MTBルックとは


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MTBルック

見かけはMTB(マウンテンバイク)のようだが、実際はその定義外に位置する自転車のこと。
18段変速などの謳い文句で注目を集めるが、ユーザーがその恩恵を受けることは少ない。
また、ATBとは、全地形対応型自転車(All-Terrain Bike)の意。

雑誌によっては、「ルックス車」と記述するものもあるが、これは老舗自転車メーカー「LOOK」と区別するためのものだと思われる。



本項目に該当する製品、ATB268 W-susには、
「本品は一般道路専用です。段差や悪路地でのご使用はお避け下さい。」
と書かれたシールが貼られている。
これは、悪路での衝撃に対してフレームが耐えきれず破断したり、ホイールが歪むなど、故障の可能性があるからである。

実際、BB付近のフレーム断裂の報告があり、無理な走行は禁物である。


スポーツバイク

素人は、スポーツバイクをMTBタイプと競輪タイプに区分するが、これは大きな誤りである。
競輪に使用される自転車は、シングルピストと呼ばれる、変速装置・ブレーキが装備されていないもので、日本の公道で使用した場合、日本の法令で罰せられる。



スピードを競うスポーツサイクルは、以下のように一次元的に分類できる。

←悪路走破性――――――――――――――――――――スピード性→
マウンテンバイク クロスバイク? シクロクロス? ロードバイク TTバイク?

その他(スポーツサイクル以外も含む)
BMX? タンデム? シティサイクル? リカンベント? ミニベロ? フォールディング?


価格的目安としては
00〜07万円 ルックモデル、シティサイクル
05〜15万円 エントリーモデル、街乗り
13〜35万円 ミドルグレード
35〜**万円 ハイエンドモデル



スポーツバイクとルックバイクの違い


いずれも自転車であることに変わりはない。

区別される所以となるのが、その性能である。
この二つが厳密に区分されることはないが、その基準となるものをいくつか記述する。

  • 重量(素材)
  • 設計・製造精度
  • 耐久性(安全性)
  • 価格
  • ブランド
  • その他

重量

二昔前ほどは10kg代後半のスポーツバイクが一般的だったようだが、その素材がクロモリ、アルミ、カーボンと進化を遂げるにつれて、重量面では顕著な進化をしている。
それに対して、ルック車は価格を抑えるため、素材にハイテンスチール(ハイテンシルスチール:高張力鋼)が主流である。
ハイテンは一般的に強度が高く、肉薄化させることによって軽量化に貢献するとされているが、自転車の素材に限ると、
ハイテン>アルミ>カーボン
の順に序列される。
素材としては、他にもチタンやマグネシウムなどがこだわりを持って用いられる。

精度



ルック車の精度は、一般に高くないとされる。
特に、フルサス仕様の自転車は、2つのフレームを組み合わせて構成されているため、そのリンク部分でねじれに対する弱さが目立つ。
メーカー製でも低ランク品を採用したり、自社製品などを部品に多用するため、ゆがみや摩耗に決して強いとは言えない。

例えば、ナット止めされたホイールを一度外し、奥まで差し込んで固定した場合と、フレームに対して真っ直ぐになる位置で固定した場合とでは、ホイールの位置が異なり、ブレーキの再調整が必要となる。
通常、奥まで差し込めば所定の位置に固定できるはずだが、ルック車の場合はそうでもない。
また、w-susの後輪はデフォルト位置で左にずれている。
この精度のぶれを体感したいときは、両手放し運転をした場合によく感じられる。












耐久性


ルック車は街乗りを前提として設計されているところが多く、耐久性に難がある。
スチールの表面に施された塗装が剥げて、その部分が腐食したり、高速で走行しようとして、部品が破損するなどがその例である。
ユーザーの多くが雨ざらしで保管するために、金属の酸化がより促進されることもその一因である。

また、ブレーキ・ギアのアウターケーブルが擦れただけで塗装が摩耗し、そこから酸化することがあり、
塗装やコーティングなどでも低コストを図っていることがわかる。






価格

MTBルックとは>スポーツバイク参照

ブランド


自転車にとって、ブランドはとても重要な役割を果たす。

たとえば、FELTについて考えてみると、優秀なハイエンド機を輩出し、ミドルグレードににその最新技術をフィードバックしている。
エントリーグレードはあまり日の目を見ず、とても優秀なメーカーであるイメージがある。

一方、ルイガノを考えると、中堅のミドルグレードの性能は劣らないものの、ハイエンド機のラインナップが少なく、一般に普及しているのはエントリーモデルやシティサイクルばかりである。
それ故に、他のブランドに乗るローディーたちからは「ルイガノ」というブランドが低俗なものとして扱われている。

2ch上で勝手にルイガノの比較対象となっているジャイアントも同様に、プロチームに機材供給するほどの技術を注いだハイエンド機を有する一方で、素人向けのクロスバイクや入門機に広く手を延ばし、ハイエンド機にまで採用している独自開発のスローピングフレームは見た目が格好悪く、低俗なものとしてのイメージが浸透しつつある。

その点、シボレーはハイエンドはおろか、エントリーモデル未満の製品しか無いため、スポーツバイク乗りの間からは「スポーツ自転車」とすら認識されていない。



その他


一概にそうとは言えないが、以下のような点でも差異点が見られる。

  • ナット止め⇔クイックリリース





参照

教えて!goo「MTBルック車と本物のMTBの違い」
http://oshiete1.goo.ne.jp/qa1148306.html

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