GR / 全セリフ集-エピソード4


全セリフ集-エピソード4


GR4 地球が静止する日 -Episode-4
豪傑たちの黄昏 勝利の鐘、未だ響かず


ナレーション:来るべき近未来、人類は第三のエネルギー革命シズマドライブの発明によってかつてない繁栄の時を迎えていた、だがその輝かしい平和の影で激しくぶつかり合う二つの力があった、世界征服を策謀する秘密結社BF団
BF団:われらのビッグファイアのために
モンスター(?)、サターン(?)、ビッグファイア二世(?)、ギャロップ、ガイアー(?)
ナレーション:かたや、彼らに対抗すべく、世界各国より集められた正義のエキスパートたち、国際警察機構、そしてその中に史上最強のロボット、ジャイアントロボを操縦する一人の少年の姿があった、名を草間大作
大作:砕け、ジャイアントロボ
ロボ:ガォ

ジャイアントロボ 地球が静止する日

大作:僕は今までバシュタールの惨劇を知らずにシズマドライブを使ってきた、平気で当たり前のように、そんな自分が許せない、でもそれ以上にBF団、それにフォーグラー博士、僕はお前達を許さないぞ、シズマ博士の仇を討つ、パンチだ、ロボ
戴宗:い、いかん、大作、奴には手を出すな
銀鈴:やめて、大作君、やめて、お父様
大作:行けぇ、あ
大怪球に鉄拳を放つも、粉々に砕け散るロボの右手、瞳から冷却剤を涙のように流すロボ
戴宗:ちいっ
鉄牛:嘘だろ
大作:ロボ、ロボ

Episode-4
豪傑たちの黄昏 勝利の鐘、未だ響かず

大作:うわぁぁ
一清:そ、そんな
楊志:ロボが
鉄牛:な、なんてこった
戴宗:だ
銀鈴:大作君
大作:うわぁぁ

墜落するロボ
幻夜:ははは、ジャイアントロボ敗れたり、ん
戴宗:ああ
銀鈴:大作君
幻夜:ふん、他愛の無い原子力の操り人形め、シズマドライブと共に葬ってやる
一清:いかん、奴め、ロボにとどめを刺す気か
銀鈴:逃げて大作君、あ
一条の光が大怪球に直撃する
幻夜:ん、こ、これは
楊志:おりゃああ
一清:青面獣
楊志:何をぼやぼやしてんだい、あんた達
戴宗:そうだ、早く大作を助けにいかねぇかい、電磁ネットの生きてる内にな、よし
幻夜:て、イワンの馬鹿め、まだこれだけの数を残していたのか
戴宗:一清、今のうちだ、俺と楊志は電磁ネットのバランスをとったら追いかける
一清:おお、全ポイントへ伝達、各ネットメカはそのままこのセンターにコントロールを任せ、全員グレタガルボへ避難せよ、急げ
銀鈴:あ、あっ、お、お父さん
フォーグラー博士がホログラムだと気づく銀鈴
戴宗:銀鈴、どうした、急げよ
銀鈴:はい
楊志:ねぇあんた、コントロールの方はどうだい、早いとこあたし達もいこうよ、奴らだって、素直には退却させちゃくれないだろうからさ
戴宗:ああ、こりゃ確かに素直には行けっこねえな
楊志:あんた
戴宗:なぁ、一つ頼みがあるんだがな、聞いてくれるかい

傷ついたロボから体を起こす大作
大作:ロボ、ろ、ロボ、立てロボ、逃げるんだロボ、は、早く、早く動くんだロボ、動け、動けロボ、動け
作動停止するロボ
大作:ろ、ロボ、ロボ、うう、ぼ、僕は、ロボ、ひ
大作の前に姿を現すアルベルト
アルベルト:ふん、ふふふ
銀鈴:大作君、大作君、は
アルベルト:二人とも妙な動きは無駄な事だぞ、特に坊主、お前はちと厄介だ、せめて両手は出しておいてもらおう
両手を出した一清の手から大量の護符が流れ落ちる
アルベルト:おう、危ない、危ない、ん、お前の持っているのは、例のケースだな、小僧の首を吹き飛ばされたくなければ、素直に渡してもらおうか
銀鈴:く
アルベルト:ふふふ、ん、ぬおお、おお
大量の護符がアルベルトの動きを封じ込める
一清:銀鈴、今だ
銀鈴:はい、大作君
アルベルト:貴様、であ
一清:銀鈴、先にいけ
銀鈴:はい
アルベルトの首を斬る一清、しかし、服の中からアルベルトの首が姿をあらわす
一清:とうりゃああ、ん
アルベルト:ぬああ、この糞坊主が、でやあ
一清:ぬあ、あああ
一清を衝撃波で吹き飛ばすアルベルト
アルベルト:はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ
幻夜:ミスターアルベルト、あの女の持っているケースは本物のサンプル、その証拠に呼応が急激に強くなった、今度こそ間違いなく奪い返して
アルベルト:若造がいちいちうるさい
幻夜:えい、エンシャク殿、我々も出るぞ

梁山泊
呉:ご覧下さい、これが上海のアタッシュケースから送られてくるデータで作り上げた、あのサンプルの擬似態です、普通のものですと、あのアンチフィールドの為、送信不可能となりますが、銀鈴の持つあれ自体が同じマイナスドライブですから、かえって不都合がありません、そして上海の地で、それらを近づけ、呼応させ、今だ未知であるマイナスシズマ三本が揃った場合のデータを、この普通のシズマドライブに反応させれば、システム停止現象への対抗策を得る事が
中条:だが、それと引き換えに、上海は落ちようとしている、私はいくら上官とはいえ、あまりに大きすぎる代償を払ってしまったようだな
呉:なにをおっしゃいます、長官の部下への思いは、我々は痛いほど存じております、そう例えば大作君の事です
シズマ博士の最期のカット
シズマ:あああ、あああ
呉:シズマ博士を目の前で殺された事で、例えロボを自由に出来たとしても、その実、自分が何も出来ないただの子供だという事を嫌という程思い知らされ、その反動で暴走する幼い心を抑えるには、彼の出撃を止めるしかない
中条:だが、結果はこの通りだ
呉:いいえ、まだ何も答えは出ておりません、それに長官はいつもおっしゃっているじゃありませんか、戦いは己の力を、出し尽くした時こそが、本当のはじまりだと
中条:呉先生
呉:今は、ただ彼らを信じることが私達の役目かと

グレタガルボ
アナウンス:Bブロック、エルマー{?}生存者八名乗船
アナウンス:KからMV間は全滅
アナウンス:RQSポイントからは十二名が向かっています
アナウンス:グレタの上昇までには間に合うか、急げ
アナウンス:大怪球はいつ動くかわからんぞ
アナウンス:乗船したものは急いで、艦内救護を使って対応しろ
鉄牛:大作、銀鈴、おい大作と銀鈴はどうした
エキスパート:じ、十傑集に追われて
鉄牛:くうう、くうう

アルベルト:女め、上手く隠れおって、ふん、だが今いぶり出してやる、とおりゃあ
大地に衝撃波を放つアルベルト、下水を伝って銀鈴を襲う
銀鈴:はぁぁ
アルベルト:そこかぁ、ん
エキスパート:はいはいはいはいはい、うわあああ
身を盾にして衝撃波を庇うも、弾き飛ばされるエキスパート達
アルベルト:あれでもしんがりのつもりか、所詮国際警察機構のエキスパートなどこんなものだ、さぁて決めてやる、でああ
銀鈴:さっきの十傑集、それに、新手、あ、きゃああ
衝撃波に弾き飛ばされる銀鈴、銀鈴の胸のペンダントに気づく幻夜
銀鈴:あ、大作君、は
アルベルト:手こずらせおって、もう逃がさんぞ、覚悟しろ女、ん、うおお
銀鈴が体から緑色の光を放つ
大作:銀鈴さん
幻夜:どうした
アルベルト:うおお、おお
幻夜:まさか
一清:う、ぎ、銀鈴、お前
アルベルト:お、おお、おお、待てえ
テレポートで逃れる銀鈴、アルベルトの追撃をグレタガルボの砲撃が阻止する
大作:撃て撃て撃て撃て、撃て
アルベルト:ええい、うっとうしい、こうなればその骨董品の船ごと落としてくれるわ
幻夜:そこまで
アルベルト:ん、どうした
幻夜:作戦を多少変更したい、そうケースを取り戻す前に、この上海油田、予告どおりに爆破する
アルベルト:何だと、貴様
幻夜:本気です、ミスターアルベルト、ご覧のようにフォーグラーはすでに行動を開始しました
アルベルト:貴様、あれをやるつもりか
幻夜:そう、この作戦、地球最後の上海油田を大怪球で持って我らの本拠地とし、シズマドライブの使えなくなった奴らを支配化に置く事が最終目標、だがそれを爆破などしてしまえば、我々BF団も使用可能な動力を失ってしまう、そう疑問を抱かれるんでしょう
アルベルト:当然だ、説明してもらおうか
幻夜:いや、その必要はありませんな
アルベルト:ん
幻夜:お忘れか、全ての作戦指揮権はプロジェクトリーダーのこの私にある、つまり私の指示はビッグファイアの意思である
アルベルト:く、ふん、好きにするがいい、ちょっとした忘れ物だ、心配するな、集合場所には遅れずに行く、そうさっきの女にはもう一度会いたいからな、なにせ珍しいものを見せてもらった、あの類をみない能力、この世では誰かさん一人のものと思っていたが、ふぁ
幻夜:しかし、そんな事があっていいのだろうか

グレタガルボ
大作:ロボ、ロボ、ロボ、ロボ
銀鈴:大作君、もう大丈夫なのよ、敵はみんないってしまったわ、だから安心してロボを呼びもどして、ね、お願い
大作:だ、駄目なんです
銀鈴:え
大作:さっきから何度やってもあのままで、何度やっても動かないんです、僕が命令に反対{?}したから、だから、だから、ロボはもう僕の言う事なんか聞いてくれないんだ、もう二度と、ううう
楊志:甘えんじゃないよ
鉄牛:ん、姉さん
楊志:大作、あんた本当にそれでいいのかい、ロボがあのままでいいっていうのかい、そんなんじゃ、なんでうちの亭主があそこで頑張ってるのかわかんなくなるよ
大作:え
銀鈴:た
鉄牛:戴宗の兄貴が

回想 楊志と戴宗
楊志:あんた、頼みって
戴宗:ふ、どうもいけねえや、この野郎さっきの直撃でオートマチックがやられたみたいでな、誰かがこいつについていてやらねぇと、あの大怪球をおとなしくさせる事は無理みたいだ
楊志:じゃあ、まさか
戴宗:ああ、この作戦見事に完敗だった、でもな予定通り奴を宇宙へ放り上げられなくても、せめて足止めぐらいはしっかりやってやらねぇとな、そうもしこのままロボが上海でやられてみろ、事は原子力だ、それこそシズマドライブ所の騒ぎじゃねぇ、とはいえ、今までBF団と戦ってくれたロボを、こんな事でとんでねぇ悪者に終わらせる訳にはいかねぇんだ
楊志:あんた
戴宗:さぁ先にいけ、ここは一人で十分だ、だがな俺は世界の為にここに残るんじゃねぇぞ、そうだロボの為でもねぇ、わかるだろ

グレタガルボ
大作:戴宗さん

電磁ネットワイヤー発生装置前
戴宗:んん、衝撃の
アルベルト:戴宗、そろそろ決着をつけたくてな
戴宗:うむ
アルベルト:お互い手は知り尽くしている、おそらく勝負は一撃で
戴宗:十分、てぇい
対峙する戴宗と、アルベルト

 -前半終了
アルベルト:ふん、思えば貴様とも長い付き合いだったな
戴宗:衝撃の、どうやら今日は本気らしいな
アルベルト:問答無用、決着をつける、てや
戴宗:大作、どうした、ロボはお前を待っているぞ

グレタガルボ、戴宗の言葉を思い出す大作
戴宗:そうしょげるな、なぁにこんな失敗はいくらでもあるさ、たいしたことじゃねぇ、でもな大切なのはその後だ
大作:わかりました戴宗さん、もう一度やってみます

電磁ネットワイヤー発生装置前
戴宗:いやっ、てやぁ
アルベルト:ふああ、いやああ

グレタガルボ
大作:ロボ、僕の声が聞こえるかい、ロボ、もし聞こえたら、もう一度立ち上がって僕の所へ帰ってきておくれ、僕はお前が倒れて初めてわかったんだ、今まで僕は一人でBF団と戦っているつもりだった、でもそれは違ってたんだ、だって僕達のそばには一清さんや鉄牛さん、楊志さん、戴宗さん、中条長官、呉先生、それに、銀鈴さん、皆がいつも一緒だったじゃないか、だからもう一度立って戦おう、皆と一緒に戦うんだ、さぁ、帰ってきておくれ、ロボ、ジャイアントロボ、飛ぶんだ
大作の呼びかけに答えて、再び動き出すロボ

アルベルト:いやああ
戴宗:てやああ
激突する戴宗とアルベルト、ロボが空高く上って行く
戴宗:えいっ、ぐ、ぐわっ
アルベルト:でいっ、取ったぞ
戴宗:いや、俺の勝ちだ
体に巨大な風穴が開いている戴宗
アルベルト:貴様、このわしとの勝負よりも、そんなものを守って
戴宗:ふ、これが俺の役目だ、なぁ大作それでいいんだ、ロボには命令するんじゃない、一緒に戦う、その気持ちを忘れるな

グレタガルボ グレタガルボにたどり着くロボ
大作:ロボ
楊志:ようし、全速前進、上海エリアから脱出する
鉄牛:でも、戴宗の兄貴は
楊志:急げ

ネットワイヤーの力が消え、上海を壊滅させる準備に入る大怪球
アルベルト:くくう
戴宗:どうした、衝撃の、お前さんも一緒に逝くか
アルベルト:何を言う戴宗、わしは納得いかんのだ、貴様との決着がこんなもので良い筈があるまい
戴宗:未練だぜ
アルベルト:戴宗
壊滅する上海

グレタガルボ
銀鈴:ああ
大作:戴宗さん
鉄牛:兄貴、兄貴

梁山泊
呉:アンチフィールド来るぞ
研究員:アンチフィールドの第一現象、シズマ中心核の縮退です
呉:これでいい、これで全ての謎が解けるはずだ、そしてフォーグラー博士は本当に生きているのかも、全てがその真相を明かす時なのだ
突然倒れる研究員
中条:君、大丈夫か、う、息が、息が出来ん
呉:長官、こ、これはまさか、そ、そんな、このサンプルは、フォーグラー博士は、博士は
中条:い、いかん、呉先生
爆発する研究施設

グレタガルボ
大作:戴宗さん、ぎ、銀鈴さん
階段から落ちて行く銀鈴
大作:銀鈴さん
一清:銀鈴
銀鈴:だ、大丈夫、ちょっと目まいがしただけよ
大作:でも
銀鈴:すぐ良くなるわ
一清:やはりあの時使ったのか
銀鈴:ええ、でもほんの少しだったから
大作:使ったって
鉄牛:瞬間移動だ、念じれば地球の裏側にでも瞬時に移動できる、こいつはBF団の十傑集でさえ扱える奴のいない、すげぇ能力だ、だが同時に銀鈴にとっちゃ諸刃の剣だ、使うと命が危ない、まるで力と引き換えにするようなもんさ
大作:は、あの時にそんな力を使って
銀鈴:そう十年前のあの時も、こうやって助かったのよ

回想 十年前バシュタール
銀鈴:お、お父様

大作:じ、じゃあ、ぎ、銀鈴さんはフォーグラー博士の
一清:何も不思議では無い、今聞いたのが本当ならば、あのバシュタールの惨劇を起こしたのは銀鈴の父親だ、だがお前の父親もBF団の最強兵器としてロボを作った、そんな風に他の皆も似たり寄ったり何かしら過去を隠し持っている、そう皆普通の世間じゃ表立って生きてはいけぬ身
銀鈴:いつ何時、この身がどうなろうと、どこで死のうと誰も悲しまない、だからどんな任務にも耐えられる、戴宗さんがいつもそういってたわ
鉄牛:そんな事はねぇ、そんな事はねぇよ、兄貴が死んで悲しかねぇ筈がねぇだろうがよ、それによ、小せぇ頃に俺を助けてくれた時、生まれた時は違っても死ぬ時は一緒だって言ってくれたのは、戴宗の兄貴じゃなかったのか、なのに一人で逝っちまうなんて、でもなこれはみんな俺が馬鹿だったら、みんな俺のせいなんだよお
鉄牛:いいえ、これは全てお父様のせいよ、だって今度はお父様は、間違いなく自分の手でバシュタールの惨劇を演じたんだから
鉄牛:ああ、あああ、ん
アナウンス:船内に侵入者、船尾よりブリッジに向かっています、船内に侵入者、船内に侵入者
鉄牛:来やがったな、BF団
楊志:鉄牛、あんたはここに残りな、今度こそ
戴宗&楊志:ちゃんと守るんだ
楊志に戴宗の姿を見る鉄牛
鉄牛:ん、んん、うむ、合点でさぁ、姉さん
楊志:よぉし、船の舵は自動に切り替えろ、全員うって出る、いいかい銀鈴、もしもの時そいつをもって大作と一緒に飛ぶんだよ、どこでもいい出来るだけ遠くにね、そこであんたが命つきようともだ
銀鈴:はい
大作を抱き寄せる楊志
大作:うわ
楊志:大作、ほんの少しの間だったけど、あんたは私と亭主の子供だったよ、だからさ、いい大人になるんだよ
大作:楊志さん
楊志:あはは、さぁて、いっちょやったろかい
一清:うむ、全員散開
楊志:いいね、絶対にブリッジに近づけるんじゃないよ
アナウンス:コンテナ大破、5番6番ディーゼル機関異常
アナウンス:敵は唯一人、鎧の奴です
グレタガルボを破壊していくエンシャク
一清:よりによってエンシャクか
楊志:一清、あれを頼む
一清:おお、願わくば淑女信君大局を持って仇をとる
楊志:てええい
エンシャクを棍にとらえる楊志
楊志:かかったぞ、あ、うわぁぁ
墜落するグレタガルボ
鉄牛:ううむ
大作:うわ
銀鈴:大作君ごめんなさい、私のお父さん、ううん、私のせいでこんな目にあわせちゃって、でもねこんな事になっても私、お父様を愛しているのよ、あなただってそうでしょ
フォーグラー:ならそのケースを返してもらおう、ふふふ、ふふふ
銀鈴:その声は
フォーグラー:ふふふ
銀鈴:お、お父様
大作:ええっ

梁山泊
中条:大丈夫かね、呉先生
呉:こ、ここは
中条:安心したまえ、地下の医務室だよ、君は少し煙を吸いすぎてしまったようだ
呉:そう、あの時急に息が苦しくなって、は
中条:ああ、残念だが擬似態もろとも、データは失われてしまったよ、しかしやはり気になるのは爆発の前にあったあの息苦しさだが、どうかしたのかね
呉:私は、なんという大事な事を見落としていたのでしょう
中条:大事な事
呉:そう考えてみれば、あのサンプルを扱えるフォーグラー博士がもう一人
中条:そんな、だとしたら、いや博士は間違いなく
泣いている呉
呉:はい、既に亡くなっています

グレタガルボ
フォーグラー:ふふふ、やはりお前だったか、だか考えてみれば当然だ、テレポート能力、お互いこれであの、バシュタールの惨劇から逃れられたのだからな、さぁ帰って来い娘よ、そしてそのケースをサンプルを私に返すのだ、さぁ、早く
鉄牛:んんん、野郎
フォーグラー:うるさい
鉄牛と大作の影に針を埋め込み、動きを封じるフォーグラー
大作:う、動けない
フォーグラー:さぁ、娘よ
銀鈴:あなたはお父様なんかじゃない、お父様はテレポートも、こんな力も持っていなかったわ
フォーグラー:な、何を言う、うわぁ
銀鈴:うわぁ

吹き飛ばされる楊志
楊志:うう、残ったのはあんたと二人か
一清:こうなれば、手は一つ
楊志:うん
一清:ああ
楊志:急げ一清、しまった、ええい
楊志:エンシャク、確かにその先はブリッジだ、でもねぇ、あんたを行かせるわけには行かないんだよ
一清:おお、青面獣
楊志:一清、後は頼むぞ
一清:すまん、んん
ブリッジを切り離す一清、突然の衝撃でアタッシュケースを手放す銀鈴
銀鈴:ああ
フォーグラー:ケースが、間違いない、サンプルだ
一清:ぬうう、何故分離しない、ああっ
連結部の異常に気づく一清、突然の爆発に巻き込まれ転落する
一清:うああ
楊志:あああ、うわああ
フォーグラー:サンプル、サンプルだ、あはは、私のサンプルだ、あはは
鉄牛:まだ、奴の術が
フォーグラー&幻夜:サンプルだ、ははは、ええい届け
銀鈴:まさか、あれは
大作:渡さないぞ、お前なんかに渡してたまるか、そのケースを守って、皆が、皆が死んでしまったんだ、シズマ博士も、戴宗さんも、だからBF団なんかに渡すものか
フォーグラー&幻夜:何を言う、これは私のものだ
術がとけて、幻夜の姿にもどるフォーグラー
幻夜:ははは、取り返したぞ、これで地球を静止させる事が出来るぞ、ははは
銀鈴:そんな
幻夜:ははは、ははは
大作:渡すものか
窓を突き破り幻夜を捕らえるロボ、サンプルを取り返す大作
鉄牛:術がとけたぞ
大作:ロボ
幻夜:ジャ、ジャイアントロボ
エンシャクに追い詰められる楊志
楊志:いいよロボ、もう少しの辛抱だ、私の代わりにしっかりと皆を守ってやれよ、生きろ、鉄牛、銀鈴、大作
最後の力を振り絞りブリッジ部を分離させる楊志、エンシャクを巻き込み自爆する
大作:ううう
銀鈴:あ、あれは、あれは間違いない、兄さん、エマニエル兄さん

大作の運命やいかに つづく

大作:わかりました、僕は必ずお父さんの言葉を守ってみせます、ロボと一緒に
ナレーター:思い返せば少年のあの日、ロボとの出会いと父との別れが全ての始まりであった、時代は不幸なしに越えることは出来ないのか、幸せは犠牲なしには得ることができないのか、その問いに答えるがごとく、荒れ狂う吹雪が、偽善と虚構をはがしとり、今、全ての真実がその姿をさらけだす
幻夜:そうだ、あの日が何があったかを、我らの父上が何を望んだか、忘れたとは言わさんぞ、ファルメール・フォン・フォーグラー
銀鈴:兄さん
次回、真実のバシュタール、過ぎ去りし、少年のあの日々