光ファイバ技術


Study

電気と光

  • 電気信号よりも光信号の方が高速な理由
    • 速度に差はない
    • 電気信号は通信速度を上げると減衰率が高くなるので抑えている
    • 光信号はもともと減衰率が低い上に、速度を上げても減衰は起こりにくい
      • おまけに電気的な雑音の影響も受けない

FTTx

  • 光ファイバを使用した光通信サービスの総称
  • 光ファイバをどこまでのばすかで名称が変わってくる
    • FTTH*1
      • 電話局から直接個別ユーザ宅やオフィスまで光ファイバを施設する方法
      • FTTO*2など
  • FTTB*3
    • 電話局からマンションや一般商用ビルまで光ファイバを敷く
    • そこからは,既存のメタルケーブルを使ってVDSL*4
  • FTTC*5
    • 電話局からユーザの近くにある電柱や道路脇まで光ファイバを敷く
    • そこからは,無線のFWA*6やメタルケーブルのVDSLで
  • FTTCab*7
    • 電話局からユーザの近くにある,キャビネット(通信装置を格納する箱)まで光ファイバを敷く
    • そこからは,FWAやVDSLなどで

ケーブル

構造

コア

  • ケーブルの中心部分
    • 光信号が通る部分
  • 屈折率が高い

クラッド

  • コアの周辺部分
  • 屈折率が低い

被膜

  • ファイバを保護する

モード

シングルモード

  • 細いケーブル
    • コアの直径が小さい
  • 入射角が小さい光だけしか全反射してコア内を進んでいかない
    • 他は屈折してクラッドの中に逃げてく
    • 1つしか光が通らないのでシングルモード
  • 1つしかないのでエラーも起こらない
    • 長くしても大丈夫なので長距離間をつなぐ時に使う

マルチモード

  • 太いケーブル
    • コアの直径が大きい
  • ある程度の光なら全反射してコア内を進んでいく
    • 複数の光が通るのでマルチモード
  • それぞれの光でズレが出てくる
    • 反射角が大きいと往復する回数も増えて光の進む距離が長くなる
    • 到着する時間がそろわなくなり、信号の幅が広がる
    • ある程度長くなってずれすぎると通信エラーになる
    • 1つの建物の中を結ぶ用途に使われる

しくみ

光信号と電気信号

  • デジタルデータの1
    • 光:明かりがついた状態
    • 電気:電圧が高い状態
  • デジタルデータの0
    • 光:暗い状態
    • 電気:電圧が低い状態

送受信

  • 送信側
    • デジタルデータを光信号に変えて光源から発する
    • その明暗が光ファイバを通って受信側に届く
  • 受信側
    • 受光素子のフォトダイオードで光を感知
    • それに応じて電圧や電流を生じる
    • 最後にデジタルデータに直す

装置

メディアコンバータ

  • 家庭にて,光信号と電気信号を変換する装置(O/E,E/O変換)
    • 一般的に100Mbpsの通信なので,100BASE-TXのイーサネットに変換
  • 局舎にも集合型のメディアコンバータがある
    • 電気信号に戻して、BASのポートで受信した後インターネットへと中継する
    • BASは局舎からインターネットへアクセスするログイン動作の窓口役
  • 1本の光ファイバでユーザと電話局の間をつなぐ場合に使う
    • 分岐装置が無いので複数のユーザが使うと、セキュリティの面で危ない

ONU*8

  • メディアコンバータと同じだが、電話局のOLT*9と連携する
    • 信号の衝突を防ぐ、タイミングを合わせる
  • 光スプリッタ
    • ユーザ近くの電柱に分岐器を設置する
    • それとOLTとの同期により複数のユーザが同時に利用可能に

クロージャボックス

  • 何本も束ねられてる光ファイバーを少しずつ分割していく(ドロップダウンケーブル)

波長多重

  • 上りと下りで光信号の波長を変えて区別すること
    • 周波数帯ではない

サービス

NTT

  • Bフレッツ
    • ビジネスタイプ
      • 高スループット
    • ベーシックタイプ
      • SOHO*10や個人宅での利用
    • ニューファミリータイプ
      • 複数のユーザで1本の光ファイバを共用する
    • マンションタイプ
      • 酒豪住宅内で共用する

*1 Fiber To The Home
*2 Fiber To The Office
*3 Fiber To The Building
*4 Very high bitrate Digital Subscriber Line
*5 Fiber To The Curb
*6 Fixed Wireless Access
*7 Fiber To The Cabinet
*8 Optical Network Unit
*9 Optical Line Terminal
*10 Small Office/Home Office