CANALAZZO 9号


CANALAZZO 9号

2006/04/04(火)発行

━━━(1面)【国際】ジェノヴァの内紛また始まる━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

4月に入り、ジェノヴァでまた、スピノラ家・ドーリア家連合対フィエスキ家・グリマルディ家連合の主導権争いが始まった。片やイスパニア、片やポルトガルを引き込み、ジェノヴァの支配権を巡って、両陣営あわせて80億を遥かに上回る買収工作資金がつぎ込まれている模様だ。
現状、西地中海交易で磐石の基盤を持つイスパニア商人を味方にしたスピノラ・ドーリア陣営が主導権を握り、相手を押さえ込んでいるが、フランスもグリマルディ家に肩入れし、ピサで支援活動を行ったとの情報もあり、情勢は混沌としている。
また、この衝突は、インド洋に飛び火し、インド洋沿岸諸都市でイスパニア・ポルトガルの投資合戦が発生。結果、カリカットに僅かに有していたヴェネツィアの商業権益が吹き飛ぶなどの影響が出はじめ、十人委員会も情報分析に努めている。

━━━(2面)【社会】各組合に新メンバー━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

4月にはいり、各職能組合は新たな組合員が迎えいれている。
なかでも、ヴェネツィア美術商組合とリアルト両替商組合は4月初めに合同で、サントドミンゴで行われる資格認定試験対策の洋上研修と受験者の支援活動を行い、数多くの受験者を送り出した。
見事合格を果たし、転職が認められた者は早速組合に入会。
今後、アドリア海や西アフリカ交易に従事することになり、ヴェネツィア経済の進展の一翼を担うことを期待されている。

━━━(3面)【社会】復活祭の日程発表━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

元首官邸は、謝肉祭に続き、復活祭の日程を発表した。
今年は、4月19日から約2週間の予定。昨年同様、実行委員長にオルセオロ家のご令嬢が就任すると予定されている。
しかし、ご本人は最近、ナポリや北アフリカへの漫遊旅行に出かけることが多いため、委員長職が勤まるのかという懸念も元老院周辺から洩れ聞こえてきている。