勇者指令Another第二話



昼時。学生の安息の時間
が、屋上で話す男女が一組
「今日こそ!答えてもらうわよ!この前のアレは何!?」

藤本煉 長い黒髪に運動、勉強共に優秀な翔のクラスの学級委員。翔の変身を見てしまった人物である

「だからそんなもの知らないって言ってるでしょ。証拠でもあるんですか」
冷たく返しているが実は相当焦っているこの眼鏡の生徒が嵐宮翔
「私が見たことが証拠よ!あなたが変身してスゴイ高さの戦闘機にジャンプしたのだって見たんだから!」

「はぁ…僕が運動できないこと知ってるでしょ?学級委員さん」
翔は普段、運動オンチな只のオタクをなりきっている。
話し途中だがチャイムが鳴る。学生の安息は終わりを告げる

「いつかあなたの正体、絶対暴いてやるんだから!あ、早く教室に戻りなさいよね!」
捨て台詞を言い残し急ぎ足で屋上を出て行った

「面倒くさいのに捕まったな…」
《ショウ。この前の子の話だけど…》
ダグコマンダーから翔の上官、リオンの声
「びっくりしたなぁ。いきなり喋らないで下さい!……了解です。なんか気が引けるなぁ…」

………………

放課後。特に問題も無いので翔は普通に下校していた…はずはない
誰もいない帰り道。翔は後ろの電柱に隠れている奴が狙いだった
「(いいぞ…ついて来い…)」
完璧に隠れていると思っている人物。煉だった
「(ふふ…カンッペキだわ!全然気づいてない…このままアイツの正体暴いてやるんだから!)」

数十分後。二人はやがて海辺沿いの道に出る
(おかしい…おかしいわ。いつまで歩けば着くのよ?もう町出ちゃうわよ?)
ようやく疑問を抱き始める…が遅かった。突然翔が走り出す。
「あ!ちょっと待ちなさいよ!」
柱から飛び出し、道の真ん中に出てしまう
「かかったな!…………(カチッ)」
ズボンのポケットから謎のスイッチを取り出し、押す
煉の足元に大きな穴が空き、落ちていく
「え…ちょっとなにこれ!?いやああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ…!」
「ふう…もう少しで(町の)外に出るところだった…リオンさん、彼女に何する気だ?」
落ちたのを確認し、翔は来た道を戻り市街地へと歩き出す

………………

煉の落ちた先は接待室のような場所だった。その一番奥の椅子にセミロングの金髪美女が座っていた
「痛てて…あなたは…誰?」
尻だけ突き上がっている情けない姿のまま女性を見る
「フフ…面白い子ね。適当なところに腰掛けて。」
とりあえず近くにあった黒い高級(予想)ソファに座る
「私はリオン。まぁ…翔の保護者ってとこね」
ソファから手をつき立ち上がる
「!それなら知っているはずです!彼は何者ですか!」
必死に喋る煉。リオンは受け流すように答える
「そう急かさないで。それは彼の口から話してもらうわ…」

部屋の隅にある扉から翔が現れる
「ようこそ学級委員さん…いや藤本煉」
扉の向こうから翔が出てくる。普段の服装とは違い眼鏡が無く髪型も変わっていた
「あなた…翔君!?…計ったわね!尾行してること、知ってたんでしょ!」
近くの壁に寄りかかる
「知っていた。いや君には尾行してもらわなきゃならなかった。君をここへ呼ぶために」
「何故!?理由を教えなさいよ!」
「君は俺の秘密を…ダグオンを見てしまった…だから君を殺さなきゃならない…」
懐から銃と…ダグテクターを取り出す
「生きるためには…君もダグオンになるしかない」
「え…それってつまり、最近暴れてる化物と戦えってこと?」
「そう。今この地球にはドラゴ星人という侵略者が巣食っている。
俺達はその侵略者を倒す為、宇宙警察機構から来た。つまり宇宙人だ」
「え、何それ、ちょっ…」
喋りかけた瞬間、警報の音
「ショウ、現れたわ。いつも通り雑兵多数に…?人型の奴が一体いるわね。何をするか分からないわ。気をつけて」
「了解!」
扉へと駆け出す、懐から取り出したダグテクターは置いてあった

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