2006/11/20(月)発行
━━━(1面)【政治】政府、東インド会社設立を検討開始━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
11月15日、モチェニーゴ官房長官は官邸での記者会見において、 ヴェネツィア政府内に 東インド会社設立検討のための小委員会が発足したことを明らかにした。
近年、ポルトガルのインド航路開拓の影響により、 香辛料交易におけるヴェネツィアの地位低下が懸念されているが、 その打開策として、マラッカのさらに東にあるとされる、 ピメントなど高級香辛料を産する島々に影響力を確保。
政府主導の新大陸開発とはうってかわって、 東インド会社を設立し、香辛料そのほかを扱うアジア交易に従事させ、 その利益を原資にさらなる勢力拡大を図らせるという奇抜な案が浮上。
政府としては、元老院の討議にかける前に、 東インド会社設立の是非について、充分な検討を重ねていく方針だ。
一方で、新大陸の入植地カラカスの開発は現在足踏み状態にあり、 三大国に対して遅れをとるばかりか、 ネーデルランドにすら追いつかれようとしている状況にある。
その様な情勢下で、さらなる拡大方針は、 市民にとって大きな負担になるのではないかとの懸念の声も聞かれる。
━━━(2面)【社会】トリエステ、アンコナ、相次いでツアー誘致申し入れ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
この度、ロンドン交通公社の主催する地中海グルメツアー開催に関連し、 トリエステ、アンコナの代表団が相次いでロンドンを訪問。
グルメツアー寄港地として、それぞれの港を登録するよう申し入れを行った。
どちらの街も、昨秋のワイン祭りで大いに賑わいをみせたが、 今年は、レパントの海戦や北洋海戦が相次いで勃発したために、 ワイン祭りを自粛。
そのため大量に在庫することになったヴィーノ・ノヴェッロ(新酒)の 売り上げに直結する、この降って湧いたような行事の誘致に必死になっている。
この申し入れに対し、ロンドン交通公社の広報担当者は、
「あくまでも競争の側面も持つため、当日まで寄港地は明かせない」
と両方の街の担当者に同じ回答をしたとのことだ。
とある政府高官は、
「単なるツアーかもしれないが、タラやニシンをただ揚げたものやら、
エルテンスープやソーセージ盛り合わせ、
イワシの炭火焼きごときで、グルメとされては困る。
ここグルメの本場の料理というものを北方人に是非ご堪能いただきたいものですな。
むふう」
とヴェネツィア領がないがしろにされることに懸念を示した。
モチェニーゴ官房長官も、定例会見において、
「同盟港や領地の招致活動に介入するつもりはさらさらありません」
というものの、
「東地中海の名物料理のレシピを広めるのに
私も微力を尽くしているということもお忘れなく」
と非常に関心を抱いていることをうかがわせるコメントを発表した。
━━━(3面)【広告】カラカス増資のお願い ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ハァ、銀行もネェ 工房もネェ 船もそれほど走ってネェ
書庫もネェ 酒場もネェ 海賊毎日グールグル
朝起きて コーヒー取りに 2時間ちょっとの散歩道
ウマもネェ 家もネェ メンテは一週に一度来る!
オラこんなムラ、イヤダァ オラこんなムラ、イヤダァ
ヴェネツィアへ出る〜ダァ
ヴェネツィアへ出たら、金さ貯めて
ヴェネツィアで家具買うダァ
と自暴自棄になっているカラカス入植者のために 市民の皆様の増資を現在募っております。
あわせて、とある商会のご好意により、 10月24日(金)に支援ツアーが行われる予定です。
ナポリに20時集合で、サテン、革ひも、銅などを 持ち寄っていただけると大変助かるとのことです。
詳しくはサンマルコ広場の公式掲示板をご覧ください。
〜カラカス開発推進期成同盟事務局より