外科学��
〔試験〕
※マークシート方式で全50問，解答は1つを選択．
〔対策〕
※授業プリントやノートとは関係のない内容が試験には多々みられた．
※授業範囲に関して標準外科学を細かいところまで読破したほうが良いと思われる．
〔注意〕
※掲示板に貼ってあるものを携帯のカメラで写したのを、読めるままに記しました。
表現は原文のままですが、一部読み間違えている可能性がありますのでご了承ください。
１．がんの疼痛は鎮静ではなく鎮痛が第一。オピオイドローテーションはオピオイドを変更すること。
２．感染予防は標準予防策の徹底。創の消毒は不要。手袋を患者ごとに交代。予防的抗菌剤投与は短期的。
３．代謝性アルカローシスは頻回の嘔吐で起きる。腎不全、敗血症、循環不全ではアシドーシスに。
４．閉塞性黄疸で吸収阻害されるビタミンは脂溶性。
５．SIRSの診断基準であるが、選択肢の中でもっとも重篤な変化はPaCO2 25mmHg。
６．アルコール性肝障害は禁酒により改善し、非代償期には肝硬変に準じた治療。Wernicke脳症には・・・
７．Budd-Chiari症候群はわが国ではIVC膜状狭窄が多い。上行性の皮下静脈怒張が見られる。
８．肝硬変の病態におけるアルブミン・ICG・ChE・PT・T.Bilの変化。
９．肝不全の病態改善のために分岐鎖アミノ酸や、５％グルコース液の投与がされる。
１０．総肝動脈にカテーテル先端をおいての造影。肝内の腫瘍濃染像がある。門脈は映っていない。
１１．門脈圧亢進での病態は脾腎シャント。他は無関係。
１２．急性胆管炎はERCPで治療。Charcotの三徴は発熱・腹痛・黄疸。
１３．胆嚢の解剖。Charcotの三角の中に右肝動脈から分岐する胆嚢動脈が見つかる。
１４．Winslow孔を取り囲むのは肝、総胆管、門脈、下大静脈。総肝動脈は膵上縁を走る。
１５．コレステロールポリープは癌化しにくい。胆嚢の炎症で総胆管狭窄をきたすものをMirrizi症候群という。
１６．画像所見を述べる問題が多い。肝門部胆管狭窄に気づけばOK。胆嚢・門脈・膵管は映っていない。
１７．Gray-Turner徴候は重症急性膵炎のサイン。
１８．Courvoisier徴候は胆管閉塞により無痛性の胆嚢腫大を触知すること。
１９．腎・大動脈が造影されていないことから単純CTと判断し、膵頭部の石灰化もあるが、膵尾部に嚢胞がある。
２０．インスリノーマの90％は良性。ZESはガストリノーマ。非機能性は悪性が多い。
２１．男性の慢性膵炎のほとんどはアルコール性。女性に特発性慢性膵炎が多い。
２２．IPMNとMCNは最近臨床的特徴が確立された膵嚢胞性腫瘍。特徴があり、試験にしやすい部分。
２３．膵癌はK-ras codonの変異を90%持つ。P53、SMAD4は癌抑制遺伝子。
２４．空腹時の低血糖発作はインスリノーマを疑う。VIPomaはWDHA症候群を起こす。
２５．インスリノーマでは、低血糖のために過食になることが多く、肥満になる。
２６．膵の発生異常で、Wirsung管が短く、膵鈎状突起のみが造影されるのをpancreas divisumという。
２７．胃MALTリンパ腫の原因はH.pyloriである。
２８．消化管カルチノイドでは顔面紅潮、喘息症状、下痢が見られる。
２９．Mallory-Weiss症候群は嘔吐をきっかけに主として噴門部で粘膜から粘膜下層まで縦方向に亀裂が入る。
３０．逆流性食堂炎はLES圧が低下し、胆汁や胃酸で炎症が起きる。
３１．膵頭部に浸潤する胃癌は切除困難で胃空腸吻合の適応である。固有筋層に及ぶ胃癌はEMRの適応外。
３２．胃切除後早期ダンピング症候群は食後20分前後。胃切後胆石は黒色石が多い。輸入脚からは胆汁が来る。
３３．H.pyloriの診断には13C尿素呼気試験が用いられる。
３４．画像としてはApplecore sign。
３５．痔ろうは長期間放置すると肛門癌の発生率が高まる。肛門周囲膿瘍がもっとも多い。
３６．腸結核の好発部位は回盲部である。クローン病は若年発症。虚血性大腸炎は下血が主訴。
３７．Toxic megacolonは緊急手術の適応。UCの発癌リスクは高い。
３８．下行結腸の方が狭窄しやすい。Sm浸潤があるとリンパ節転移頻度が高くなるので、追加切除する。
３９．小腸からの吸収不全をきたすのはCrohn病。
４０．大腸癌はadenoma-carcinoma sequenceのモデル。APCはFPCの原因。ミスマッチ修復異常はHNPCCで。
４１．肛門癌は外科的肛門管に癌の中心があるものを言う。下腸間膜方向とそけい部方向に転移する。
４２．壊疽性虫垂炎は緊急手術の適応である。Blumberg徴候は腹膜炎のサイン。Douglas窩の圧痛もしかり。
４３．Crohn病は消化管のあらゆる部位に病変が生じる。肛門病変が多い。
４４．Goodsallの法則。内痔核と外痔核の違いは病変の○○（読めない・・・）。肛門周囲膿瘍から痔ろうになることが多い。
４５．軸捻転症は腸閉塞をきたし、Bird-peak signが特徴。内視鏡的な治療が可能。S状結腸に多い。
４６．毛巣洞は仙骨部に好発する毛髪を含んだおでき。他はすべて急性腹症を起こすもの。
４７．絞扼性イレウスでは白血球数が増加し、腹膜刺激が著明。緊急手術の適応。
４８．腹壁瘢痕ヘルニアは創感染、し開などを誘引とする。緊急性は要しないが、メッシュなどの補強が必要。
４９．外そけいヘルニアがもっとも多い。大腿ヘルニアは高齢者。閉鎖孔ヘルニアは嵌頓しやすい。整復は速やかに。
５０．毛巣洞は内部に体毛を含む感染性皮下嚢胞である。
講評
標準外科学の広い範囲から出題され、卒業試験・国家試験・専門医試験に出してもおかしくないレベルの問題ですが、よく解けています。90%以上の諸君が正解した問題が8問、80%以上が正解した問題が15問、50%以上が正解した問題が33問あります。識別指数が高いものは勉強して出来た者と、偶然出来た者とを見分ける良問ということになります。（編注：各問題に正答率と識別指数が書いてありましたが、これでは省略させていただきます）卒業試験・国家試験は、知識を問うばかりではなく、さらにここから診断・治療方針などの問題解決型の問題になっていきます。
再試験について
再試験はまったく同じ形式にて行います。出る問題はすべて異なる予定です。今回、合格できた諸君も甘んずることなく、よく勉強して三次修練に来てください。
試験問題
1年生
2年生
3年生
4年生
6年生
リンク集
最新の20件
2022-09-06
2021-01-31
2021-01-06
2016-11-16
2016-11-14
2016-11-11
2016-11-09
2014-07-27
2014-01-30
2013-01-12
2012-05-15
2010-10-04
2010-07-18
2010-07-04
2009-09-21
2009-03-01
2009-01-23
メニューバーの編集
- counter: 3160
- today: 1
- yesterday: 0
- online: 1
