眼科学
問題１：眼球の発生・解剖・生理に関連した以下の問いについて、（ ）内を適切な単語1つで埋めよ。
Ａ：外胚葉・中胚葉・内胚葉のうち、眼球の発生に関与しないのは（１ ）胚葉である。
Ｂ：眼球の壁構造を形成する膜は3つに大別される。外膜は角膜・強膜、中膜はブドウ膜(光彩・毛様体・脈絡膜）、内膜は（２ ）である。
Ｃ：網膜血管内皮・網膜色素上皮はそれぞれがtight junctionを形成し、脳と同様血液中の有害物質が網膜に入り込まないようにしている。このようなバリア機構のことを、（３ ）と呼称する。
Ｄ：視力測定に使われる環状の指標の名称は、（４ ）環である。
Ｅ：視力測定に使われるレンズの度数は、ジオプター（Ｄ）と呼称される。これは焦点距離(m)の逆数で表される。度数が５Ｄのレンズの焦点距離は（５ ）mである。
問題2.下の選択枝をカッコ内にあてはめよ
1.急性緑内障は中高年以上のA( )に多く、片眼に急性発症する。前房隅角は浅く、瞳孔はB( )し、眼球を触ると硬い。~
2.アルカリ眼外傷では、ただちにC( )を行うことが重要である。
3.鈍的外傷による眼窩骨折では、眼窩壁の抵抗の弱いD( )と内側壁が破損しやすい。
4.網膜中心動脈閉塞症は片眼の急激な視力低下をきたすが、応急処置としてはE( )や眼圧を下げるため前房穿刺を行う。
�｜棒� �⊇�性 ��縮瞳 �せ尭掘 ´セ世巴耋臓 ´�傷のデブリドメント �Д好謄蹈ぅ斌瑤療栖�
��抗生剤の点眼 �┸紊農�浄 ��下壁 ��上壁 ��外側壁 ��昇圧剤の投与
��眼球マッサージ ��ステロイド結膜下注射 �姐灰灰螢麑瑤療栖�
＊��が二つ。��がないのは仕様です(*´▽｀)
問題３：網膜芽細胞腫に関して空欄に適当な番号を選びなさい。
網膜芽細胞腫は、1万数千人の出生児に1人の発症頻度であり、13番染色体長腕に位置するRB遺伝子が網膜芽細胞腫の責任遺伝子であることが1986年にわかった。網膜芽細胞腫の初発症状は、（A )が69.3％と最も多く、ついで（B )、結膜充血などで見つかる。
白色瞳孔をきたす疾患には、網膜芽細胞腫、（C ）、第一次硝子体過形成遺残、未熟児網膜症などあり鑑別を必要とする。検査は、視力検査、眼圧測定、細隙灯顕微鏡検査、眼底検査などの眼科一般検査に加えて、超音波検査、CT、MRIなどの画像検査が有用である。CTでは、網膜芽細胞腫の90％に（D )が認められる。
選択肢
�…禹詢蓮´�白色化 �４禝綟予弌´こ冕貂�濁 �デ鮨�瞳孔
��斜視 ��白内障 �┘魁璽追臓´�石灰化 ��空胞化
問４
１）水晶体の前面と後面では（ ）のほうが曲率半径が小さい。
２）加齢以外にも白内障をきたす原因は非常に多彩であるが、そのうち主に後嚢下白内障をきたすものは（ ）と（ ）である。
３）また主に核性白内障をきたすものは（ ）である。
４）白内障手術の術式名は（ ）、（ ）、（ ）である。
５）Marfan症候群の水晶体は（ ）に偏位することが多い。
６）眼内レンズ挿入眼における調節力は約（ ）Dである。
７）後発白内障の治療として、後嚢切開術に用いるレーザーは（ ）レーザーである。
選択枝：
a）毛様体光凝固術 b）糖尿病白内障 c）前面 d）後面 e）外上方 f）内上方g）強膜輪状締結術 h）ステロイド白内障 i）嚢外摘出術 j）嚢内摘出術 k）超音波乳化吸引術 l）先天白内障 m）放射線による白内障 n）眼軸長 o）クリプトン p）線維柱帯切除術 q）線維柱帯切開術 r）アルゴン s）外傷性白内障 t）硝子体茎顕微鏡下離断術 u）眼球内除去術 v）YAG w）０ x）３ y）２０ z)４５
問題５：斜視・弱視に関連した以下の問いについて、（ ）内を適切な単語1つで埋めよ。
1.両眼開放下では正位であるが、片眼を遮蔽すると遮蔽眼が内外または上下にずれる状態を（� 砲箸い�.
2.角膜反射（Hirshberg法）やkrimsky法とは斜視の（�◆ 砲魴彗�する方法である.
3.調節性内斜視とは（�� ）により過剰な調節力を要し過剰な内よせ運動がおこるために生じる内斜視である.
4.先天性内斜視の多くは出生時から生後（�ぁ 縫�月以内の早期に出現し、斜視眼は（�ァ 砲砲覆蠅笋垢�.
問題６：適切な語句を記せ。
１．瞳孔の大きさは（� 砲函吻◆ 砲離函璽魅垢離丱薀鵐垢之茲泙襦�２．瞳孔が大きくなることを（�� ）、縮小することを（�ぁ 砲箸いΑ�
種々な刺激に対して、瞳孔径は変動する。光刺激により起きる対光反射と近方視により起きる（�ァ 砲�重要である。
問題７：Ｑ１：次のうち眼圧に影響を及ぼすものはどれか。
体位
眼球運動
全身麻酔
飲酒
Ａ）１，３，４ Ｂ）１，２ Ｃ）２，３ Ｄ）４のみ Ｅ）１〜４のすべて
Ｑ２：緑内障に特有な視野変化はどれか
盲点拡大
弓状暗転
鼻側階段
耳側半盲
Ａ）１，３，４ Ｂ）１，２ Ｃ）２，３ Ｄ）４のみ Ｅ）１〜４のすべて
Ｑ３：原発開放隅角緑内障で正しいのはどれか。すべて選べ。
近視眼に多い
糖尿病患者に多い
家族歴は危険因子である
狭隅角のこともある
しばしば自覚症状に乏しい
Ｑ４：原発閉塞隅角緑内障で正しいのはどれか。
中高年の女性に多い
遠視眼に多い
飲水試験が有用
保存療法が第一
急性閉塞緑内障は僚眼もレーザー虹彩切開術の適応である
Ａ）１，２，３ Ｂ）１，２，５ Ｃ）１，４，５ Ｄ）２，３，４ Ｅ）３，４，５
Ｑ５：房水産生低下により眼圧を下降させる薬剤はどれか。
炭酸脱水酵素阻害剤
βブロッカー
ピロカルピン
プロスタグランジン製剤
Ａ）１，３，４ Ｂ）１，２ Ｃ）２，３ Ｄ）４のみ Ｅ）１〜４のすべて
問題８：以下の(1)〜(10)の回答を下記より選択せよ。
３大ぶどう膜炎を下記より選択せよ。
（１）（２）（３）
このうち最近症例数が減少、あるいは軽症例が増加しているものをあげよ。
（４）
原田病の眼底所見で特徴的なものを選択せよ。
（５）
選択肢
a桐沢型ぶどう膜炎、b硬性白斑、c軟性白斑、d黄斑円孔、eベーチェット病、
f前部ぶどう膜炎、g原田病、hサルコイドーシス、i夕焼け状眼底
悪性腫瘍の手術後、経中心静脈高カロリー輸液を行った症例が両眼の霧視を訴えた場合、もっとも考えやすい原因菌は下記の中でどれか？
（６）
片眼の視力低下、頑痛を訴え来院した患者の角膜に樹枝状潰瘍が見られた。発症に関与したものはなにか？
（７）
肝膿瘍で治療中の患者さんが突然視力低下を訴えた。もっとも念頭におかなかればいけない原因菌は下記の中ではどれか？
（８）
近医よりぶどう膜炎として紹介を受けた患者を診察したところ、眼底は検眼鏡的に正常なのに虹彩に萎縮が見られた。原因としてなにを考えるか？
（９）
桐沢型ぶどう膜炎の代表的な原因ウイルスに帯状疱疹ウイルスがあるが、もう1つ代表的なウイルスをあげるとすれば以下のうちどれか？
（１０）
選択枝
j単純ヘルペス1型、k単純ヘルペス2型、lサイトメガロウイルス、m帯状疱疹ウイルス、
nグラム陽性球菌、oグラム陰性桿菌、pフザリウム、qカンジダ、rアスペルギルス、sトキソプラズマ
問題９：（ ）内を、以下の単語の中から選んで記号で埋めよ。
網膜色素変性は（１ ）、（２ ）、（３ ）を主症状とする（４ ）の疾患である。
眼底は血管狭細化、（５ ）を呈し、進行すると視神経萎縮も認められる。網膜色素変性に難聴を合併する疾患は（６ ）ある。
眼底に金箔の反射を呈し、停止性夜盲疾患は（７ ）であり、（８ ）の確認が診断に有用である。
網膜色素変性をはじめとする遺伝性網膜変性疾患の診断には、眼底検査，（９ ）、（１０ ）などの検査が有用である。
a.夜盲 b.白点状網膜炎 c.常染色体優性遺伝 d.眼底白点症 e.網膜電位図 f.出血 g.コロイデレミア h.Usher症候群 i.視野検査 j.同名半盲 k.視野狭窄 l.水尾−中村現象 m.Leber先天盲 n.遠視 o.スペキュラーマイクロスコープ p.骨小体様 q.視力低下 r.進行性 s.停止性 t.常染色体劣性遺伝 u.小口病 v.超音波検査
問題１０．
�｜噂稘�尿病網膜症で認められる所見を2つ選べ。（ ）（ ）
毛細血管瘤
硝子体出血
硬性白斑
新生血管
網膜内細小血管異常
�∩�殖糖尿病網膜症について正しいものを2つ選べ。（ ）( ）
血糖コントロールが良好であれば網膜症は進行しない。
広範な網膜血管床閉塞があれば網膜光凝固術の適応である。
軟性白斑が多発していれば硝子体手術の適応となる。
軟性白斑は血管の透過性亢進による血漿成分の漏出により生じる。
血管新生緑内障をきたすことがある。
�Ｅ�尿病による眼合併症として多いものを2つ選べ。（ ）（ ）
白内障
円錐角膜
角膜混濁
水晶体偏位
外眼筋麻痺
問題１１．以下の空欄を埋めなさい。
■黄斑円孔
本疾患は主に（１）が関係して起きるので、50〜60代をピークに、その前後の年齢層の人に発症する。とくに、禁止の人や女性に多い傾向がある。最近では、発症してから早期であれば、また円孔の大きさが小さければ、（２）によって良好な視力予後が得られる。手術では術終了時に眼内に膨張性ガスを入れ、患者には少なくとも術後3日間程度は（３）の体位を取ってもらう。
１．(a)硝子体の液化 (b)硝子体の収縮 (c)硝子体の拡張 (d)硝子体の石灰化
２．(a)硝子体前部切除 (b)クライオサークリング (c)後部硝子体剥離作成＋内境界膜剥離 (d)網膜色素上皮移植
３．(a)仰臥位 (b)伏臥位 (c)側臥位 (d)ジャックナイフ体位
■黄斑前膜
網膜前面に何らかの原因で線維性の膜が張って、黄斑がそれに影響を受ける病気である。黄斑円孔と同様に硝子体が関係しているので、高齢者に多く、女性により多く認められる。黄斑円孔のように視野の中心が全く見えなくなることはないが、高率に（４）が見られる。治療は視力がかなり低下した後では、手術を行っても十分な視力を得られないことがある。自覚症状が強ければ視力が良好でも（５）を行う。術前の視力が低く、発症後時間が経過している場合、網膜細胞の変性が進んでしまっていることも多く、術後も視力が十分には回復しない症例もある。また最近は手術中に色素を用い（６）を剥離し、前膜の再発率が減少したとの報告も多い。
４．(a)変視症 (b)中心暗点 (c)輪状暗点 (d)夜盲
５．(a)膜剥離切除 (b)黄斑移動術 (c)新生血管板 (d)網膜レーザー凝固
６．(a)網膜線維層 (b)内境界膜 (c)外境界膜 (d)網膜色素上皮層
■加齢性黄斑変性
最近日本でも増加してきた疾患であり、欧米諸国では特に重度の視力障害の原因になっている。本症の前駆病変として（７）が挙げられる。最近では、光感受性物質ビスダインを点滴し弱いレーザー光を照射し、本疾患の原因となる新生血管を閉塞させ病気の進行を遅らせることが出来る。
■特発性中心性漿液性網脈絡膜症
（８）に好発し中心暗点・変視症を多く訴える疾患で、また基本的に自然軽快傾向があることもこの疾患の特徴である。検眼鏡的には漿液性網膜剥離を認めるが、それを遷延させたくない症例で原因部位が中心窩に近くなければ（９）を施行することもある。（１０）が本症の発症に関与していると言われている。
７．(a)軟性ドルーゼン (b)硬性ドルーゼン (c)硬性白斑 (d)軟性白斑
８．(a)新生児 (b)小児 (c)青年から中年 (d)老人
９．(a)光線力学療法 (b)網膜レーザー光凝固 (c)網膜気体復位術 (d)硝子体切除術
１０．(a)遺伝的要素 (b)外傷の既往 (c)お酒の飲みすぎ (d)ストレス
問題12.最も関連のあるものを下の選択肢から選びなさい
（中には正解が2つ以上あるものもあるかもしれないよ、そのときは書けば加点するけれど、全部書かなくても減点するわけではないよ、とのこと） 1)ゾビラックス眼軟膏 （ ）
2)Palisades of Vogt(POV) （ ）
3)急性水腫 （ ）
4)Goldenhar症候群 （ ）
（選択肢）
Ａ）角膜上皮 Ｂ）角膜実質 Ｃ）角膜内皮 Ｄ）角膜輪部 Ｅ)上皮型角膜ヘルペス Ｆ）真性菌角膜潰瘍 Ｇ）顆粒状角膜変性症 Ｈ）斑状角膜変性症 Ｉ）格子状角膜変性症 Ｊ）膠様滴状角膜変性症 Ｋ）円錐角膜 Ｌ）翼状片 Ｍ）輪部デルモイド Ｎ）扁平上皮癌 Ｏ）ヒアリン Ｑ）アミロイド Ｒ）角膜上皮幹細胞 Ｓ）デスモゾーム Ｗ）パーカーインク。ＫＯＨ法 Ｗ）再発性角膜上皮びらん Ｘ）ソフトコンタクレンズ Ｙ）表層角膜移植術 Ｚ）コンゴーレッド
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