スーパーコンピューターが今度は米クイズ王に勝利


「IBM developerWorks Japan Newsletter: 02月 18日号」より

こんにちは、プログラマーKです!

1996年のコンピューター・チェス「ディーブ・ブルー」がチェス世界チャンピオンのカスパロフ氏に勝利してから15年、先日、やはりIBMのスーパーコンピューター「ワトソン」が、アメリカの人気クイズ番組「ジョパディ!」においてチャンピオン2名を相手にクイズで勝利を収めました。

手前味噌なネタではありますが、この勝利はとても高く評価されていいんじゃないか、と感じています。

チェスのような、定石やアルゴリズムがある程度確立されている戦略とは全然違うレベルの話なのです。

単に膨大な情報を格納すればいいというものではなく、読み上げられた(入力された)問題文を認識・解析して、数秒のオーダーで「何が求められているか?」を正しく判断して取り出す、という処理が求められているのです。

これを実現する上では、Power7 チップを用いた高効率の並列処理だけではなく、BI(ビジネスインテリジェンス)テクノロジーによる、正しい情報をすばやく特定して引き出すための解析能力も求められます。ソフトもハードも高性能で、かつ効率よく連携できるような最適化が必要になるわけです。コンピューターの人工知能はここまで人間に近づいた、ともいえます。

正確には1996年はカスパロフ氏が勝利して、1997年に「ディーブ・ブルー」が勝利、らしい。

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