2006年 6/19実施 泌尿器本試験
問1.二分脊椎患児の出産を予防するために妊娠する可能性がある女性が摂取することが推奨されている成分は何か？正しいものを1つ選べ。
1)イソフラボン
2)ビタミンB12
3)ビタミンC
4)葉酸
5)DHA
問2.間質性膀胱炎について誤っているものを1つ選びなさい。
1)間質性膀胱炎の診断は、生検による病理診断で確定する。
2)間質性膀胱炎は女性に多い。
3)間質性膀胱炎の診断には、基本的に膀胱鏡所見が必要になる。
4)間質性膀胱炎に対する治療としては、dimethil sufoxide(DMSO)やヘパリンを膀胱内に注入することがある。
5)間質性膀胱炎の治療として、外科的治療が行われることがある。
問3.過活動膀胱について、正しいものを1つ選びなさい。
1)過活動膀胱は症状(下部尿路症状、排尿回数など)から診断できる。
2)過活動膀胱の頻尿は加齢に従って減少する。
3)過活動膀胱の患者さんには尿意切迫感がない方もいる。
4)過活動膀胱では尿失禁を来さない。
5)過活動膀胱の診断には、膀胱内圧測定が必要である。
問4.女性の尿失禁について誤っているものを1つ選べ
1)腹圧性尿失禁は女性にしか起こらない。
2)切迫性尿失禁と腹圧性尿失禁の両方の症状をもつ場合がある。
3)経膣出産は、腹圧性尿失禁のリスクファクターである。
4)腹圧性尿失禁では、通常安静時は尿失禁がない。
5)骨盤底機能障害は、腹圧性尿失禁と関係がある。
問5.尿路結石に関して正しい組み合わせはどれか
a)日本人に発生する尿路結石の成分で最も頻度が高いのは尿酸結石である。
b)日本では上部尿路結石の頻度が下部尿路結石より多い。
c)クエン酸の摂取は結石の形成を抑制する。
d)結石患者の生活指導で重要なのは、水分制限である。
e)蓚酸カルシウム結石はレントゲンに写らないことがほとんどである。
1)aのみ
2)a,bのみ
3)b,cのみ
4)a,c,eのみ
5)a〜eのすべて
問6.成人安静時の心拍出量が5l/分である。腎臓は全血流量の( )%を受け取るため、片腎のRBFは( )ml/分となり、ヘマトクリット値を50%とするとRPFは( )ml/lである。輸入細動脈の2割が原尿になるとすると一日に生成される原尿は( )ml/dayとなり、原尿の99%は再吸収されるために1日の総尿量は1800mlとなる。
問7.次のうちから正しいと思われる組み合わせを選べ。
1)副腎皮質癌を組織学的に診断することは困難で、臨床的にはサイズの大きいものを癌と考えることが一般的である。
2)副腎皮質腫瘍で片側を全摘出した場合、術後の一時的なステロイド補充療法が必須である。
3)原発性アルドステロン症はCT上の腫瘍が小さいため、アドステロール副腎シンチグラムにより左右の局在を確認する。
4)プレクリニカルクッシング症候群はクッシング症候群と異なり、手術適応にならない場合が多い。
5)褐色細胞腫の手術に際しては、血圧が正常であったとしても、α遮断薬を術前に一定期間投与する。
ア)1,3
イ)2,3,4
ウ)3,4,5
エ)1,2,5
オ)1,5
問8.男性不妊症の原因となりうる既往歴で不適切なものを選べ。
a.鼠径ヘルニア手術
b.停留精巣
c.精巣腫瘍
d.淋病
e.風疹
問9.陰茎包皮の小さな水泡と有痛性の浅い潰瘍のほかに高熱、リンパ節腫脹、尿道炎、頚管炎などを生じ数週におよぶ。再帰感染は1〜2週の経過で自然治癒する。発症後、このウイルスは知覚線維を上行、腰仙髄神経節に潜伏感染。種々のストレスを契機に再活性化され再び神経を下降、初発部近くに病変を形成する。 この疾患について正しいものを選べ
a)抗ウイルス療法では症状は改善しない。
b)根治療法はない。
c)合併症に髄膜炎、脳炎、神経性疾患はない。
d)性感染症ではない。
e)無症候性感染は少ない。
問10.小児先天性尿路奇形について3つ挙げよ
問11.早期前立腺癌の治療オプションと合併症について、知るところを記述しなさい。
問12.精巣腫瘍の組織分類と腫瘍マーカーについて知るところを記述しなさい。
問13.腎細胞癌について、以下の問いに答えなさい。
a.腎細胞癌の組織学的分類について、悪性度の順に4種類記述しなさい。
b.腎細胞癌の臨床的特徴について5つ記述しなさい。
問14.膀胱癌の診断と治療法について、知るところを記述しなさい。
注）原則選択肢の答えは一つ。
泌尿器科についての感想を述べてください（配点の対象とします）。
試験問題
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