CANALAZZO 46号


CANALAZZO 46号

2006/11/28(火)発行

━━━(1面)【経済】カラカスにてこ入れ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

11月24日、入植地カラカスに約40隻からなるヴェネツィア船団が入港し、 多大な物資の供給を行った。

この日カラカスに引き渡された物資は、 マントとタブレット、削剥銅板、船首像、護符など多岐に渡った。
これにより、カラカスの発展指標は大きく進捗、 文化度で約9700、商業度で約8600、武装度で約5000となった。
これに対し、カラカスの入植者代表は

「我々はまだ見捨てられていないと確信した」

と感涙にむせびつつ、謝意を表した。

とはいえ、入植を所管するカラカス政庁の担当官は

「入植地のさらなる発展を求めるには、計画と照らし合わせても、
 まだまだ資材が足りない」

とコメント。
もはや机上の空論とまでいわれる初期計画に固執する態度に、 反発を強める入植者も多い。
また、12月になれば、本国のアジア進出プロジェクトが本格化するために、

「新大陸の入植地が見捨てられるのではないかと、不安で夜も寝られない」

という声も聞かれる有様である。

━━━(2面)【社会】収穫祭グルメツアーはじまる ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

11月下旬に入り、各地で収穫祭が始まったのにあわせて、 大手旅行会社の主催するグルメツアーが人気を集めている。
他に先駆けて始まった、 ロンドン交通公社の主催する地中海グルメツアーでは、 ロンドンからカンディアへ、 そして、セビリアにとって返すという遠大なものにもかかわらず、 各地で味わえる名物料理目当てに参加者がひきもきらない。

一方、セビリア国営旅行社の企画したアフリカツアーでは、 ツアー客が海賊に襲われるという被害が頻発。
ケープの警護艦隊率いるライアン司令官も手を焼いているという。
週末にはインド方面ツアーもはじまるため、 各国警備艦隊は警戒を強めているが、 とにもかくにもまずは自己防衛が肝心と旅行者に注意を促している。

━━━(3面上段)【広報】今週のヴェネツィアの予定 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

12月3日(日) 21:00〜 オークション(於:サンマルコ寺院予定)
 ※参加・見学希望者はサンマルコ広場の公式掲示板を確認してください

━━━(3面下段)【広告】もっと東へ、もっと便利に ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

リスボンからケープへ、そしてカリカットへ
12月からは平日2便、週末3便出港でさらに便利に!
充実のダイヤが貴方の行動の可能性を広げる

さらにその先のアジアへ

        〜サルミエント商会・貨客船部~

━━━(4面)【論説】用心するに越したことはないが ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

このところ、カンディアの危機が声高に叫ばれるようになった。
なんでもポルトガルの投資家達が、カンディアの貝紫に興味があるらしい。
元来、マディラやパルマ並みの要衝として保全されるべき港を、 自由港とした政府の失策をいまさら嘆いても仕方ない。
だが、ちょっと待ってほしい。
どうもこのところのカンディア危機論は、 心配のし過ぎに思えてならない。

不安なら、カンディアの役所を覗いてみるがいい。
これまでポルトガル、フランス、イングランド等々各国の富豪が、 名誉島民に祭り上げられてきたが、 今もってカンディアに金獅子旗が舞っている、 その事実にもっと自信を持つべきだろう。

用心するに越したことはないが、 神経質に構えることもない。
お出でになったら、 大いに歓迎して差し上げよう。
港が発展するのは間違いないのだから。