366 名前: ロト ◆ROTOWt.c 投稿日: 02/05/24 13:22 ID:FcqxIOqL
俺は不良だからよ
タバコも吸うし宿題もやらない
見事な不良アッピルだと感心はするがどこもおかしくないな。
改変が初心者にも容易い事から、そこそこの頻度で見かける名言でもある。
詳しく分析したいのは二行目。見落としがちだが、ブロント語の最大の特徴である「接続助詞」に関する重要な要素が詰め込まれている。
タバコ「も」吸う「し」宿題「も」やらない
「も」も「し」も日本語では並列表現として用いられる接続助詞である。
「も」は類似した事柄を並列したり、全面的な否定や肯定のために物事を列挙したりするために使う。
つまり、この文ではタバコと宿題を列挙し、文章全体に否定ないし肯定的な意味を持たせている。
「し」はセンテンスを並列に置いたり、ついげきの一文を付加するための接続助詞である。
(判断の原因や理由を示す事もあるが、ここではそういった意味で用いられてはいない)
近年では終助詞として用いる用例も若者を中心に広く一般化してきたが、ここではそうなってはいない。
「し」の前後にある文章の強弱は場合によって異なるが、竜頭蛇尾を許さない戦闘言語であることを考えると、「宿題もやらない」のほうに重きを置いていると解釈するのが自然であろう。
ブロントさんにとっては「タバコを吸う」事よりも「宿題をやらない」事の方が「不良」をアッピルする上で重要なのである。
未成年でタバコを吸う事を、宿題をやらない事以下と思っている辺りは流石の不良と言わざるを得ない。
タバコを吸う事によって生じるデメリットを、彼が理解していたからかもしれない。
身体能力に影響を与え、しかもタバコには金がかかる。一歩間違えるとカウンターで身体的・金銭的に大ダメージを受ける隠し技であり、そう頻繁に行う行為ではなかったとも考えられる。
彼にあこがれて真似し始める者が出てくる事を見越して、「タバコ」よりも「宿題」が重要である事を表現したのかもしれない。この辺の心配りが人気の秘訣なのだろう。
ブロント語を用いる場合は、雪辱女子に気をつけたい。
勿論、細かいところにばかり気を取られて本来の疾走感が失われては本末転倒である。
カカッと自然にこの心配りができれば、一級ブロンティストにだいぶ近づいたと言えるのではないだろうか。