スレイプニル


スレイプニル(sleipnir)

北欧神話?に出てくる聖獣。

主神オーディンが駆る毛が灰色の8本足の馬でとてつもないスピードで走り、空も飛ぶ。

スレイプニルは、フェンリル同様、ロキの子供にあたる。

ある時、巨人が化けた工匠が神々の元にやってきて、アース神族の国アスガルドの周りを堅固な城壁で囲む報酬として「太陽と月、そして女神フレイヤを戴きたい」と申し出た。

「一冬中に仕事を終えることができたなら」と言う条件を出したところ、「馬を使わせてくれ」と願い出たところ、ロキが「馬を使ったくらいでは、期間までに砦を造る事なんてできないだろう」と言ったので、神々も安心して承諾した。

しかし、工匠の連れてきたスヴァルディルファリという馬が素晴らしい働きをしたため、城壁はみるみるうちに完成に近づいた。

慌てた神々は、条件を受け入れた「ロキの所為だ」と言って彼を脅し、彼に作業の邪魔をさせることにした。

ロキは、美しい雌馬に姿を変え、スヴァルディルファリを誘惑し、作業は進まなくなった。

城壁は期限内に完成せず、怒った巨人は正体を表したが、雷神トールによってミョルニルで倒される。

後に、ロキが産み落としたのがスレイプニルであり、オーディンに献上され、彼の馬となった。

ウブメ