外科学��
〔試験〕
循環30問，呼吸25問，両方合わせて60点以上を合格．
再試験は1回，再試験に落ちたら留年決定のようです．
試験問題は回収（かなり厳密にチェックされますので注意してください）です，復元は十分に注意してください．
〔対策〕
過去問有効ですね．ただ，過去問では復元が一部おかしな所があるので注意してください．
今回の2006は完璧に復元できたと思いますので，安心して御使用ください．
�―朶弔浪甬醋笋�ほとんど，心筋保護や体外循環に関する問題で新たなオリジナル問題出現．
��呼吸は2005と比較して易化したので，講義プリント及び付随知識をしっかり理解しておけばとれますので．
※2005のように授業内容を度外視した問題の出現はなく，2005よりも比較的容易であったようです．
By．波糊命（協力してくれた人達ありがとう）
＜循環器外科＞
1．正しい組み合わせをひとつ選びなさい．
a．Marfan症候群 大動脈弁輪拡張症
b．Marfan症候群 Bect徴候
c．大動脈炎症候群 常染色体優性遺伝
d．Ehlers Dailas症候群 大動脈弁狭窄症
e．Reiter症候群 僧房弁狭窄症
2．体外循環について正しいのを選びなさい．
a．気泡型酸素加循環を行う．
b．希釈体外循環を行う．
c．完全体外循環時は拍動流を用いる．
d．抗凝固としてプロタミンを使用する．
e．ローラーポンプは遠心力を応用している．
3．体外循環について正しいのを選びなさい．
a．左心バイパスは弓部大動脈置換に適している．
b．乳幼児標準至適還流量は成人と同じである．
c．還流温度の低下で血液粘調度は低下する．
d．血液凝固性の指標として賦活化凝固時間を用いる．
e．低体温時には酸素乖離曲線は右方に偏位する．
4．心筋保護について正しいのを選びなさい．
a．再還流障害の主な原因はカタラーゼである．
b．拘縮性心停止
c．心筋細胞のカルシウム濃度上昇
d．保護液のカリウム濃度を高くする．
e．最長虚血時間は7時間
5．心筋保護について正しいのを選びなさい．
a．虚血中高エネルギー燐酸化合物は上昇する．
b．カルシウムチャンネル開放
c．リン酸化合物は再環流障害
d．心筋保護液のカルシウム濃度を高くする．
e．カタラーゼが再還流障害の原因である．
6．心臓弁膜症について正しいものを選びなさい．
a．僧帽弁狭窄症の主な病因は変性性である．
b．正常な僧帽弁口面積は1-2cm2である．
c．Sellors分類は僧帽弁構成組織重症度分類である．
d．僧帽弁閉鎖不全症の基本病態は左室の圧負荷である．
e．Maze手術は完全房室ブロックの治療法である．
7．心臓弁膜症について正しいものを選びなさい．
a．ASの最大の原因はリウマチである．
b．二尖弁はASの原因にならない．
c．ASの基本病態は左室の容量負荷である．
d．ARは左室の遠心性肥大を伴う．
e．高齢者では機械弁を第一選択にする．
8．心臓弁膜症について正しいものを選びなさい．
1．麻薬常用は感染性心内膜炎の原因である．
2．我が国では，リューマチ性弁膜症が増加してきている．
3．弁膜症の原因として変性性要因が増加してきている．
4．最も多い弁膜症は三尖弁閉鎖不全症である．
5．弁膜症に対する外科治療の適応条件として弁口面積，心室腔の大きさがある．
a)1,2,3 b)2,3,4 c)3,4,5 d)1,3,5 e)1,2,5
9．心臓弁膜症について正しいものを選びなさい．
a．三尖弁閉鎖不全症は二次性が多い．
b．三尖弁閉鎖不全症の外科治療は弁置換が第一選択である．
c．真菌性心内膜炎は内科的治療が第一選択である．
d．人工弁心内膜炎は固有心内膜炎より治療成績が良好である．
10．虚血性心疾患について正しいものを選びなさい．
1．乳頭筋不全は前壁梗塞に多い．
2．心室中隔穿孔は後壁梗塞に多い．
3．心室瘤は壊死に陥った心筋の治癒過程で菲薄化して起こる．
4．心破裂は高齢女性，広汎前壁梗塞に多い．
5．房室ブロックの合併．
a)1,2,3 b)2,3,4 c)1,4,5 d)3,4,5 e)2,3,5
11．虚血性心疾患について正しいものはどれか．
a．2枝病変で危険にさらされた側副血行路の場合は原則的にPTCAの適応
b．耐糖能異常は虚血性心疾患の危険因子である
c．閉経前の女性は虚血性心疾患を合併しやすい
d．石灰化上行大動脈例は人工心肺使用下CABGの良い適応である
e．アレンテストは右胃大網動脈使用の可能性を判定する試験である
12．心筋保護について正しいものを選べ．
1．逆行性投与（冠静脈洞からの投与）
2．虚血許容時間:6時間
3．O2-の生成
4．過酸化物質
5．拘縮性心停止
a)1,2,3 b)2,3,4 c)3,4,5 d)1,2,5 e)1,3,4
13．心筋保護と関連する用語として正しいものを選べ．
1．アミラーゼ
2．緩徐心停止
3．カタラーゼ
4．再潅流障害
5．活性酸素
a)1,2,3 b)2,3,4 c)3,4,5 d)1,2,5 e)1,3,4
14．心筋保護について正しいものを選べ．
1．電気的心停止
2．化学的心停止
3．低カルシウム濃度組成
4．OH-生成
5．低カリウム濃度組成
a)1,2,3 b)2,3,4 c)3,4,5 d)1,2,5 e)1,3,4
15．大動脈瘤の発生頻度について正しいものを選べ
1．男性＞女性
2．解離性大動脈瘤＞真性大動脈瘤
3．腹部大動脈瘤＞胸部大動脈瘤
4．老壮年＞若年者
5．最近は減少傾向
a)1,2,3 b)2,3,4 c)3,4,5 d)1,2,5 e)1,3,4
16．大動脈瘤と関連するものを選べ．
1．嗄声
2．気管支の右方偏位
3．対麻痺
4．心房細動
5．感染性心内膜炎
a)1,2,3 b)2,3,4 c)3,4,5 d)1,2,5 e)1,3,4
17．Marfan症候群に一致する所見を選べ．
1．常染色体劣性遺伝
2．水晶体脱臼
3．Thumb sign
4．大動脈解離
5．糖尿病
a)1,2,3 b)2,3,4 c)3,4,5 d)1,2,5 e)1,3,4
18．人工心肺装置の構成について正しいものを選べ．
1．遠心ポンプ
2．酸素加装置
3．加湿器
4．超音波発生装置
5．貯血槽
a)1,2,3 b)2,3,4 c)3,4,5 d)1,2,5 e)1,3,4
19．体外循環と関連する用語として正しいものを選べ．
1．賦活凝固時間
2．濃縮体外循環
3．膜型肺
4．プロタミン
5．アロプリノール
a)1,2,3 b)2,3,4 c)3,4,5 d)1,2,5 e)1,3,4
20．体外循環の病態生理として正しいものを選べ．
1．補体の不活性化
2．圧受容体反射亢進
3．凝固因子の消費
4．細胞膜透過性亢進
5．外科的糖尿病
a)1,2,3 b)2,3,4 c)3,4,5 d)1,2,5 e)1,3,4
21．冠動脈バイパス術の適応として誤っているものを選べ．
a．左主冠状動脈の狭窄
b．左心機能低下を伴った3枝病変
c．左心機能低下を伴った左前下行枝の中枢側を含む2枝病変
d．積極的な薬剤療法に抵抗する狭心症
e．90%以上の狭窄を有する右冠状動脈と左回旋枝の2枝病変
22．大動脈弁狭窄症の手術の適応として誤っているものをを選べ．
a．進行性の左室肥大
b．進行性の左室不全
c．圧較差30mmHgで無症状
d．弁口面積0.6cm^2で無症状
e．有症状
23．大動脈弁手術として正しいものを選べ．
a．Ross種手術
b．Mustard手術
c．Jatene手術
d．Rastelli手術
e．Potts手術
24．僧帽弁狭窄に伴う合併症として誤っているものを選べ．
a．肺うっ血による血痰
b．血栓塞栓症
c．心内膜炎
d．左室肥大
e．肺高血圧
25．体外循環回路として不適当なものを選べ．
a．ベント回路
b．スワンガンツカテーテル回路
c．冠還流回路
d．吸引回路
e．静脈回路
26．体外循環について不適当なものを選べ．
a．プロタミン化したACD血を用いる．
b．希釈率は20-30%．
c．還流量はO2需要を満たす量．
d．循環量は成人よりも小児の場合で多い．
e．脱血部位として上･下大静脈．
27．ASDに関して正しいものを選べ．
a．左房・左室の拡大
b．右房・右室の拡大
c．肺血流量の減少
d．肺血流量の増加
1)a,b 2)a,c 3)a,d 4)b,c 5)b,d
28．VSDに関して正しいものを選べ．
a．乳幼児期に自然閉鎖することがある．
b．大欠損孔でも予後は比較的良好．
c．手術では刺激伝道系の損傷に注意を払う必要がある．
d．代表的チアノーゼ型心疾患である．
1)a,b 2)a,c 3)a,d 4)b,c 5)b,d
29．Fontan型手術の適応として正しいものを選べ．
a．ASD
b．Fallot四徴症
c．大動脈縮窄
d．三尖弁閉鎖症
e．単心室
1)a,b 2)a,c 3)b,e 4)c,e 5)d,e
30．完全型心内膜欠損症にみられる所見について正しいものを選べ．
a．右軸偏位
b．Goose-Neck sign
c．Snowman sign
d．共通房室弁
1)a,b 2)a,c 3)a,d 4)b,c 5)b,d
＜呼吸器外科＞
1．次のうち正しいものはどれか.
a．気管支の分岐は左右対称である．
b．気管支には気管支軟骨がある．
c．気管支動脈は存在するが気管支静脈は存在しない．
d．肺静脈は存在するが肺動脈は存在しない．
e．気管支分岐は100次まで及ぶことがある．
2．次のうち正しいものはどれか．
a．肺は左右ともに10の区域に分かれている．
b．左のS4とS5の区域を合わせた部分を左肺底区とよぶ．
c．右の上葉はS1,S2,S3からなる．
d．左舌区域は左中間幹より分岐している．
e．左主幹よりも右主幹のほうが長さが長い．
3．次のうち正しいものはどれか．
1）肺門前を迷走神経が，後方を横隔神経が走行している．
2）右肺門は前方より気管支，肺静脈，肺動脈の順に位置している．
3）気管支動脈は気管支系の栄養動脈である．
4）肺靭帯は下肺静脈尾側で食道との間に見られる胸腔膜のひだである．
5）中葉からの静脈は肺静脈に注入している．
a)1,2 b)1,5 c)2,3 d)3,4 e)4,5
4．肺機能異常と肺癌肺切除術に関して正しいものを選択しなさい．
1）開胸・肺切除術は％肺活量（％VC）の低下として表現される拘束性換気障害をきたしている．
2）一秒量の肺切除術後予測値は術後の呼吸器合併症のリスクと相関する．
3）重喫煙者の肺癌患者でしばしば合併している慢性肺気腫は病初期より拘束性換気障害をきたす代表的疾患である．
4）肺癌にしばしば合併する特発性肺線維症は閉塞性換気障害をきたす代表的疾患である．
5）特発性肺線維症を合併する肺癌疾患では肺切除は禁忌．
a)1,2 b)1,5 c)2,3 d)3,4 e)4,5
5．肺切除後の機能的適応決定のために使われる検査項目を選択しなさい．
1）スパイログラム
2）超音波
3）MRI
4）FDG-PET
5）肺血流シンチグラム
a)1,2 b)1,5 c)2,3 d)3,4 e)4,5
6．次のうち正しいものはどれか．
1）肺切除後の出血は自然止血することが多いための再開胸が必要なことはない．
2）胸腔ドレーンは疼痛防止のため出来るだけ軟らかい素材のものがよい．
3）胸腔ドレーン抜去時に創の縫合閉鎖は必要ない．
4）肺切除後の胸腔ドレーンは出血と気瘻の確認が主な目的である．
5）片肺全摘後は過度の降圧防止のためドレーンは一般に水封しない．
a)1,2 b)1,5 c)2,3 d)3,4 e)4,5
7．次のうち正しいものはどれか．
a．気管支は肺動脈からの血液が豊富である．
b．気管支の血流は主に肺静脈から逆行性に供給されている．
c．気管支を潅流する血流は最終的に右心房に流入する．
d．気管支の吻合部や気管支断端の早期血流回復に肋間筋などによる被覆は有効な手段である．
e．気管，気管支は可動性が悪いため形成や再建術が不可能である．
8．肺切除手術後の乳び胸の説明で誤っているものはどれか．
a．手術後の合併症としての頻度はあまり高くない．
b．ドレーンの排液の性状の観察で大方の診断ができる．
c．ドレナージですべて根治できる．
d．まず絶食にして様子を見る．
e．右側の手術での発生頻度が左側より高い．
9．転移性肺腫瘍について正しいものはどれか．
1）転移性腫瘍の見られる臓器として肺は肝臓についで多い．
2）肺野末梢のcoin lesionとして認められる．
3）転移腫瘍が増大すると縦隔リンパ節転移が起こり得る．
4）手術適応の可否は原発腫瘍の情報なしに判断可能である．
5）基本的な手術術式は肺葉切除術である．
a)1,2 b)1,5 c)2,3 d)3,4 e)4,5
10．気管支鏡検査により左主気管支を70％閉塞する腫瘍性病変を認めた．次のうち正しいものはどれか．
1）良性腫瘍の可能性はない．
2）良性腫瘍の場合は腫瘍の摘出術は必要ない．
3）腫瘍の摘出術の一方法として高周波スネアを用いた方法がある．
4）腫瘍が悪性の場合は腫瘍摘出後にステント挿入も考慮すべきである．
5）レーザー焼灼術の場合は煤煙による発火爆発の合併症に留意して高濃度酸素を注入すべきである．
a)1,2 b)1,5 c)2,3 d)3,4 e)4,5
11．正しいものを選べ．
a．集団検診で肺癌は無効である．
b．集団検診は肺癌の中で扁平上皮癌にのみ有効である．
c．腺癌は末梢側，扁平上皮癌は中枢側に発生する．
d．喫煙は肺気腫の危険因子であるが，肺癌の危険因子ではない．
e．集団検診の普及で肺癌死亡率は減少しつつある．
12．正しいものを選べ．
1．病期には，臨床病期と病理病期がある．
2．無条件の手術適応はIIIBまでである．
3．T2N0M0は病期IAである．
4．T2N1M0は病期IIAである．
5．T3N0M0は病期IBである．
a)1,2 b)1,5 c)2,3 d)3,4 e)4,5
13．正しいものを選べ．
a．縦隔リンパ節への転移の有無を縦隔鏡によって確認できない．
b．縦隔鏡検査は，局所麻酔下で行われる．
c．縦隔鏡検査の合併症として，腕頭静脈損傷や下大静脈損傷による出血を経験する．
d．縦隔鏡検査の合併症として，嗄声を経験する．
e．縦隔鏡検査は診断目的よりも治療目的で用いられる．
14．胸腺腫について正しいものを選べ．
1．正岡分類が臨床病期分類として用いられる．
2．自己免疫疾患をしばしば合併する．
3．高γグロブリン血症を合併することがある．
4．病理組織所見は，上皮形態，好中球浸潤の程度により分類される．
5．治療の第1選択は化学療法である．
a)1,2 b)1,5 c)2,3 d)3,4 e)4,5
15．胸壁内病変による症候について正しいものを選べ．
1．左反回神経麻痺は腫瘍の大動脈窓浸潤を示している．
2．Horner症候群は，腫瘍による上部交感神経幹(星状神経節)の障害を示している．
3．上大静脈症候群は腫瘍による下大静脈閉塞を示している．
4．Pancoast症候群は腫瘍の上大静脈浸潤を示している．
5．横隔神経麻痺は腫瘍の肺門後方の縦隔胸膜浸潤を示している．
a)1,2 b)1,5 c)2,3 d)3,4 e)4,5
16．縦隔腫瘍の好発部位について正しいものを選べ．
1．心膜嚢腫は前縦隔に多い．
2．神経原性腫瘍は中縦隔に多い．
3．縦隔内甲状腺腫は上縦隔に多い．
4．胸腺腫は前縦隔に多い．
5．気管支嚢腫は後縦隔に多い．
a)1,2 b)1,5 c)2,3 d)3,4 e)4,5
17．正しいものを選べ．
1．胸腺にはカルチノイドは発生しない．
2．精上皮腫は放射線感受性が高い．
3．非精上皮腫の腫瘍マーカーとしてHCGやAFPがある．
4．気管支嚢腫，心膜嚢腫などは診断がつけば切除手術の適応とはならない．
5．胸腺腫には造血性疾患の合併はない．
a)1,2 b)1,5 c)2,3 d)3,4 e)4,5
18．肺真菌症の代表的な起因菌について正しいものを選べ．
1．マイコバクテリウム
2．カリニ
3．クリプトコッカス
4．アスペルギルス
5．バクテロイデス
a)1,2 b)1,5 c)2,3 d)3,4 e)4,5
19．肺化膿症の発生要因として誤っているものを選べ．
a．吸引性肺化膿症…上気道感染，嚥下障害，意識障害，食物の通過障害．
b．気管支開放性肺化膿症…肺癌，気管支腫瘍，気管支内異物．
c．肺炎後肺化膿症…ブドウ球菌，クレブシエラ菌，緑膿菌．
d．血行性肺化膿症…肺外感染巣，中心静脈カテーテル．
e．外傷性肺化膿症…交通事故などによる肺挫傷など．
20．続発性気胸について正しいものを選べ．
1．ブラ，ブレブの破裂による気胸を続発性気胸という．
2．中高年の気胸では，悪性疾患も念頭において検査していく．
3．月経随伴性気胸では，横隔膜に欠損孔や異所性子宮内膜症がみられる．
4．肺癌は気胸の原因で，悪性中皮腫では胸膜が肥厚するため気胸は起こらない．
5．肺結核では，胸膜炎を起こすため気胸を合併しない．
a)1,2 b)1,5 c)2,3 d)3,4 e)4,5
21．悪性中皮腫について正しいものを選べ．
1．発生部位としては腹膜（腹腔）が最も多い．
2．10年未満のアスベスト暴露では発生は見られない．
3．胸水細胞診による診断法が標準的である．
4．外科的根治手術は胸膜外肺全摘除術である．
5．本邦では今後30年程度は増加が見込まれている．
a)1,2 b)1,5 c)2,3 d)3,4 e)4,5
22．次の中で誤っているものを選べ．
a．肺リンパ脈管筋腫症は肺移植の適応である．
b．肺気腫は肺移植の適応である．
c．原発性肺高血圧症は肺移植の適応である．
d．気管支拡張症は肺移植の適応である．
e．気管支喘息は肺移植の適応である．
23．次の中で正しいものを選べ．
1．ドナーとレシピエントではABO式血液型の適合が原則である．
2．肺移植患者の5年生存率はおおよそ70%と報告されている．
3．生体肺移植とは家族などから一側肺の提供を受けて施行する方法である．
4．両側肺移植は一般に両側後側方切開で行うのが基本である．
5．原発性肺高血圧症は両側肺移植の適応である．
a)1,2 b)1,5 c)2,3 d)3,4 e)4,5
23．次の中で正しいものを選べ．
1．日本の脳死肺移植の実施施設は4ヶ所に限定されている．
2．肺移植では他の臓器移植に比べて免疫抑制は強めに行う．
3．日本ではおおよそ200人の肺移植待機患者がいる．
4．生体肺移植ではドナーよりレシピエントの体格が大きい事が望ましい．
5．慢性拒絶反応は免疫抑制剤の進歩により制御可能となった．
a)1,2 b)1,5 c)2,3 d)3,4 e)4,5
25．下記の症例の評価・方針について正しいものを選べ．
＜症例：78歳，男性．既往歴：73歳，肺扁平上皮癌のため右肺上葉切除（病理病期IA）．74歳から高血圧のためACE阻害剤服用中．今回，左肺S3の腺癌（臨床病期IB）に対する手術適応を検討中である．左肺上葉切除術後予測肺機能は％ppoFEV1.0（術後予測FEV1.0／身長・年齢から求めた予測FEV1.0×100）＝38％，％ppoDLco＝32％，SpO2＝96％であった．血液・生化学検査，Double-master負荷心電図，心エコー上異常所見を認めない．本人は手術に伴うリスクを承知した上で根治手術を受けることを強く希望している．＞
a．予測術後肺機能はaverage riskで手術可能な範囲にあるため，根治手術を第一選択として勧める．
b．予測術後肺機能はaverage riskで手術可能な範囲にあるが，高齢でかつ右側の手術後であるためhigh risk症例
として縮小手術あるいはその他の方法を勧める．
c．予測術後肺機能は手術がhigh riskであることを示しているが，本人の希望が強いため根治手術に挑戦する．
d．予測術後肺機能は手術がhigh riskであることを示しているため，縮小手術あるいはその他の方法を勧める．
e．予測術後肺機能のみでは手術のリスクを判定できない範疇にあるため，心臓カテーテル検査，運動負荷試験等の
評価が望ましいことを説明する．
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