『完成!スカイライナーズ!』
「よし、うまく動けばいいんだが……」
コンピュータをいじっているカイトの前にロボットが2体並んでいる。
胸部の造形が違うが、2体とも銀色をしていてパッと見ると見分けがつかない。
「いくぞ!チェーンジ!!」
カイトは叫び声と同時にスイッチを押す。
モーターが回るような音が響く。
その音とともに2体のロボは変形した。
「うまくいったぁ! よし! あとは超AIプログラムを書き込めば完成だ」
そこには2台の新幹線のような姿があった。
1つには「FOURED」と書かれている。
そしてもう1つには「THIRDY」だ。
カイトがもう1つのコンピュータを立ち上げ、キーボードを叩き始めた。
超AI関連とメカ・ロボ関連とは別にしてあるらしい。
モニターに文字が流れていく。
-LOADING...-
-LOAD COMPLETE-
-WRITING...-
-WRITE COMPLETE-
「超AI起動!」
掛け声とともにスイッチをひねる。
そして2台のライト部が光る。
モーターが回る音と同時。
「俺の名前はF-H400だ」
「僕の名前はE-TE3です」
その声は新幹線型に変形したロボットから発せられていた。
「俺はカイトだ。大空カイト。よろしく」
カイトは元気よく挨拶をする。
「あぁよろしく、カイト」
「よろしく、カイトさん」
あわせて2人も挨拶をする。
「『さん』はいらないぞ、E-TE3」
すかさず修正するカイト。
「はっ、わかりました」
AH-1(フライヤー)よりは素直なようだ。
「さてと、自分で変形できるかテストだ」
そういうと、カイトはすべてのコネクターを2人から外した。
つまり、他の端末からデータが流れ込まないように。
超AIに組み込まれたデータだけで変形しろ、ということだ。
「よし」
『チェンジ!』
一瞬で人型のロボットに変形。
「上出来だ、よし!! 今からお前たちの名前は……」
そういいながら折りたたんだ大きめの紙を白衣のポケットから取り出す。
そして、2人に見えるように広げる。
SKYLINERS-PROJECT
Name "FOURED"―F-H400
Model "Yamagata Shinkansen TSUBASA 400 series"
Name "THIRDY"―E-TE3
Model "Yamagata Shinkansen TSUBASA E3 series"
「フォ……フォレッド?」
「う〜ん……サーディ……?」
「そうだ。2人あわせてスカイライナーズだ!」
こうしてスカイライナーズは完成する。