CANALAZZO 36号


CANALAZZO 35号

CANALAZZO 36号

2006/10/02(月)発行

━━━(1面)【国際】イングランド、西アフリカへ艦隊派遣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

イングランド王国のサセックス伯は9月30日、 女王陛下の名の下に西アフリカ・アビジャン攻略を目的とした動員令を発した。

当初、9月半ばに出兵案がもちあがった際、 王宮内部では、西アフリカ航路の拠点補強に重きを置く西部派と、 アフリカ東南部の拠点構築に重きを置く東部派が対立、 一部決闘沙汰に及んだとの噂が飛び交うほどに、鋭いものとなった。
最終的に、西部派が東部派を制し、 カーボヴェルデ・ケープタウン・セイロンを結ぶ3C航路のうち、 カーボヴェルデ〜ケープタウンの航路安定に重きを置く 出兵計画が立案されることになった模様だ。
現在、動員は着々と進んでおり、 テムズ河口付近では遠征艦隊による模擬演習が活発化、 また、ロンドン港には補給物資が集積されてきており、 約5ヶ月ぶりの出兵にロンドンは熱狂の渦の中にある。

一方、受けて立つ側となったイスパニアでも動員令がかけられ、 西アフリカの一大拠点の死守に向けて、大きく動き出した。

━━━(2面)【政治】ヴェネツィア、出兵へ動くか? ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

このたびのイングランドの艦隊派遣に関連し、 ヴェネツィア国内でも出兵にかかわる議論が活発化しつつある。
元老院内部には、

「徒に兵を動かすよりも、入植地カラカス開発に全力を注ぐべきだ」

との中立派の声も上がる中、

「中立を堅持したところで、7月の二の舞になるだけ。
艦隊を派遣し、積極的に介入していくべきだ」

との強硬派の意見が強く、 特にイングランドとの連盟を模索する動きが活発化している。

政府筋によれば、 週明けにはロンドンとセビリアに特使が到着、 あくまで、それぞれとの連盟の可能性を探るとのことであるが、 国内世論や他国の動向などの要素が絡み、 連盟交渉の行方は混沌としたものになっている。

━━━(3面)【海外】ダ・ヴィンチ杯終了 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

10月1日、ダ・ヴィンチ杯争奪第一回発見アカデミー大会の大会2日目が終了。
5位までの入賞者が顕彰された。
当日は、クマが円陣をくんでバザーをするという珍しい光景も見られる中、 参加者は6ヶ国700名に迫り、各々が日頃の成果を発表し、 その学術的価値を競った。

アカデミーフランセーズでは、

「各国アカデミーとも協力し、今後ともこの事業を継続していきたい」

としている。

レオナルド・ダ・ヴィンチ氏のコメント

「なぜ、副賞をもらうのに開錠作業が必要になるのかだって?
 じゃあ何か、クリプテックスのほうが良かったね」