フェンリル


フェンリル(Fenrir)

フェンリル狼とも言う。

ロキと巨人アングルボザとの間より生まれた長子。

神々はロキの生んだ恐怖の三兄弟、狼神フェンリル、蛇神ミズガルズ、死の女神ヘルを恐れ、ミズガルズとヘルをそれぞれ海淵とニフルヘイムへ落とした。だが、ミズガルズは大地を取り囲むほど成長し、ヘルはニフルヘイムを支配するようになった。しかしどの神もフェンリルを捕らえることが出来ずにいた。オーディンは枷を造り繋いだがフェンリルは苦も無く断ち切った為次に数倍は頑丈な枷を造ったがこれもばらばらに壊してしまう。そこで、グレイニプルという魔法の紐を作らせフェンリルを捕らえようとするが、フェンリルは魔法の力を知り逃げる。

そこでオーディンは、お前がこんな紐一つ切ることが出来ない時は我々がお前を恐れる必要はないのだから解いてやろうと提案する。フェンリルはなおも警戒し、ならば俺の口の中に腕を入れる事ができれば縛られてやろうと言う。神々はもとより解くつもりは無いので後下がりしたが誓約の神でもあるチュールがその役を買って出たためチュールは右手を失った。

ラグナロク(神々の黄昏)にてフェンリルはグレイプニルの足枷から解き放たれて天と共にオーディンを飲み込む。

ウブメ