Group3/リハビリテーション医学
2003年
平成15年11月5日
肢体不自由 †
2004年と同じ問題。
1)二関節筋でないのはどれか
a. 上腕二頭筋
b. 上腕三頭筋長頭
c. 大腿直筋
d. 大腿二頭筋長頭
e. 大殿筋
解答：e
2)徒手筋力検査法について正しいのはどれか。
a. 段階1(trace)では筋収縮を認めない
b. 段階2(poor)では重力の影響を除いた肢位で前可動域を動かせる。
c. 段階3(fair)では検者の抵抗に抗して全可動域を動かせる。
d. 5段階評価である。
e. 段階4(good)の筋力は段階2(poor)の筋力の2倍である。
解答：b
3)肩関節の児童関節可動域を測定する際、関係のない運動はどれか。
a. 伸展
b. 屈曲
c. 外旋
d. 回外
e. 外転
解答：d
4)歩行について誤っているのはどれか。
a. 一側の踵接地から次の他足の踵接地までの動作を1歩という。
b. 一側の踵接地から次の他足の踵接地までの距離を歩幅という
c. 歩行周期には立脚期と遊脚期がある。
d. 正常歩行の両脚支持期は一歩行周期のうち約50％をしめる。
e. 一側の踵接地から次の同足の踵接地までの距離を重複歩距離という。
解答：d
5)歩行について誤っているのはどれか。
a. 中殿筋の筋力低下によりトレンデレンブルグ方向を呈する。
b. 大殿筋の筋力低下により腰椎前彎が増強する。
c. 股関節の屈曲拘縮により腰椎前彎が増強する。
d. 大腿神経麻痺により鶏歩を呈する。
e. 大腿四頭筋筋力低下により膝過伸展を呈する。
解答：d
6)ADL(日常生活動作)の評価尺度の評価項目でないものはどれか。
a. 食事
b. 整容
c. 洗濯
d. 排泄
e. 入浴
解答：c
7)Barthel Indexについて正しいのはどれか。
a. 全ての項目で自立していれば100点である。
b. 各項目は7段階で評価する。
c. 移動は歩行で評価する。
d. 評価項目に階段昇降は含まれない。
e. 間隔尺度である。
解答：a
8)身体障害について正しいのはどれか。
a. ノーマライゼーションとは障害の完全回復のことである。
b. 高次脳機能障害は歩行能力に影響する。
c. 介護福祉機器は障害を軽減しない
d. HIV(human immunodeficiency virus)感染は内部障害に含まない
e. 視覚障害は肢体不自由に含まれる。
解答：c
前頭葉の障害(高次機能障害)で歩行能力には影響しない気が。介護福祉機器は、身体障害をカバーするので障害自体は軽減しないと思う。
9)身体障害者福祉法に定める身体障害に含まれないものはどれか。
a. 肢体不自由障害
b. 記憶障害
c. 心機能障害
d. 咀嚼嚥下障害
e. 膀胱直腸障害
解答：b
10)リハビリテーションチーム医療を実践する職種の業務として誤っているのはどれか。
a. 理学療法士−装具の処方
b. 作業療法士−高次脳機能障害の評価
c. 医療ソーシャルワーカー−身体障害者手帳に関する患者への情報提供
d. 義肢装具士−
e. 言語聴覚士−失語症の評価
解答：a
11)障害者が独りで買い物に行く場合の指導や環境調整として適切でないのはどれか。
a. 権謀にある脳外傷者−携帯電話を持たせる
b. 杖を使って歩行する脳卒中片麻痺者−荷物はリュックサックに入れる
c. 球麻痺による重度構音障害−五十音文字盤を活用させる
d. トレッドミルテストにおいて4METsで陽性となる虚血性心疾患者−階段を避ける
e. 第1腰髄まで機能が残存している完全対麻痺者−歩行介助にヘルパーを介入させる
解答：e
平成15年11月26日(再試験？)
高次機能障害？ †
1)瀰慢性軸索損傷に特徴的な高次障害として正しいのはどれか。
a. 重度の片麻痺
b. 半球間離断症状
c. 嚥下障害
d. 遂行機能障害
e. 左半側空間無視
2)20歳男性、2ヶ月前に交通事故で受傷した。頭部CTで左側頭・頭頂部に急性硬膜下血腫を認め、瀰慢性軸索損傷も疑われた。脳挫傷の診断で、血腫除去術と急性期リハビリテーションを受けている。現在は軽度の右片麻痺が見られるが、歩行を含めて日常生活動作はほぼ自立している。「気脳のことが思い出せない」、「考えがまとまらない」などの訴えがあり、また訓練に集中できない様子や、同じ言動・行為を繰り返すことが観察された。次のうち本症例の認知障害として誤っているのはどれか。
a. 注意障害
b. 記憶障害
c. 観念失行
d. 失語症
e. 保続
3)20歳の男性。大学理工学部2年生。オートバイで乗用車と衝突して受傷した。診断は脳挫傷で、軽度の左片麻痺、構音障害があり抑うつ的になっている。この患者の初期評価として誤っているのはどれか。
a. 上肢の運動巧緻性を検査する。
b. 運動失調の有無を検査する
c. 異常運動について観察する
d. 大学の教科書で数学の学力を検査する
e. 認知障害の有無について観察する
解答：d
4)医療面接において、患者とのコミュニケーションをとりづらい場合に鑑別すべき病態として誤っているのはどれか。
a. 失語症
b. 痴呆
c. 難聴
d. 意識障害
e. 同名半盲
解答：e
言語理解ができなかったらコミュニケーションが難しい。(90A-100参照)
5)次の組合せで誤っているのはどれか。
a. 視覚誘発電位検査−多発性硬化症
b. 神経伝導検査−脊髄損傷
c. 脳波検査−てんかん
d. 聴性脳幹誘発電位検査−脳死
e. 針筋電図検査−筋緊張性ジストロフィー
解答：b
6)異所性骨化の好発部位はどれか。
a. 手のPIP関節
b. 足の母指MP関節
c. 肘関節
d. 環軸椎関節
e. 仙腸関節
解答：c
7)神奈川リハビリテーション病院で行われている脳外傷者の通院プログラムについて正しいのはどれか。
a. 保険外診療である。
b. 集5日間の頻度で行う。
c. 1プログラムの期間は6ヶ月である。
d. Social Skill Trainingとは記憶力の訓練である。
e. 言語性IQよりも動作性IQの方が改善が見られる。
解答：e
8)身体障害者福祉法について正しいのはどれか。
a. 「身体障害者」は20歳以上をさす
b. 身体障害者手帳は市町村長によって交付される
c. 身体障害者手帳の申請には、15条指定医の診断書・意見書が必要である。
d. B型肝炎感染は内部障害に含まれる。
e. 脳原性障害は肢体不自由障害に含まれない。
9)介護保険について正しいのはどれか。
a. 保険者は国である。
b. 65歳以上のものには納入義務がない。
c. 40歳未満のものは介護サービスを受けることができない。
d. 40歳以上65歳未満は第一号被保険者という。
e. 医療サービスを受けることはできない。
解答：c
10)介護保険で要支援者(要介護ではない)に対するケアプランで全学自費になるものはどれか。
a. デイケア
b. 訪問介護
c. 訪問リハビリテーション
d. 訪問介護
e. 介護老人保健施設入所
11)40〜64歳の要介護状態の原因で、介護保険サービスを受けられないのはどれか。
a. 脳出血
b. 脳梗塞
c. 脊髄小脳変性症
d. 脳外傷
e. アルツハイマー病
試験問題
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