外科学��
問題1 次の症例について各設問に答えよ．
症例は48歳の女性．事務仕事中突然の激しい頭痛，吐き気があり救急車で来院した。
来院時開眼していたが，自分の名前や年齢を正答することができなかった。
(1)入院時の意識レベルをJapan Coma Scaleで答えよ．
意識障害があるため頭部CTを行ったところ図のような所見であった．
(2)診断は何か答えよ（※図は典型的なくも膜下出血像）．
(3)治療方針決定のため，次に行うべき検査を答えよ．
(4)本疾患の原因として最も頻度の高い脳血管疾患について答えよ．
また再出血予防のための治療法を二つ挙げて簡潔に説明せよ．
本症例は入院当日，緊急で根治術が行われた．経過は良好であったが，術後5日後より意識レベルが低下し，
数時間後には右片麻痺，失語症が出現した．
(5)上記の症状の原因として考えられる病態とその診断名，治療について述べよ．
問題2 以下の空欄を埋めよ。〈 〉は適切なほうを選べ。
(1)胚細胞腫は〈１：若年者，高齢者〉に好発し，〈２：男性，女性〉に多い。好発部位としては（３），（４），（５）などがある。
(2)髄芽腫は小児に多く，（６）に好発する。髄液を介して（７）を起こし，予後に影響する。
(3)gliomaの摘出手術では（８）や（９）などの手術支援が有用である。
また，言語中枢を損傷しない目的で，（１０）状態で開頭手術が行われることもある。
問題3 脳梗塞について下記の問いに答えよ．
(1)脳梗塞の臨床病型分類を3つあげよ．
(2)脳梗塞予防目的で行われる外科手術と血管内治療を１つずつあげよ．
問題4 脳死と植物状態について正しいものには○，誤りには×をつけよ．
(1)植物状態ではコミュニケーションはとれない。
(2)脳死では除脳硬直がみられる。
(3)植物状態では生命維持のために人工呼吸器が必要である。
(4)脳死は可逆性である。
問題5 図の疾患に関する文章中の空欄を埋めよ。〈 〉内は適切なほうを選べ。
(1)頭部CTの診断は（１）である。受傷後に意識清明期が〈２：見られる，見られない〉。出血源は（３）であることが多い。
（４はなんだったか忘れました・・・）
(2)頭蓋底骨折では眼瞼周囲や乳様突起部に出血斑が見られるが，前者を（５），後者を（６）と言う。
問題6 良性脳腫瘍について以下の問いに答えよ．
(1)a〜hに最も関連のある腫瘍を，A〜Dの中から選べ．
a.Bruns眼振
b.尿崩症
c.Sunburst appearance
d.内耳道拡大
e.多血症
f.傍矢状部
g.平皿状変化
h.von Hippel Lindau症候群
A．髄膜腫 B．聴神経鞘腫 C．頭蓋咽頭腫 D．血管芽腫
問題7 以下の文章中の空欄を埋めなさい。
(1)パーキンソン病の四大徴候は（１），（２），（３），（４）である。
(2)薬物治療抵抗性のてんかんの手術としては（５）がある。
(3)脊髄腫瘍として，（６）などの髄外腫瘍と（７）などの髄内腫瘍がある。
(4)脊髄半側の障害で生じる病変部位同側の運動麻痺と病変部以下の深部覚脱失・痙性麻痺・
反対側の温痛覚脱失を呈する疾患を（８）症候群と言う。
試験問題
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