作品内における一次元の定義に関する考察 (記事は編集中のものです)
通常一次元というと、 ・縦方向しかない世界 ・横方向しかない世界 ・奥行きしかない世界 といった感じに思い浮かべると思う。しかしかのアインシュタインは 「時空」という新たな次元を広く世に知らしめた。それは四次元、つ まり『空間+時間』といった概念だ。これによりのちの量子力学から 派生した多くの理論では多次元論が展開されることとなる。 これを逆に発想すれば『時間しかない世界』というのも考えられる (それが存在しえるかどうかは別問題だが)。そこでここではフィク ションとしての一次元を『一次配列しか存在しない世界』として考え てみたい。
一次(シーケンシャルな)配列しか存在しない世界なので、この世界に 質量は必要ありません。事実情報を伝達する媒介に質量はありますが 『情報』そのものに質量があるわけではありません。相対性理論(正 確にはアインシュタイン方程式から導かれるビッグバンの解だったか な?)によれば質量と空間は等価ですから質量の存在しない一次元世 界は空間というものが存在しません。以上の事をふまえ人間には通常 では認知できない世界として考える事が出来ます。 一次元の世界にも、人間の世界の物理や化学の様な法則があり、その 法則に従って一次配列は存在しえています。これによりただの一次配 列は三次元でいうところの人物や建物や道具などとして認知されるよ うになります。もう少し簡潔に言えば系統立てられて処理されている といえばいいでしょうか。 さてざっくりとまとめてみましたが、一次な配列が法則(プログラム) によって存在する世界… これはまさしくコンピュータそのもの。こ れでようやくそれっぽい理由付けができました。