08/15(土) 22:39:14 ID:d0/33NUL
<リラクセーション法のやり方>

1、邪魔の入らない、静かな環境に身を置きます。

2、うつぶせに寝るか、ゆったりとできる椅子に座ります(慣れてる人は足を組んでも可)。

3、体を足から頭まで順番にリラックスさせます(やり方の一例を下の方に)。
  このリラックスの注意としては、「リラックスしようと意識しない」ことです。
  ただ淡々と実行してください。
  ただし、意識はきちんと対象となる体の部位に向けておいてください。   

4、鼻で呼吸をし、意識を呼吸に向けます。

5、息を吸って、吐く時に心の中で「い〜ち」と数え、また息を吸って吐く時に心の中で「に〜」と数えます。
  10までいったらまた1から数えなおします。 
  このとき、数えることに一生懸命になり過ぎないようにしてください。
  また、これは呼吸のコントロール法ではなく、あくまでも普通の呼吸を数えるだけの行為です。 
2 名前:優しい名無しさん[] 投稿日:2009/08/15(土) 22:39:54 ID:d0/33NUL
6、これを10〜20分続けます。
  最初のころは時間を確かめるために何度か目を開けても構いません。
ただし、目覚まし時計などを使って10〜20分後に音が鳴るようにしてはいけません。
  目覚まし時計を使うと、次回以降深いリラクセーション状態に入りにくくなります。

7、ここで問題となるのが、雑念の処理です。
  雑念が浮かんだ場合、それを「受身で受け流して」ください。
  仕事上の問題が気になっても、腹が立った出来事を思い出しても、
 「あ〜はいはい」といった感じで受け流し、また呼吸に戻ってください。  
  そのままあれこれ考えたり、怒りを膨らませてはいけません。
  また、逆に、力ずくで雑念を消そうとしてもいけません。
  このリラクセーション法は、そういった雑念を吐き出させる目的もあるからです。
 
8、10〜20分経ってもすぐに立ち上がってはいけません
  その場で数分間、目を開けて体に力が戻るのを待ちます
  手足をゆっくりとグーパーさせるのもいいでしょう 
3 名前:優しい名無しさん[] 投稿日:2009/08/15(土) 22:41:11 ID:d0/33NUL
Q,いつやればいいの?
A,1日2回、最低一回10分以上。ただし、食後すぐは避ける(出来れば2時間以上空ける)
 朝食と夕食の前、起床後と就寝前など、時間を決めて習慣化しましょう

Q,どういう効果があるの?
A,「ストレス(正確にはストレッサー)に対して過剰反応しなくなる」「ストレスがたまりにくくなる」この2つ

Q,「ストレス(正確にはストレッサー)に対して過剰反応しなくなる」ってどういうこと?
A,簡単に言えば、いやなことがあってもあまりストレスを感じなくなる
 
Q,あまりストレスを感じなくなったら危ないんじゃないの?
A,全く感じなくなったら危険だけど、そこまで行くことはまず無い

Q,ストレスを感じたり、たまったりするのって自然なことだから、それをいちいちいじる必要はあるの?
A,今の人間の体のストレスシステムは原始時代用のものだから、
 こういうリラクセーションの訓練を通じて、ストレスシステムを文明社会用に修正する必要がある
 昔は宗教儀式を通じてこういう修正をしてたんだけどね
 
Q,なんでいまだに原始時代用なの?
A,人間は生まれた後の学習・訓練で自分を色々変化させることができるから、そのままほったらかしでもいいやとおもったんじゃない?
 
4 名前:優しい名無しさん[] 投稿日:2009/08/15(土) 22:42:03 ID:d0/33NUL
Q,具体的にどんな効果あるの?
A,こんな感じ↓
 
 「身体系症状」
 ・高血圧 ・不整脈 ・痛み ・月経前症候群 ・不妊(なぜだかわからないけど書いてある) ・更年期の顔面紅潮
 ・不眠 ・過敏性腸症候群 ・その他ストレスがらみの症状

 「精神系症状」
 ・不安 ・緊張症 ・軽度〜中度の抑うつ ・怒りっぽさ ・依存症(酒、タバコ、薬、ネット、性行為など) 
 ・その他精神面の過剰反応が原因の症状

 「非症状系」
 ・肌が若返る、白髪が黒くなるなどの美容効果 ・睡眠時間が減る、もしくは同じままでも以前よりも熟睡できる
 ・なんか知らないけど、元気が出る ・なんか知らないけど、穏やかな気分になる


Q,元気が出てるのに穏やかな気分ってどういうこと?
A,特にメンヘラの人はそうだけど、元気=ハイな状態(躁状態)っていう間違ったイメージがあるよね
 「正常に」元気が出てる状態ってのは穏やかさと両立した状態


Q,雑念がしつこく出て来てイライラしてくるんだけど
A,むしろがんがん出せ
 そのうち雑念が少なくなってくる時が来る
 そして少なくなったころには自分の心の問題がかなり減ってることに気がつくはず
5 名前:優しい名無しさん[] 投稿日:2009/08/15(土) 22:44:56 ID:d0/33NUL
●○●3のリラックス法の一例●○●
※表現・順序は各自の自由に

足の指に注意を向け、
「足の指がリラ〜ックスする」「足の指がリラ〜ックスする」「足の指がリラ〜ックスする」と3回心の中で唱える
足の甲に注意を向け、
「甲がリラ〜ックスする」「甲がリラ〜ックスする」「甲がリラ〜ックスする」と3回心の中で唱える
足の裏に注意を向け、
「足の裏がリラ〜ックスする」「足の裏がリラ〜ックスする」「足の裏がリラ〜ックスする」と3回心の中で唱える
かかとに注意を向け、
「かかとがリラ〜ックスする」「かかとがリラ〜ックスする」「かかとがリラ〜ックスする」と3回心の中で唱える
足首に注意を向け、
「足首がリラ〜ックスする」「足首がリラ〜ックスする」「足首がリラ〜ックスする」と3回心の中で唱える
すねに注意を向け、
「すねがリラ〜ックスする」「すねがリラ〜ックスする」「すねがリラ〜ックスする」と3回心の中で唱える
ふくらはぎに注意を向け、
「ふくらはぎがリラ〜ックスする」「ふくらはぎがリラ〜ックスする」「ふくらはぎがリラ〜ックスする」と3回心の中で唱える
膝に注意を向け、
「膝がリラ〜ックスする」「膝がリラ〜ックスする」「膝がリラ〜ックスする」と3回心の中で唱える
太ももに注意を向け、
「太ももがリラ〜ックスする」「太ももがリラ〜ックスする」「太ももがリラ〜ックスする」と3回心の中で唱える
もも裏に注意を向け、
「ももの裏側がリラ〜ックスする」「ももの裏側がリラ〜ックスする」「ももの裏側がリラ〜ックスする」と3回心の中で唱える
6 名前:優しい名無しさん[] 投稿日:2009/08/15(土) 22:45:50 ID:d0/33NUL
お尻に注意を向け、
「お尻がリラ〜ックスする」「お尻がリラ〜ックスする」「お尻がリラ〜ックスする」と3回心の中で唱える
腰に注意を向け、
「腰がリラ〜ックスする」「腰がリラ〜ックスする」「腰がリラ〜ックスする」と3回心の中で唱える
下腹部に注意を向け、
「下腹部がリラ〜ックスする」「下腹部がリラ〜ックスする」「下腹部がリラ〜ックスする」と3回心の中で唱える
上腹部に注意を向け、
「おなかがリラ〜ックスする」「おなかがリラ〜ックスする」「おなかがリラ〜ックスする」と3回心の中で唱える
背中に注意を向け、
「背中がリラ〜ックスする」「背中がリラ〜ックスする」「背中がリラ〜ックスする」と3回心の中で唱える
胸に注意を向けて、
「胸がリラ〜ックスする」「胸がリラ〜ックスする」「胸がリラ〜ックスする」と3回心の中で唱える
手の指に注意を向けて、
「指がリラ〜ックスする」「指がリラ〜ックスする」「指がリラ〜ックスする」と3回心の中で唱える
手の甲に注意を向けて、
「手の甲がリラ〜ックスする」「手の甲がリラ〜ックスする」「手の甲がリラ〜ックスする」と3回心の中で唱える
手のひらに注意を向けて、
「手のひらがリラ〜ックスする」「手のひらがリラ〜ックスする」「手のひらがリラ〜ックスする」と3回心の中で唱える
手首に注意を向けて、
「手首がリラ〜ックスする」「手首がリラ〜ックスする」「手首がリラ〜ックスする」と3回心の中で唱える
手首からひじの手前までに注意を向けて、「腕がリラ〜ックスする」「腕がリラ〜ックスする」「腕がリラ〜ックスする」と3回心の中で唱える
ひじに注意を向けて、
「ひじがリラ〜ックスする」「ひじがリラ〜ックスする」「ひじがリラ〜ックスする」と3回心の中で唱える
7 名前:優しい名無しさん[] 投稿日:2009/08/15(土) 22:46:59 ID:d0/33NUL
二の腕に注意を向けて、
「二の腕がリラ〜ックスする」「二の腕がリラ〜ックスする」「二の腕がリラ〜ックスする」と3回心の中で唱える
肩に注意を向けて、
「肩がリラ〜ックスする」「肩がリラ〜ックスする」「肩がリラ〜ックスする」と3回心の中で唱える
首と肩の間(肩がこる場所)に注意を向けて、
「僧帽筋(そうぼうきん)がリラ〜ックスする」「僧帽筋がリラ〜ックスする」「僧帽筋がリラ〜ックスする」と3回心の中で唱える
後ろ側の首に注意を向けて、
「首がリラ〜ックスする」「首がリラ〜ックスする」「首がリラ〜ックスする」と3回心の中で唱える 
前側の首に注意を向けて、
「のどの辺りがリラ〜ックスする」「のどの辺りがリラ〜ックスする」「のどの辺りがリラ〜ックスする」と3回心の中で唱える
アゴに注意を向けて、
「アゴがリラ〜ックスする」「アゴがリラ〜ックスする」「アゴがリラ〜ックスする」と3回心の中で唱える
口の周りに注意を向けて、
「口元がリラ〜ックスする」「口元がリラ〜ックスする」「口元がリラ〜ックスする」と3回心の中で唱える
両ほほに注意を向けて、
「ほおがリラ〜ックスする」「ほおがリラ〜ックスする」「ほおがリラ〜ックスする」と3回心の中で唱える
鼻に注意を向けて、
「鼻がリラ〜ックスする」「鼻がリラ〜ックスする」「鼻がリラ〜ックスする」と3回心の中で唱える
目の周りに注意を向けて、
「目元がリラ〜ックスする」「目元がリラ〜ックスする」「目元がリラ〜ックスする」と3回心の中で唱える
おでこに注意を向けて、
「おでこがリラ〜ックスする」「おでこがリラ〜ックスする」「おでこがリラ〜ックスする」と3回心の中で唱える
頭皮全体に注意を向けて、
「頭がリラ〜ックスする」「頭がリラ〜ックスする」「頭がリラ〜ックスする」と3回心の中で唱える
最後に、
「体がリラ〜ックスした」「体がリラ〜ックスした」「体がリラ〜ックスした」と3回心の中で唱える
8 名前:優しい名無しさん[] 投稿日:2009/08/15(土) 22:52:25 ID:d0/33NUL
参考にした書籍
ハーバート・ベンサム「リラクセーション反応」
http://www.amazon.co.jp/dp/4791104420/
熊野 宏昭「ストレスに負けない生活―心・身体・脳のセルフケア」
http://www.amazon.co.jp/dp/4480063765/

テンプレ以上
9 名前:優しい名無しさん[sage] 投稿日:2009/08/15(土) 23:35:02 ID:hzOfs6Kw
   /l、
   (゚、 。`フ
   」  "ヽ
  ()ιし(~)〜

弁証法的行動療法 DBT (dialectical behavior therapy)

779 名前:優しい名無しさん[] 投稿日:2010/12/11(土) 20:44:07 ID:XD4OCEkr [2/3]
>>777
DBTは日本では最近紹介され始めた新しい療法なので、知らない人もいるかもしれないので、
簡単に説明すると、DBTは境界性パーソナリティ障害(BPD)の治療に特化した治療法である。
行動療法に禅の思想を取り入れ、衝動性をコントロールしていくことを目的としている。
そして、DBTは個人精神療法(週1回1時間)+グループ療法(週1回2時間半)+電話コンサルテーション(24時間対応)+治療者ミーティンググループ(週1回1時間半)の4つから成り立っている。

 この4つの構造を継続するには大変な時間と労力とお金がかかり、日本の現状ではこれをそのまま実施することはコスト的にも難しいと本書では繰り返し述べられていた。
これは本当にその通りだと思う。P37ではDBTを医療保険で実施した場合の金額を算定しており、年間1人1,462,670円もかかると出ています。
ただし医療保険自体はかなり低い金額なので、これでも赤字になるぐらいで、黒字にしようと思ったら2〜3割増はしないといけないでしょう。

 米国ではチームアプローチが基本であり、病院のシステム上、このようなDBTの構造を導入してもスムーズに行くが、
個人プレーが基本の日本ではDBTの構造をそのまま導入するのはかなり難しいようである。というかほぼ不可能で、
現在のところ日本で標準的なDBTを行っているところは皆無のようである。少数ながらDBTを修正しながらやっているにすぎないよう。

現在(2009年時点)のDBTは治療モデルを改変することにより自殺類似行動(リストカットなど)や
社会的不適応だけでなく摂食障害や外傷後ストレス障害にも適用範囲を広げている。(弁証法行動療法ワークブック)
http://mindfulness.jp/ma-therapy/newtherapy/ch2-dbt.htm
http://homepage3.nifty.com/saimin/DBT.html
http://fuji.naruto-u.ac.jp/~kinoue/personality/sld026.htm
http://www.shinri.co.jp/dvd/linehan.html

認知的行動変容法の違い

           [ 認知的行動変容法の違い (リラクセーション法の理論と実際p113) ]
   |   論理療法         |   認知療法         |   自己教示トレーニング
   |   段階的論理的再構成法      |                                |
___|________________|________________|_______________
     |                                |                                |
問題の|非論理的な考えが情動面、行動面 |誤った認知の習慣化により非現実 |ネガティブな自問自答やセルフ
背景 |、認知目での歪みを生じる    |的、否定的な捉え方となり、情動 |トークは情動面や行動面に不適
   |                |面や行動面での歪みを生じる   |応な状態を作り上げる
___|________________|________________|_______________
   |                  |                                |
変容の|非論理的な考え方を論理的な考え |クライエントと援助者の間の「共 |目的を明確にし、その達成のた
方法 |かたに変えていく、援助者は積極 |同経験主義」的アプローチをとり |めに援助者が手本となり認知的
   |的に非論理的な考え方への直面化 |誤った認知によるものと現実的で |モデリングを行ったり自己教示
   |を働きかけ変容を促進する    |歪みのない認知によるもののデー |法を指導したりする
   |                |タ収集を行い、直接的に問題点を  |
   |                |明らかにし適応を高めていく      |
___|________________|________________|_______________
     |                                |                                |
認知面|非論理的な考え方であることを説 |情報を処理するプロセスにおける |望ましく適応のある自己教示を
の技法|得し、根拠を説明し、異なった考 |歪みを改善するために、困ってい |繰り返し練習する
   |え方を提示し、非論理的な考え方 |ることや問題に関わる考え方を明  |
   |への洞察を得る         |確化し、評価し、実際に行動面で  |
   |                |行ってみる。自動思考や誤った認  |
   |                |知を詳細にセルフモニタリングし  |
   |                |記録する                        |
___|________________|________________|_______________
     |                                |                                |
行動面|新しい考え方を習得するために、 |認知面と行動面を組み合わせて行 |様々な行動的技法が用いられる
の技法|ノートに書き込み非論理的な考  |う。認知の歪みを修正したものに |が、モデリング、リハーサル、
   |え方を意識化し、新しい論理的  |基づき、実際に行ってみることが |強化スケジュールの変更、イメ
   |な考え方に変更していくか、こ  |ホームワークになる       |−ジの活用などが用いられる
   |れをホームワークにする場合が    |                                |
   |ある                            |                                |