救急医学
1．平成18年現在の救急医療について正しいものはどれか．
a．輪番制病院は３次救急医療施設である．
b．救命センターは市単位である．
c．各都道府県ごとにドクターヘリが整備されている．
d．救急車で搬送される人の7割が外傷である．
e．宮城県の救急車の搬送にかかる時間（覚知〜病着）は全国でワースト２位である．
2.救急傷病と応急処置後の転送先との組み合わせで正しいものはどれか.
a.十二指腸潰瘍穿孔 休日夜間診療センター
b.肩関節脱臼 特定機能病院
c.くも膜下出血
d.急性心筋梗塞
e.広範囲熱傷 高度救命救急センター
3．日本の救急医療について誤っているのはどれか．
a．地域格差は少ない.
b．扱う対象が多様である.
c．社会の疾病構造の影響を受ける.
d．短時間で緊急度を判断する必要がある.
e．救急医療機関の機能分担が必要である.
4.平成19年10月現在で救急救命士に認められないものはどれか.
a.除細動
b.輪状甲状膜穿刺
c.エピネフリン投与
d.乳酸リンゲル液を用いた静脈路確保
e.食堂閉鎖式エアウェイを用いた気道確保
5．次のものについて概説せよ．（解答欄は３行程度）
（１）メディカルコントロール
（２）救急科専門医
6.次のうち誤っている組み合わせはどれか.
a.日射病：顔面蒼白・脈拍微弱
b.熱痙攣：不随意性の有痛性筋収縮
c.熱疲労：発汗・高血圧
d.熱射病：皮膚の乾燥と紅潮
e.悪性症候群：高熱・意識障害
7.次のうち誤っている組み合わせはどれか
a.偶発性低体温症：J派
b.凍傷
c.減圧症�儀拭Р嫉茲梁佶竅�
d.高山病：脳水腫
e.溺水：肺内シャント増加
8.次の症例における処置のうち正しいものを選べ
a.（熱射病が疑われる女性）氷水を衣服の上からかけた
b.（凍った池に転落して低体温かつ心肺停止の小児）社会死と判断
c.（潜水病が疑われる男性）高圧酸素療法のできる施設へ転送
d.（高山病が疑われる過呼吸の女性）紙袋呼吸法
e.
9.自宅火災で重症の火傷（�慧�46%と�凝�4%）およびCO中毒疑いの患者.
血ガスでpH:7.35,PaCO2:28Torr,PaO2:80Torr（他にも検査値と所見いろいろ）
問１.次のうち誤った処置はどれか.
a.
b.輸液を500ml/hで開始した.
c.両腕全周性の�慧拉�傷に減張切開を加えた.
d.顔面以外の�慧拉�傷にスルファジアジン銀クリームを塗布した.
e.スワンガンツカテーテルを右大腿静脈から挿入した.
問２.次のうちこの患者の病態について正しいのはどれか.
a.呼吸性アシドーシスである.
b.
c.Hbが58g/dlなので循環血液量は保たれている.
d.
e.24時間後に総蛋白が3.2mg/dlまで下がったのは、水疱内に血漿が移行したためである.
問３.この後に生じうる致命的合併症を、対策（予防法を含む）とともに２つ記せ.（解答欄は各３行）
10.化学損傷について正しいのはどれか.
(1)アルカリ損傷では必ず水疱を除去する.
(2)アルカリ損傷では乾燥壊死となる.
(3)
(4)
(5)アルカリ損傷では創部のpHが８以下になるまで水で洗う.
a.(1)(2)(3) b.(1)(2)(5) c.(1)(4)(5) d.(2)(3)(4) e.(3)(4)(5)
11.クロストリジウム性ガス壊疽（たぶんね）が疑われる男性の症例問題
白血球数21400、赤血球数324、CRP18.0、血糖値360mg/dlなどの検査値と下肢単純X線写真提示され、輸液と抗菌薬投与開始したとのこと
問１.次にするべきことを２つ選べ.
a.
b.
c.
d.切開
e.高圧酸素療法
問２.原因菌としてもっとも考えられるのはなにか.
a.Bacteroides
b.Clostridium perfringens
c.
d.Psuedomonas
e.Streptococcus pneumoniae
12.次のうち誤っているのはどれか.
a.重症外傷には酸素投与が必須である.
b.
c.脊髄損傷でショックになることはない.
d.胸部外傷では閉塞性ショックを考慮する.
e.骨盤骨折では出血性ショックを合併することが多い.
13.外傷診療におけるprimary surveyとsecondary surveyについて述べよ.（解答欄はA4の4分の3くらい）
14.以下のうち正しいものには○を，誤っているものには×をつけよ．
(1)災害現場における3Tとは，Triage，Treatment，Transportである．
(2)災害現場において多数の傷病者がいる場合でも，80%の広範囲熱傷の患者の救命に全力を尽くす．
(3)トリアージは，入り口のトリアージポストで1回だけ行う．
(4)トリアージを行っている時に緊張性気胸の患者を見つけたら，トリアージを行っているものが直ちに脱気する．
(5)トリアージを行っている時に大腿から活動性の出血をしている患者を見つけたら，トリアージを行っているものが直ちに圧迫止血する．
(6)災害現場では自分の安全より傷病者の安全を優先する．
(7)毛細血管再充満時間(CRT)が2秒以上では循環系の障害がある．
(8)災害現場での治療の目的は根治的治療である.
(9)救急医療と災害医療は緊急対応を要求される点で共通である.
(10)DMATとは「災害急性期に活動できる機動性を持ったトレーニングを受けた医療チーム」である.
(11)患者は分散搬送が原則である.
(12)宮城県沖地震が10年以内の発生する確率は90%である.
(13)災害医療における治療優先順位は生命＞整容＞機能である.
(14)情報伝達が失敗する最大の原因は、情報伝達の不備である.
(15)CSCATTTのＣは指揮命令と連絡調整である.
15〜24は中毒の問題（マルチプルチョイス）ですが、忘却の彼方です・・・
中毒の症状と治療法・禁忌以外には以下の知識が要求されていました。
・ハブでの年間死亡例はほとんど０
・タランチュラよりもセアカゴケグモの方が毒性は強い。
・アセトアミノフェンよりもベンゾジアゼピンのほうが治療係数は大きい。
・一酸化炭素のヘモグロビンへの親和性は酸素の200倍以上
・サリチル酸でアルカローシス
・プロパン中毒は酸素濃度の低下が原因
・ふぐ毒は食後10分〜２時間で発症
・アトロピンはムスカリン作用だけをブロック
各疾患の自律神経症状・特異的治療薬は重要っぽいです。
試験問題
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