CANALAZZO 33号


CANALAZZO 33号

2006/09/04(月)発行

━━━(1面)【国内】新大陸開拓事業、滑り出しは順調━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

8月30日、十人委員会の決定と、元老院ならびに共和国国会の承認に基づき、アルヴィーゼ・オルセオロ元首補佐官率いる新大陸開拓先遣隊がカリブ沿岸地域において開拓地建設に着手した。

情報筋によれば、開拓候補地の選定は、委員会において喧喧諤諤の議論で時間を浪費した後、

「どうせカリブには縁もゆかりもなかったのであるから、
 先年“小さなヴェネツィア”と命名された地域でよろしかろう」

というある委員の提案に、議論に嫌気をさした多数の委員が飛びついた結果ということである。
また、この開拓地は先住民の名称を取って“カラカス”と命名された。

現在、開拓地では情報や物資の調達もままならぬ状態にあり、先遣隊では食料やウマの供給、また、情報収集や治安維持のための増員派遣を本国政府に要求している。
本国では、これに応える形で、各種政令を矢継ぎ早に発し、市民の開拓事業協力を募っている状況だ。

元首官邸発表によれば、9月3日現在、先遣隊のミッションは市民多数の支援もあり、50%を消化。
近日中にひとまずの港湾整備が終了し、交易船の受け入れ態勢が整うとのことだ。
また、新大陸の港への入港を希望する者には、少なくとも5回、政令に従って先遣隊に協力することと引き換えに、入港許可証を発行すると明言している。

一方で、西方三大国とくらべての出遅れを懸念する意見に対しては、

「市民諸兄にはこの一大事業にご協力いただき、
 継続的な開発によって新大陸での地歩を固めることに
 まずは専心していただきたい」と述べている。

━━━(2面)【経済】物価大混乱。流通改革が裏目に━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

「中小規模の職工保護」を目的として、通商五人委員会の指導のもと8月末に行われた、一部物品の流通ルート改定がヴェネツィアに経済的混乱をもたらしている。

対象となった物品は、ネコイラズ、デッキブラシ、大工道具など、航海のみならず日常生活でもありふれた消耗品が中心だったが、道具屋や工房の店先から撤去され、行商人が取り扱うようになってから、販売価格はうなぎ登りになっている。

当初は、中小業者からの仕入・納入を強化することによって、流通の円滑化と経済の活性化を意図したものであったはずだが、逆に大規模な職工組合は商館での直販を強化、一方中小業者には原材料がいきわたらず、市中への供給量は激減。需要とのバランスがとれず、当局の目論見とは裏腹に、ネコイラズでさえ、改定前の5倍以上の価格で取引されている有様だ。

しかし、通商五人委員会は、

「改定直後の一時的な混乱であり、次第に物価は落ち着く」

との姿勢を崩さず、当面撤回しないものとみられている。
とはいえ、市中には、同時期に踏み切られたアドリア沿岸での奢侈品取引に対する規制策とともに、「改悪の名こそふさわしい」との当局への非難に満ち溢れている。
そればかりではなく、ネコイラズの高騰が、ヴェネツィア本島の衛生を悪化させ、ネズミの大量発生から、ペストの流行、人口激減へとつながる負のスパイラルを警告する医師もいるなど、多方面から是正を求める声が上がってきている。

━━━(3面)【経済】アルセナーレ、新型艦の造船開始━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

8月30日、アルセナーレにおいて、新型艦の進水式が行われた。
対象となったのは、スループ型とケッチ型の2艦で、ともにジョイントビルド製法により建造可能になったものである。
また、アルセナーレではさらに別の大型艦の研究も進められており、担当技官は「よりヴェネツィアらしい艦艇を近日中にお目にかけたい」と述べている。

━━━(4面)【全面広告】 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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(イラストはイメージ図です。実際のものとは若干異なります)

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