共通6日目


FrontPage

美奈の行きそうな場所ということで生徒会室に行くが、鍵がかかっていたため美奈はいないと判断。休み時間が終わるため教室に戻る
社会科の授業の後の休み時間に宿題忘れの常習犯である夏希が社会科の教師に注意される。
公衆の面前にも関わらず、夏希をキツく罵倒する。夏希半泣き。
涼太が軽く弁護する。
それを美奈が見ていた。
涼太が話しかけようとするが、チャイムが鳴ってしまったために断念。

放課後にテクノと一緒に生徒会室に向かう。一応美奈のクラスにも寄るが、美奈は不在。
生徒会室に到着する。生徒会室にはすでに会長、副会長、美奈がいる。(エリカと夏希は不在。SFCにいる。)

お邪魔します
ういっす
少し憂鬱な気分で生徒会室に入る。
カタカタ、カタ
生徒会室に響くのはパソコンのキーボードを打つ音と
「よ、は、ほい」
カツ、カツ、カン
会長がやっているけん玉の音
この人。一体何しにここに来ているんだ?
探し人の姿を求めて生徒会室にいるメンツを確認するが、生徒会室には会長と副会長、そして戸辺さんの姿しかない。
エリカ先輩の姿を見つけることができなくてほっとしたような、残念なような複雑な気分で席に着く
ん?
「な、なんでお前がここにいる?」
「知らないの?私ここの会計」
視線はパソコンから離さずに淡々と返事を返してくる。
&color(foreground[,background]){text};

以下追加
怒っているのか分からない無感情な声を返されると、すごく居心地が悪い

以下削除
その淡白な反応はなおさら俺をイラっとさせた。
「はい、副会長。集計終わりました。」
戸辺さんはなにごともなかったかのように、データが入っているのであろうUSBメモリを副会長に渡す
「ご苦労」
「いーえ」
ずずず
「で、あなたは何をしに来たの?」
人仕事終えたらしい戸辺さんは、手元にあった緑茶を一口すすり、逆に問いかけて来た

以下補足
"その淡白な反応はなおさら俺をイラっとさせた"だと、涼太が高圧的な印象を受けるので削除。涼太君は頼りない、"なよなよ系"でいきます。

「え、えっと〜。英里香先輩は?」
もともと用があったのは英里香先輩だ。英里香先輩はどこにいるんだ?
「何、あなた英里香先輩目当てで来たの?うわ〜不順〜」
「「な、なんだって〜」」
何か部屋の人口が一人増えたぞ。
「どこに惚れたんですか?かかとですか?くるぶしですか?足の親指ですか?それともちょっとマニアックに土ふまずとかですか?」
「何ですか全てがマニアックですよ。あと由佳ちゃん。何の前触れもなく現れるのはやめてください」
涼太〜、俺たちの恋人は己の右手のみだと誓ったよな〜?
暴走しているバカ二人を何とかするために近くにいるはずの先輩方に目をやる
「茶葉が切れかけてるな。追加しないと」
あなたはまったくブレませんね!副会長
「はっ、ははははほいや。ふ、完璧」 会長すんません。この状況でドヤ顔とかマジでむかつきます。
ガタン
騒がしい生徒会室に無機質な音が響く。
音のした方を振り向いてみると今まで黙々と仕事をこなしていた戸辺さんが立ち上がっていた。
「副会長。予算振り分け終わりました。」
「ああ。ご苦労」
「学校から提示された予算内に収めようとするとそうなるんですよ。」
「そうか…」
不満なら会長から、…いえ、副会長から交渉してみてください。
「ねえ、今何で言い直されたの?」
「鏡見ろよ。ダメ兄貴」
まあ、遊んでいるようにしか見えないからな。
「わかった。俺の方から学校側に交渉してみよう。」
「ご随意に。もう帰っていいですか?」
「俺の方からは何もない。」
「んじゃ、私は帰りますね。さようなら」
「「あの、俺達は何も言ってないんだけど…」」
どうやら彼女の中で生徒会役員は副会長一人だけらしい。
俺の方から何もないが…
副会長が視線を俺の方へ向ける。
今がチャンスだ。ちゃんと言わないと。
今だ、今だ、今だ…
待ってくれている…のに
俺は…言葉をかけることができなかった
「さ・よ・う・な・ら!!」
いつもの軽蔑したような、失望したような声と共に、戸辺さんは生徒会室を出てしまった。
やってしまった。
千載一遇のチャンスだったのに。
副会長も手伝ってくれたのに。
「はあ。」
つい、ため息をこぼしてしまう。どうしよう
「先輩先輩」
「ん?」
鞭とハイヒール。どうやって調達しましょう?
「何の話だ!!」
「がんばってきま〜す」
「がんばんな!!」
確かに、彼女が女王様コスしても違和感はないだろうけど
俺にはそんな趣味はない。…たぶん。ない…よね?
「城崎」
「はい?」
由佳ちゃんが生徒会室から出たら副会長に声をかけられた。
「何ですか?」
「俺達の方から話すか?」
「え?」
「彼女はこの学校の生徒で、しかも生徒会の役員だ」
「生徒会の方から頼めば、彼女はおそらく断らないだろう」
「実際俺が頼んだら生徒会室に顔を出してくれた」
「城崎と顔を合わせるだろうと分かっていながらな」
「それって」
彼女の意志を無視するということだ。
"頼む"は"命令"に"断らない"は"断れない"に置き換わってしまう。
二文字程度の違いだが、それには天と地ほどの差がある。
「でも、それでは祭りが…」
「実はね…」
今まで剣玉をしていた会長が口をはさむ。
あいかわらず剣玉を弄んでいるが、表情は真剣そのものだ。
「祭りを行う上だけで言えば、あまり意味はないんだ。」
「そりゃあ、一人介入するんだから、ある程度の影響はあるだろう」
「でもそれは良い影響なのか、悪影響なのか分からない」
「いや、むしろ二人の性格から言って、悪影響が出ると俺はみてる。」
「それじゃ、何で…」
「「……」」
俺の疑問への最初の返答は沈黙だった。言いたくない、もしくは言えないことなんだろうか?
「俺のわがままだ」
答えたのは副会長だった。どことなく悲しそうに聞こえるのは気のせいだろうか
「申し訳ないと思っている」
「俺は、お前に余計な負担をかけ、あまつさえ、祭りを台無しにしかねないこともしている。」
「誰も台無しになるとは言ってないんだけどなあ。という訳で城崎君」
会長が苦笑いを浮かべながら副会長の言葉を引き継ぐ。
「こちらとしてはやめてくれても構わない。副会長の言うわがままだって、別に他の方法がないわけでもない。」
「続けるか、やめるか。君の良いと思う方を選んでくれ」
俺は…