全セリフ集-エピソード5 †
GR5 地球が静止する日 Episode-5
真実のバシュタール!-過ぎ去りし、少年のあの日々・・・
ナレーション:来るべき近未来、人類は第三のエネルギー革命シズマドライブの発明によってかつてない繁栄の時を迎えていた
だがその輝かしい平和の影で激しくぶつかり合う二つの力があった
世界征服を策謀する秘密結社BF団
BF団:われらのビッグファイアのために
ブラックオックス(?)、バッカス(?)、ロビー(?)、ファイア2世(?)、ガイアー(?)
ナレーション:かたや彼らに対抗すべく、世界各国より集められた正義のエキスパートたち、国際警察機構、そしてその中に史上最強のロボットジャイアントロボを操縦する一人の少年の姿があった、名を草間大作
大作:砕け、ジャイアントロボ
ロボ:ガォ
地球が静止する日 Episode-5
真実のバシュタール!-過ぎ去りし、少年のあの日々・・・
所員:はい、そうです大怪球は上海油田を爆破した後、忽然と姿を消したままです
所員:わかりません、とにかく上海の炎の中には一切の反応を得る事が出来ないんです
所員:いえ、間違いありません、その証拠に新しく落ろしたシズマは正常に動いています
中条:そうか、つまり奴のアンチシズマフィールドは消えたと言うことか
呉:はい、間違いありません
中条:なら私は君の推理を信じて阮三兄弟とあちらで待機する、君たちはグレタの墜落地点へ急いでくれたまえ
呉:はい、そしてこのサンプルを、早く銀鈴に教えないと
中条:安心したまえ呉先生、いち早く彼女たちの救助に向かっている方がいる
呉:ん、さては、彼ですか
疾走する村雨
雪山の中大作を探す鉄牛
鉄牛:大作、大作、は
雪の中楊志の棍の残骸を発見する
廃墟
銀鈴:鉄牛帰っていたの、どうだった、は
ぐったりしている鉄牛に毛布をかぶせる
銀鈴:じゃあやっぱりあの時
回想シーン、墜落するグレタガルボ
大作:ああ
幻夜:ああ
銀鈴:大作君
大作:銀鈴さん
銀鈴:大作君
大作がアタッシュケースを銀鈴に渡して、谷へと落ちていく
鉄牛:何、大丈夫だ、ロボが一緒だったんだしよ
銀鈴:でも
大地を照らすサーチライト
幻夜:国際警察のエキスパートに告ぐ、エキスパートに告ぐ、貴様等の大事な草間大作は私が預かった、夜明けまでは命の保障をしてやろう、カラコルムの南、ヒマラヤ大トンネルの東口までアタッシュケースを持って来い、繰り返す国際警察エキスパートに告げる、国際警察のエキスパートに告げる、貴様等の大事な草間大作は私が預かった
アルベルト:ふん、幻夜、なかなか用意周到ではないか、ではそろそろ貴様が何を考えているか見せてもらうぞ
トンネル内 幻夜と眠る大作
幻夜:父上、まさかファルメールが生きていたなんて、しかもよりによって敵側
回想シーン、落ちる大作を救う幻夜
幻夜:は、大作
トンネル内 大作に近づく幻夜
幻夜:熱か
大作:と、父さん、父さん
回想シーン 大作の過去
大作:お父さん、お父さん、お父さん
草間博士:大作
大作:お父さん、しっかり
草間博士:いいか、大作よく聞きなさい、父さんはもう無理だ、本当は自分の手で償うつもりだった、だが、大作あの腕時計を持っているか
大作:はい
草間博士:これだけがBF団に対抗できる、唯一の秘密兵器だ
大作:あ
村雨:やめなさい、草間博士、それがどういう事かわかっているのですか、そんな物この子に与えてどうなるのか
草間博士:村雨君、時間がないのだ、時間が、そして気づいた過ちはあまりにも大きすぎた
村雨:だが、草間博士
草間博士:さぁ大作、これでお前が世界を救うんだ、そして教えておくれ父さんに、そう幸せは犠牲なしには得ることはできないのか、その答えを、いつか私に教えておくれ
大作:お父さん、お、お父さん、お父さん、お父さん、お父さん
死ぬ間際に操縦機を作動させる博士、大作の声に反応して姿を現すジャイアントロボ
大作:は
扉を溶かして入ってくるセルバンテス
セルバンテス:ぬおお、しまった、止めろ止めるんだ
身を呈してロボと大作を守る村雨、爆薬を爆発させる
大作:村雨さん
脱出するロボと大作、山を割ってGR2が出現する
大作:ああ
セルバンテス:ははは ははは
大作:あ、セルバンテスさん
セルバンテス:大作くん、それは子供の持つようなものではない、さ返したまえ
大作:嫌だ、お父さんと約束したんだ
セルバンテス:聞き分けのない子は嫌いだな
攻撃を開始するGR2
大作:うわああ
追い詰められるロボ
大作:ロボ
セルバンテス:言ったろう、子供には無理だと
大作:約束したんだ、お父さんと、お前たちBF団を倒すって
セルバンテス:残念だよ大作くん、私は君がとても好きだったのに、ぐぅ、貴様
後ろからセルバンテスをはがいじめにする
村雨:大作君、ロケットバズーカだ
大作:村雨さん、
村雨:何をしている、早く
大作:はい、ロボ
セルバンテス:こ、このお
大作:ロボ、後ろだ
セルバンテス:ぐ、いかん
GR2を破壊するロボ
セルバンテス:じ、GR2
村雨:ああ
大作:これがロボの力
炎の中草間博士の幻影が浮かぶ
草間博士:幸せは犠牲なしには得ることはできないのか、時代は不幸なしに越えることは出来ないのか、その答えをいつか私に
大作:お父さん、お父さん
トンネル内 幻夜とうわ言を言っている大作
大作:父さん、わかりました、約束は、約束は必ず守ります、だからロボは、約束
銀鈴:そうね、考えてみればあの子が一番つらいのかも、本当だったら家族も友達もいて幸せな子供でいられたかもしれないのに、たった十二歳で
鉄牛:ああ、考えてみりゃ、あいつも不憫よ、親が先に死んじまったからいいけどよ、後に残された身はよ、す、すまねえ
銀鈴:いいの、私は少しの間でもお父様を疑ってしまったのだから、でもあの子は強いわ、ジャイアントロボ、まるでいつもお父さんと一緒にいるみたい、私のお父様
鉄牛:そういや、あの時お兄さんって呼んだ、いやどうでもいいか、そんな事は
銀鈴:ううん、一瞬だったから、はっきりしなかったけど、確かにあれは兄だったわ、そう、てっきりあのバシュタールの爆発の時お父様と一緒にって、そう思っていたの、私が子供でいられたのはあの日が最後、それからは呉先生の勧めでフォーグラーの名前を捨てる事の出来る唯一の場所、国際警察機構に入ったの、まるでお父様の幻影から逃げるみたいに、でもあの子は違うわ、たった一人でもお父さんの願いをかなえるのに一生懸命
鉄牛:ふん、あいつに残されたのはでっけぇ親孝行ってわけか、でも俺にはそれさえありゃしねぇ
銀鈴:え
鉄牛:へ、だってよぉ、俺はがきの頃にこの手で
通信が入る、答えようとした銀鈴を鉄牛が制する
周通:こちらは双尾蠍救助隊、こちら双尾蠍救助隊、グレタガルボ応答せよ、ただいまカラコルム上空を巡航中
銀鈴:こちら、・・・鉄牛
鉄牛:すまねえ銀鈴、すまねえ、馬鹿な俺に、俺に任せてくれ
銀鈴:鉄牛
カラコルム上空ヘリコプター内
周通:グレタガルボ応答せよ、グレタガルボ
花栄:どうだ、まだなんの痕跡も見つからんのか
周通:は、それが墜落地点は確かにこの辺りなんですが、昨夜の猛吹雪で何もかも
呉:は、あれはなんだ、
周通:どこです
呉:左だ、九時の方向、間違いない一清の合図だ
解珍:先生、あちらにもあります
呉:ああ
雪山、印をつけて歩く一清
一清:シンキシュウトウ、テンメイ、とりゃ、この明かりは敵の目に移らぬ術、せめて味方の一人でも見つけてくれれば、しまった味方にしては早すぎる
雪山を疾走してくる影
一清:おのれBF団、淑女真君の力思い知れ、は
村雨:見えるぞ
一清:何、この忍法は
村雨:ふふふ、淑女真君殿、同士討ちは御免ですよ
一清:ん、おお、お主生きておったか
カラコルム上空ヘリコプター内
解宝:まさか九大天王の戴宗の兄さんがやられるなんて
解珍:しかも青面獣と二人揃ってなんてな
花栄:呉先生、私にはどうもわからんのだ、この事件、何故我々はあのフォーグラー博士に復讐されなければならんのだ
黄信:左様、自分も考えは同じだ、そもそもあの惨劇自体博士が自分で巻き起こしたはず、それを逆恨みもはなはなしい
呉:これは逆恨みなどではありません
黄信:何
呉:そう、むしろこの復讐は正当なものといえるのです
花栄:ん
解珍:え
黄信:な、何だと
呉:そうです、すくなくとも彼、エマニエルフォンフォーグラーにとってはね
トンネル前対峙する幻夜と鉄牛&銀鈴
- 前半終了
鉄牛:なぁ、銀鈴
銀鈴:え
鉄牛:おまえはそのままでいい、何があろうとおやじを信じて生きろ、これまであった事は全部夢だと思え、少しでも疑ってみろ、後でつらい思いするのは自分だぞ、この俺みていによ
対峙する幻夜と鉄牛&銀鈴
鉄牛:銀鈴・・・さぁケースはこの通り持ってきたぜ、大作はどうした
鉄牛:銀鈴今だ、んん
幻夜を攻撃する鉄牛、大作にかけよる銀鈴
銀鈴:大作君、大作君
大作:ん
銀鈴:大作君、大作君
大作:銀鈴さん
銀鈴:話は後、どう起きられる
幻夜:おやおや、小僧もケースもひとりじめかい
銀鈴:兄さん
幻夜:ファルメール
銀鈴:じゃあ、あれは
鉄牛にたおされる幻夜の影法師、銀鈴の前に立ちふさがる本物の幻夜
鉄牛:何、て、てめぇ生きてやがったのか、しまった銀鈴、ぬおお
突然あらわれたエンシャクに腹を貫かれる鉄牛
銀鈴:鉄牛
幻夜:これで邪魔者はいなくなった
銀鈴:兄さん
幻夜:さあ、ケースを返しなさい
銀鈴:兄さん
幻夜:そしてそのケースの中のサンプルで父上の意思を継ぎ、この復讐を達成するのだ
銀鈴:兄さん
幻夜:さあどうした、お前とてこの十年間の屈辱は同じはずだ、何をためらう
銀鈴:兄さん
幻夜:今ならこの私の名に賭けてお前を守る事ぐらいはできる、その為にも、さ、ケースを返しなさい
テレポートで脱出しようとする銀鈴
幻夜:テレポートを使うのか、ファルメール
銀鈴:ん
幻夜:その能力を簡単に使えばどうなるか知らないはずはない、何のため、任務か、それともその小僧か、お前はそんなものの為に命を賭けるのか、ファルメール、お前は何のために生きてきたのだ
鉄牛:しゃらくせぇ、んん、この、んん、こお
トンネル前のエンシャクを楊志の形見の棍の破片を使って倒す鉄牛
幻夜:貴様
鉄牛:へ、わりいな、大作を守るって戴宗の兄貴と楊志の姉さんに約束しちまってるんでね、ふふふ、この約束破っちまったら、俺はそれこそあの世で、こっぴどく叱られちまう
銀鈴:鉄牛
幻夜:おのれ
鉄牛:でもな今は、ただ約束だからってだけじゃねぇ、俺はやっとわかったんだ、なんで皆が大作を守ろうって気になったかを、なぁ大作ロボを操るお前を見た時なんだか我慢出来なかったんだ、なんて幸せそうな奴だってそう思えてな、それにお前を守って随分の仲間がやられちまってるって言うじゃねえか、なのに手柄はいつもおめえのもんみてえによ、これじゃ命がけで戦う俺たちはなんなんだ、そう思ったときよ、おめえの困った顔が見たくてな、上海につれてった結果が、俺はこの時わかったんだ、俺にしがみついて泣いてるおめぇの顔見た時はっきりとな、あれは俺だ、そうだよはじめて人を殺しちまった時の俺の顔だ、いくら知らなかったとはいえ俺は、BF団だった自分のおやじを殺しちまったんだ、この手でよ
銀鈴:鉄牛
幻夜:く、おのれくたばりぞこないが
鉄牛:そうだあの時の顔だったんだ、俺はいつの間にか自分が残っていたガキの思い出をお前に写しこんでいただけだったんだ、でもそれがわかった時は遅かった、すまねえ大作これからは俺が、俺が守ってやる、こんな俺みてえな大人にならねぇようにな
幻夜:おのれ、ギャロップ
鉄牛を踏み潰す怪ロボ
銀鈴:鉄牛
幻夜:ふ、アンチシズマフィールドをオフにしたのが、正解だったとはな、ファルメール、ファルメール
銀鈴:兄さんじゃない、あなたは兄さんじゃないわ
幻夜:そうだ、もうお互い後戻りはできない、我々の父上フォーグラー博士を世界の破壊者呼ばわりし、何も知らずにシズマドライブを使っている連中に復讐するのだ
銀鈴:今さらそれが何になるの
幻夜:ではお前は忘れたのか、忘れて生きてこられたのか、あの日独善のスイッチを押したのは誰だったのか、何がエネルギーの救世主シズマ博士だ、世間はだませても私は忘れはしなかったぞ、あの日バシュタールで何があったかを
銀鈴:あ
回想シーン 十年前バシュタール
フォーグラー:まだだ、まだ早い
Dr.ダンカン:だが、このサンプルは98パーセントのベクトルを出したんだぞ、これは今までの中で最高だ
フォーグラー:確かに、しかし残り2パーセントはどうする
Dr.ダンカン:なら、いつまで待たせるつもりだ
シムレ教授:そうだ、残りの2パーセントだって成功かもしれんじゃないか
フォーグラー:何を言う、この2パーセントのデータの恐ろしさが貴様らにはわからんとはいわせんぞ、それみろ、我々はうかつな実験などするべきではないのだ
シズマ:それは違うな、いいかねフォーグラー、今までの科学の歴史を見ても、それは実験の歴史ではなかったかね、そして常に様々な形で我々に栄光の光を与えてくれたはず
フォーグラー:その反面、取り返しのつかない失敗があったのも事実だ
シズマ:わかった、仕方あるまい、だがねフォーグラー我々科学者達の足元にはその失敗の山が広がっているのだよ、そう数々の惨劇のね、君もその一人だろ
フォーグラー:いいや、今こそ我々科学者は、その失敗という舞台から降りなければならないのだ、何故それが彼等にはわからんのだ
Dr.ダンカン:うむ、で、どうする本当に実験を中止するつもりか
ドクトル・トランボ:うむ、博士の言う事ももっともだからな
シズマ:しかし彼にはこれ以上まかせてはおけない
シムレ教授:では
シズマ:そうだ、今夜決行する
深夜
エマニエル:おかしいな、この施設の電圧が下がるなんて、父さん、これは父さんと母さんの思い出の
部屋を出るフォーグラー、エマニエルとファルメールの胸に首飾りがされている
ファルメール:お兄様
エマニエル:ファルメール、父さん
フォーグラー:無い、無いぞ
エマニエル:ファルメール、お前は部屋で待っていろ
ファルメール:嫌
エマニエル:呉学究
呉:エマニエル、止めなければシズマ博士達を
エマニエル:父さんは
呉:一緒だ、中に
フォーグラー:やめろ、私の話を聞け
Dr.ダンカン:黙ってみていたまえ
シムレ教授:そうだ実験は必要無いのだ
ドクトル・トランボ:今度こそ成功させるのだ
ドアを開けて入ってくるエマニエル達
シズマ:そうして世界の人々から栄光の賛辞を浴びるのだ、ははは
フォーグラー:おお
シズマ:うわ、だああ
暴走するシズマドライブ
フォーグラー:待て、見よ、これが残りの2パーセントだ
エマニエル:エネルギーが
シズマ:うお、フランケン何をする気だ
フォーグラー:確かめるのだ、この目で
シズマ:やめろ、死ぬ気か
フォーグラー:真実を目の前にして何を恐れる、この実験を始めたのはお前達だぞ
シズマ:何がおこるかわからんぞ、待て
Dr.ダンカン:そうだ止めろ、フォーグラーを止めろ
シムレ教授:彼は暴走している
ドクトル・トランボ:引き離せ、博士をあれに近づけるな
Dr.ダンカン:何もかも失敗か
シズマ:そうだ、この実験は完全ではなかった、無謀すぎる
フォーグラー:もう遅い
シズマ:な、我々はこの場を放棄する
フォーグラー:よろしい、貴様らに夜の創造者たる資格はない
エマニエル:父さん
ファルメール:お父様、ああ
フォーグラー:呉君頼む、二人をつれてここから離れろ
呉:しかし、博士は
フォーグラー:構うな、世界は待っているのだ、この研究の成功を、我々は一刻も早くこのエネルギーを作り上げねばならんのだ、その為には何の恐れもいらん、そう私はこれと共に生き、これと共に死す、今更何のためらいがあろう
フォーグラーの元へ向かうエマニエル、ハッチが閉じられる
エマニエル:父さん
呉:エマニエル
フォーグラー:後は君達にまかせたぞ、必ず美しい夜を
銀鈴のテレポートで脱出する呉、崩壊する研究施設
銀鈴:お父様
呉:もう遅い、博士は何もかも覚悟された上だ
銀鈴:でも、このままじゃひどすぎる、ああ、お父様
カラコルム上空ヘリコプター内
呉:そうバシュタールの真実は全て溶けおおした実験用炉心と共に葬られた
花栄:すると、我々が今までフォーグラー博士に向けていた憎しみはまったくの的外れだった
呉:ああ
黄信:だが何故隠していた、そんな汚名など博士の第一助手だった貴様と銀鈴なら晴らす事もできたであろう
呉:ふ、シズマ博士の正式発表の後で言った所で誰が信じてくれますか、それに黙っている事でシステム完成への道が再度開けるなら、それはフォーグラー博士の望んでいた事ではないでしょうか、そう真実は流れてしまってもいい、人知れぬ涙と共に
涙をこぼす呉
トンネル内
幻夜:だが死人に囗無し、よく言ったものだ
銀鈴:でもそれは私達だけの真実にしておけばいいじゃない
幻夜:そうはいかんのだ、この地球静止作戦を本当に望まれたのは父上ご本人なのだから
銀鈴:そんな、あの優しかったお父様が
幻夜:嘘ではない、あの時わたしのテレポートで、父上も一緒に脱出したのだ
銀鈴:まさか
幻夜:私かこうしてここにいるのが、何よりの証拠だ
銀鈴:じゃあ、お父様は今
幻夜:すぐに亡くなったよ、シズマ博士に汚名を着せられたままな、じゃあ、それまでどこにいたと思う、ふ、バシュタールの廃墟の地下で、誰も近づきたくない忌まわしいあの土地、私達には好都合だった
銀鈴:そんな所にお父様が
幻夜:お前にわかるか、絶望に明け暮れた放心状態の父上のあの姿、囗を聞く事も出来なかったあの悲しみに暮れた父上の姿、だがある日シズマの完成させたあのドライブシステムを見た瞬間父上は
フォーグラー:う、おお、うああ
幻夜:突如父上は実験室の扉を閉じてしまった、幾日も幾日も私はただ扉の前で待つだけだった、そして再び扉が開いた時、あのサンプルはそこにあった
エマニエル:父さん、父さん
フォーグラー:む、息子よ、このままでは、このまま済ませてはいかん、いいかエマニエル、止めろ、シズマを止めろ、シズマを止めろ
幻夜:それは見事なものだった、あの十年前のサンプルは今度はシズマドライブのみを静止させるように出来あがっていた
銀鈴:そんな
幻夜:そうだ、父上はシズマ博士を許さなかった、だから復讐なのだ、そして地球を完全に静止させる、バシュタールの惨劇をもう一度おこすのだ、真実に目を瞑った人間、繁栄にうかれて何も知ろうとしない人間、全て同罪だ、そんな奴らの支配する地球などどうなってもかまわない
銀鈴:でも
幻夜:でも父さんはもう戻ってこない、そうだこの世に正義など存在しない、復讐の為ならBF団であろうと、利用できるものは利用してやるのさ
アキレスをつれた孔明に出会うエマニエルのカット
幻夜:これでわかっただろ、妹よ、サンプルを返しなさい
銀鈴:で、でも
幻夜:父上の願いを叶えたくないのか、さぁ
銀鈴:お父様の
大作:駄目だ
銀鈴:大作君
大作:ケースを、ケースを渡さないで、銀鈴さんのお父さんがそんな事言うわけないじゃないか
幻夜:黙れ、何も知らない小僧が、さぁファルメール
大作:逃げて銀鈴さん
幻夜:ファルメール
大作:銀鈴さん
幻夜:ファルメール、ファルメール
大作:父さん、僕に力を
トンネルから抜け出した銀鈴を襲う、ギャロップ
幻夜:ギャロップ、いいぞケースごと捕まえろ
銀鈴:ああ、うわああ
大作:ロボ、ジャイアントロボ
幻夜:何
大作:来い、ロボ、ロボ
幻夜:あ
大作:ロボ
ギャロップの前にあらわれ、これを粉砕するロボ
幻夜:うわああ
大作&銀鈴:うわああ
雪崩れが発生し巻き込まれる大作と銀鈴、それを助け出す一清と村雨
村雨:また、お前達を助ける事になるとはな
一清:見ろ村雨、今夜は野宿の心配はいらんようだ
村雨たちの元へ向かうヘリコプター
幻夜:ファルメール
アルベルト:たいした茶番だったな、ん、エマニエル・フォン・フォーグラー
幻夜:ミスターアルベルト、十傑集ともあろう人が、ずっと高みの見物ですか
アルベルト:黙れ、我々BF団をたかが私怨でもって動かすとは、許さん、この作戦ビッグファイアの名の元にわしが受け継ぐ、貴様は十傑集裁判にかけ処分してくれるわ
幻夜:ふ、出来ますかね
アルベルト:貴様、う、コエンシャク、何故だ
突然現れたエンシャクに体の自由を奪われるアルベルト
幻夜:これは国際警察エキスパート銀鈴の銃だ、ミスターアルベルトあなたは死闘の末、名誉の戦死というわけです
アルベルト:これもビッグファイアの意思なのか、全てご承知というわけなのか
つづく
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