王族――人を統べるべく存在するもの。
彼らは絶大な力を持つがゆえに、大きな責をも背負う。それは人の身にはあまりにも重く、背負い続けるには辛いものだ。
ゆえにひとりの王女が自由に焦がれた。
意志の向くままに動ける自由を求めた。
人が自然に持つであろうその想い。
だが、人の上に立つ者にとってはそれは罪にしかならない。
罪はゆがみを生み、ゆがみが災厄を呼ぶ。
今、ひとつの国が災厄の闇に沈もうとしていた。
アリアンロッド「王国の闇」
冒険の舞台がキミを待つ!
シナリオ集2『ダブルイメージ』を使用したキャンペーンの第3話。
ただし、第2話と第3話の間に、プレイヤーに経験値を稼がせるために、2話ほど別の話を挟んでいるが。
エルーラン王国の王女アンナ?は、王城での生活に息苦しさを感じ、時折城を抜け出していた。
ある日、それがエルーランの貴族カールの耳に入る。カールの正体はナベリウス?と言う魔族で、エルーラン王の失脚を狙っていた。
ちょうど、邪神クロムクルー?復活のために、王女の持つ秘石アステリアを必要としていた邪神の御子イルダーナの依頼もあり、秘石アステリアの入手とアンナを人質にエルーラン王に退位を迫るため、ナベリウス?はアンナをとらえるために動き出す。
しかし、ナベリウス?の手の者がアンナ?をとらえようとした時、偶然通りかかったリオン=ナインフォークがアンナ?を救出する。
アンナ?は、リオンを連れ回して逃げることにするが、さらなる追っ手が2人に迫る。
アリアンロッドのシナリオとしては珍しく、ダンジョンがいっさい出てこないシティアドベンチャー形式のシナリオ。
簡単に解説すると、PC3のリオンと王女アンナのローマの休日。
リオン+アンナのシーンと、他の4人のシーンを交互にやっていく形だったが、リオン達のシーンが編に盛り上がって長くなる。
しまいには、GMはシナリオ集の本を投げ捨て、ほぼアドリブで中盤のアンナのロールをしていた。一応クライマックスまでにつじつまは合わせたが、シーン数とミドルの展開は、元のシナリオとかなり違うモノになってしまった。
しかし、それは決して失敗ではなく、むしろ大成功。それがTRPGと言うモノ。