科学哲学の冒険-サイエンスの目的と方法をさぐる
- なぜ科学は新しくてかつ正しいことを言えるのか。科学哲学の基本的問題の一つは、どんなに自由に理論的概念を構成して進めていっても科学は決して経験から遊離しないのはなぜかという問題である。この問題は、科学の中でどのように論理と経験のバランスがとられているのかを考えることがヒントになる。
- 哲学者フランシス・ベーコン著『ノヴム・オルガヌム』(ベーコンがアリストテレス主義者--スコラ学者--の学問方法を批判して近代科学の新しい方法論を打ち立てようとした本)の中に出てくるたとえ
- アリストテレス主義者については論理ばかりに走って、経験(実験や観察)を通じて自然界に触れることを軽視していると批判(クモの巣にたとえる)
- 錬金術師については経験は十分だが理論を軽視していると批判(えさをせっせと巣穴に運ぶアリにたとえる)
- ベーコンは自分の方法をミツバチにたとえて、経験から集めた材料を論理の力でうまく加工することによって知識を産み出すための方法論の確立が大切であることを強調
- 演繹(deduction):「正しいことを言う」には強いが「新しいことを言う」には弱い推論
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