配置数に比例して攻撃値と耐久値が上がるアーミーアントがキーカード。キングオクトバやコアラ先生などで配置数を増やし、その後ディスプレイスで配置モンスターを全てアーミーアントに変化させる、というのが基本コンボで、一度決まれば攻耐40オーバーのアーミーアントで圧倒的なパワーゲームに持ち込むことが可能となる。
アヴァロン黎明期からあったコンボデッキの一つで、Ver.1.00時代はアーミーアント1体当たりの補正値が8と桁外れに高い上に他プレイヤーの配置したアーミーアントも参照し、手札を増やせるディープシーカーで際限無く配置数を増やせ、更にディスプレイスの効果も途中で切れない、と圧倒的な強さを持っていた。対策するにもごく一部のレアカードぐらいしか無く、そのレアの排出率もVer.2以降のベリーレア並(あるいはそれ以下)な為、スターターと排出されたコモンカード以外の資産の無い初心者には為す術が無かった。
この事態を重く見た開発チームは直ちに修整版をリリース。結果補正値が8から2へと大きく減らされ、ディスプレイスの効果も1ターンのみとなり、環境から姿を消した。
「秩序と戒律」では再度調整が行なわれ、他プレイヤーの配置は参照しなくなった代わりに補正値が3に上昇。ディープシーカーやキングオクトバが配置ブースト要員としては弱体化した反面、コアラ先生やエイイアンなどのテンポの良いアドバンテージカードが追加され、「扱いは難しいが爆発力はある」というバランスの取れたデッキとなった。「鍵聖戦」でチャイレンが登場したことで相対的に弱体化したものの、その爆発力は健在。今でも根強い人気のあるデッキの一つである。
Ver 弐 [FREE] 蟻デッキ 黄 7枚: チャロ×2、 絶望のトビラ、 モグタン、 グリゲーター、 プリティベル、 セクシーベル 青 8枚: マーメイド、 シータンク、 レッドザガ、 キングオクトバ、 スケールイータ、 スカルシップ、 ヤドカリン、 ユキ・ダルマン 赤 5枚: アーミーアント×3、 フェレット、 隼丸 緑 6枚: チャイリン、 鬼ブル、 ハコリス、 コアラ先生×2、 サボー 魔 1枚: ディスプレイス 援 3枚: 墓場の暗盾、 光の盾、 亡者の盾 移動値 黄:18 青:16 赤:16 緑:18 無:7 計:75
「魔導の夜明け」のサンプルレシピ。配置ブースト要員は高々2積みに抑え、バランスを重視した構成となっている。支援は「盾三種の神器」を揃えているが、メルトダウンやかすめ取り、同形対策になり封じ込めに差換えても良い。