GR / 全セリフ集-エピソード2


全セリフ集-エピソード2


GR2 地球が静止する日 Episode-2
バシュタールの惨劇

フォーグラー:未来は現在の我々に栄光の光を与えてくれた、そう、ついに全ての恐怖を克服出来る時が来たのだ、太古には木々をこすり合わせ炎をおこし、ある時は鯨から生命を奪い、またある時は石油を戦い争った、そして原子力、いつの時代も危険との隣りあわせだった、だがこれからは違う、何の恐れも無い夜、我々は手に入れたのだ、今度こそ美しい夜を、それは幻ではない
崩壊するバシュタール

10 years after

ナレーション:来るべき近未来、人類はその日を境とし、画期的エネルギーシステム、シズマドライブを発明させた、その絶対安全、絶対無公害というシステムは、おおよそ考えられる限りのエネルギーと、瞬く間に置き換わり、その結果、石油資源の浪費にピリオドをうち、全ての原子炉に解体の道を歩ませる事になった、だがその輝かしい繁栄と平和の影で激しくぶつかり合う二つの力があった、世界征服を策謀する秘密結社BF団
BF団:ビッグファイアのために
ブラックオックス、GR2、ウェラヌス、GR3、ガイアー
ナレーション:かたや、彼らに対抗すべく、世界各国より集められた正義のエキスパートたち、そしてその中に史上最強のロボット、ジャイアントロボを操縦する、一人の少年の姿があった、名を草間大作
大作:砕け、ジャイアントロボ
ロボ:ガォ

ジャイアントロボ 地球が静止する日

教会、吊るされたシムレ&ダンカン&トランボ
村雨:しまった、遅かったか、ん
フォーグラー:ふふふ、ご苦労だったね、国際警察機構パリ支部所属、村雨健次
村雨:貴様か、こんなむごい事を
フォーグラー:ふふふ
村雨:ま、まさか、あなたは、フランケン・フォン・フォーグラー博士
フォーグラー:復讐だ
緑色の光がパリを走る

銀鈴:誰一人として予想する事の無かった、シズマドライブの異常、この十年前に開発された完全無欠を誇るエネルギーシステムの謎の停止現象、誰もがその記憶から消し去ってしまいたいと願う、バシュタールの惨劇を思いださせるに十分な事件でした、そしてそれはただの不安な予感には終わらず、まぎれもない現実となってその姿を私達の前にあらわしたのです、そう十年の沈黙を秘めた、黒いアタッシュケースとなって
大作:これを、呉先生にと預かってきました
呉:しかし、今更シズマ博士が私達に何を、お、これは、まさか、それで大作君、博士は黙ったままなのだね
大作:はい、それが一度だけ

回想 飛行船内
シズマ:大作君、君がジャイアントロボを操縦するような勇気が、私にはもうないんだよ、そう、二度とバシュタールのようにはいかんのだ

大作:僕にはよく意味が判らなかったんですが

中条:これが、あの十年前の遺産というわけか
呉:間違いないでしょう、これを作り上げられるのは、あの方以外には不可能です
中条:では、君はあの惨劇から生き残ったというのかね、フランケン・フォン・フォーグラー博士が
呉:うう、フォーグラー博士、確かにあの時
中条:だが、一体誰が、何のために
呉:わかりません、ですが、もしこれが三つ揃えば、あのバシュタールが再び

幻夜:そのためにも私には、あのサンプルが必要なのだ

北京支部
エキスパート:こっちだ、うわあぁ
中条:どうした、何事だ、うおっ、お、衝撃のアルベルト、や、奴ら十傑集が動き出しているのか
呉:長官、奴らの目的ははっきりしています
中条:ああ、仕方あるまい、頼む、銀鈴君
銀鈴:はい、えい
呉:出せ
車で脱出する銀鈴一向
アルベルト:逃さん、でやああ
戴宗:衝撃のおっさん、いいかげんにしやがれ
アルベルト:てやあ、ふおお
戴宗:えや、でやあ
アルベルト:じゃああ

車上
鉄牛:で、先生、これからどこへ行こうってんでぃ
呉:うむ、我々エキスパートの総本山、南の梁山泊へ急ごう、そこでこのケースの中身の正体を確認する、よろしいですね博士
シズマ:ぬああ、う
鉄牛:ケースの正体って先生、これはただのシズマ管じゃないですか
大作:いえ、そうは思いません
鉄牛:くう、たくう
大作:よく見て下さい、これは普通のものじゃないですよ
呉:これが今回の事件の全ての始まりなのだ、そうだ、あの十年前のバシュタールの惨劇の時とまったく同じなんだ
鉄牛:ええっ、ま、まさか
呉:博士、今度こそ間違いがおこらぬように、このシズマ管の正体を明かして下さい、博士、あなたはまた、あのバシュタールの惨劇が起きてもいいと言うのですか、博士、博士
シズマ:うわああ、悪かった、ああ、悪かった、私が悪かった、呉君、話す、全てを話す、だから私を助けてくれ、頼む、もうたくさんだ、こんなシズマドライブなど作るべきではなかった
大作:どういう事ですか博士、こんなに素晴らしいシズマドライブを
シズマ:ぬうう、頼む、あのフォーグラーから私を助けてくれ
イワン:否、そこまでにして頂きたいですな
呉:おお
鉄牛:あれは
大作:BF団のロボット
イワン:さぁそのケース、博士と一緒に返してもらおうか
大作:うわああ

北京支部
アナウンス:退避指令、すみやかに機密保持の処理を施して、シェルターに全員退避せよ、退避指令
中条:どうした、早くロボを地下に格納して、避難せんか
エキスパート:それが
中条:ロボが発進を
エキスパート:ですが、大作少年からのコールサインが入っていないんです
格納庫を破壊し、飛び立つロボ
エキスパート:すごい、通常の50倍のパワーです
中条:まさか、操縦者の生命の危機に感知するオートガード回路か
戴宗:お、ぬお、ぶあっ 戦っている戴宗とアルベルトの傍をロボが飛び去ってゆく 戴宗:ロボ、まさか
アルベルト:ええぃ、どうした戴宗、よそ見はいかんぞ、死ねい
戴宗:ぶああ、まさか大作の身に

Episode-2 バシュタールの惨劇

戴宗:ぶあ、ぶぅ
アルベルト:ははは、どうだ、我が盟友幻惑のセルバンテスの仇、そして貴様に潰された右目の痛み、思い知ったか
破壊された格納庫
エキスパート:動かせるアームを使え
エキスパート:塞がれた通路を開けなきゃならん
エキスパート:救護班いそげ
エキスパート:こっちだ
エキスパート:状況まとめろ
中条:どうだ、まだ大作君とは連絡が取れんのか
エキスパート:は、まだ何のサインも入っておりません
中条:戴宗君へ支援部隊はだせんのか
エキスパート:ええ、こう指揮系統がバラバラの状態では
中条:うむ、仕方あるまい、全員撤退、その後基地を爆破する
エキスパート:長官、どちらへ
中条:私がうって出る
エキスパート:まさか、長官が
中条:君達も、早く私のそばから離れたまえ
一清:お待ちくだされ、中条長官、このような事で静かなる中条が動く事もございますまい、ここは我らにお任せを
中条:おっ、君達、一清君に楊志君
楊志:我らただいまそちらへ向かっておりますが故、しばしのご辛抱を
中条:ああ、頼んだぞ
楊志:てやああ、急ぐぞ一清
一清:おお
楊志:はいはいはいはいはい、敵は最強十傑集
一清:だが、我々二人が命を賭けて挑めば、死中に活有り
楊志:そうさ、悪漢共に目にもの見せてくれるわ
一清:左様、今こそ欲する我が正義、天に十六地に八方、ウォーフォー ツーベイ イー チャンガッ
悪漢共に御仏の慈悲は無用

戴宗の体に衝撃波を放ち続けるアルベルトを、エンシャクが妨害する
アルベルト:でやああ、ん、ぬあ、お、貴様余計な事を、おお
アルベルトに攻撃を開始する楊志
楊志:はああ、青面獣の楊志見参
アルベルト:この雑魚が、ん、何、うむ
楊志を撃つが、幻となって消える
無数の楊志が現れる
一清の幻術にかかるアルベルト
アルベルト:奇怪な、てあ、てああ、ふん、小癪な
一清:ははは、主はすでに我が仙術に陥ってるのがわからんか、こうなれば、例え十傑集といえども、簡単に抜け出る事は出来んぞ
アルベルト:ふん、まぁいい、どうせ私の攻撃は囮だ、イワン、ロボがそっちへ行ったぞ、こちらはここまでだ、後は任せる
イワン:はっ、承知いたしました
アルベルト:さらばだ、戴宗また会おう
コエンシャクのマントの中へ消える~コエンシャクも飛び去る
小爆発が起こる
一清:おおっ、かっ、さすがは十傑集か、わしのいた位置を読んでいたとはな
戴宗:うお、だ、大作は無事か

倒れ伏す大作、意識を取り戻す
大作:ん、んん、銀鈴さん、博士、それに、あ、け、ケースは ケースを探すが、自分の腕の中にあることに気づき安堵する 大作:ああ
イワン:ははは、お目覚めかねな、ほらちょうどいい、お迎えが来てくれたよ
大作:は、ロボ、うわあ、 ウラエヌスにミサイルを、続いて体当たりを仕掛けるが、見えない壁のようなものに阻まれるロボ
大作:ロボの体当たりが効かない、バリア
イワン:ははは、そう簡単にはこの特殊バリアーは破られはせんよ、まぁせいぜい頑張りたまえ
大作:ロボ
イワン:さて、頑張るのは彼の勝手だが、こっちも用があるんでね、さぁそのアタッシュケース、返しておくれ
大作:い、嫌だ
イワン:ん
大作:ど、どうした、ロボ、ロボ
イワン:ははは、そうかいそうかい、ジャイアントロボ、君は出力の調整が出来てないんだね、
大作:え
イワン:だがな、そうまでして助けたいご主人様は、君よりアタッシュケースの方が大切らしいぞ、あはは
大作:ろ、ロボ、もういい、もういいんだロボ
イワン:よしよし、おっ、
倒れていたはずの呉、銀鈴、鉄牛の姿がないことに気づく
イワン:奴ら、あっ、
開いた扇が一柄落ちてくる
イワン:扇子、あ
呉:は
鉄牛:おりゃあ
銀鈴:えい
鉄牛:とう
呉:やったか
3人が順に扇の陰から攻撃を仕掛けるが、かわされる
イワン:なめてくれたな、だがそこまでだ
銀鈴:大作君
呉:仕損じたか
イワン:ほらほらお前もだよ
鉄牛:このガキ、だからおめぇは足手まといなんだよ
大作:て、鉄牛さん
イワン:よろしい、間違いない、これで再びバシュタールの惨劇をおこせるぞ
鉄牛:何だと、てめぇ本気か
イワン:本気、当然、我々BF団の目的は世界征服ですからな
大作:バシュタールの惨劇って、呉先生もさっきその言葉を
イワン:ほう知らないのか、すると君はシズマドライブをただの素晴らしい平和のシステムだと思っていたわけだ
銀鈴:駄目よ、大作君
呉:そう、知らなければそれで済むことだ
大作:でも
イワン:いいじゃないか、いくら歴史の記述から削除しようとも、我々の記憶からは葬り去る事は出来ないのだからね
呉:うう
イワン:そう、このサンプルが作られたのは、シズマドライブが完成する少し前の事だったな、この奇跡ともいえる研究のために五人の科学者が集まった、ドクター・ダンカン、シムレ教授、ドクトル・トランボ、シズマ博士、そして、世界の破壊者フランケン・フォン・フォーグラー博士だ、彼等はそのエネルギー理論によってノーベル賞の栄誉を受け、エネルギー公害による深刻化した地球の環境問題に希望の光を与えたのだ、だが、失敗、失敗、失敗、その理論をもってしても実用化は遅々として進まず、世界の人々は希望が大きかっただけにいらだち、彼等に非難の目を浴びせるようにまでになった、
シズマ:もう諦めるしかないのだろうか、やはり、完全無欠のエネルギーなどはありえないのだ
イワン:彼等が挫折を目の前にしたその時だ、ついに一人の博士が血気に逸ってしまったのは
銀鈴:はっ

回想 十年前バシュタール
シズマ博士:止めろ、何をするんだ、よせ
博士(?):止めろ、止めるんだ
フォーグラー:構わん、今更他に方法があるのか
Dr.ダンカン:止めろ、フォーグラーを止めろ
シムレ教授:彼は暴走している
ドクトル・トランボ:引き離せ、彼をあれに近づけるな
シズマ博士:このサンプルの危険性は想像以上だった
Dr.ダンカン:何もかも失敗か
博士(?):そうだ、失敗だ
シズマ:実験は完全ではなかった、無謀すぎる
フォーグラー:もう遅い、世界は待っているのだ、この研究の成功を、我々は一刻も早くこのエネルギーを作り上げねばならんのだ、その為には何の恐れもいらん、そう私はこれと共に生き、これと共に死す、今更何のためらいがあろう
崩壊するバシュタール

イワン:そう、その博士はまだ不完全状態で未調整のサンプルを作動させたのだよ、ドライブシステム完成の功にはせってね、そして制御できないエネルギーはある一国の全土そのものを消滅させてしまったのだ
大作:そ、そんな
イワン:その国の名がバシュタール、そしてその名を持つ国は今は存在しない、私の生まれ故郷と共に、ふふふ、ははは、傑作じゃないか、何が完全無欠の絶対エネルギーだ、笑わせるんじゃない、我々BF団でもここまではしないさ、ははは
大作:そんな事があったなんて、僕は
イワン:だがな、事はそれだけではすまなかった、その後が本当の惨劇だったのだよ
シズマ:黙れ、黙れ黙れ黙れ
呉:ああ
シズマ:ぬあ、これが私の命を賭けた償いだ
呉:博士
イワン:何をする
シズマ:だあ、ぬああ
サンプルを車のシズマドライブに差し込む博士、緑色の光が広がりバシュタール現象が発生する
イワン:うわああ
鉄牛:おお
呉:こ、これは十年前と同じ
銀鈴:そんな

北京支部
エキスパート:長官、基地付近とパリ地区で膨大なエネルギー反応が
中条:よし、映像を出せ(爆発するシズマライター)おお!?動力どうした
エキスパート:シズマが止まっています
エキスパート:B格納庫作業不能
エキスパート:予備の電源は
エキスパート:わかりません、突然、シズマドライブが動かなくなりました
エキスパート:緊急用ドライブも、全てのシズマが使用不能か

呉の言葉を思い出す中条

呉:よいですか、小さなものだとライターなども
中条:すると今頃、北京シティー全域が

電気が全て止まり慌てるパリ市民、北京市民

中条:まさか呉先生があれを動かしたのか
エキスパート:わかりません、シズマが作動しなければ我々は目も耳も塞がれたままです
中条:うむ
戴宗:長官、ようはシズマじゃなければ、いいんでしょうが
中条:お
戴宗:ええい、とお
止める一清の腕を振り解き、制御盤からコードを引き出す
中条:戴宗君
戴宗:えい、むん
中条:やめたまえ、君のその体では
戴宗:なぁに、俺の人間発電機は、まだ生きてますぜ、でやぁぁ
中条:戴宗君、おっ、これは

 -前半終了

BF団秘密基地
幻夜:馬鹿め、あれを敵の手で作動させられたのか
BF団員:出力は抑えられないのか
BF団員:わかりません、システム自体は正常です
幻夜:第三のサンプルと呼応している
BF団:やはり、北京エリアで反応が
幻夜:仕方がない、せめてこちらの二本との干渉を止めるしかあるまい
BF団員:はっ
幻夜:それで、再びフィールドを立ちあげるのにどのくらいかかる、ん、待て、お前、 アンチシズマドライブを装置から外そうとするC級団員を呼び止める 幻夜:あまり見ない顔だな、こっちを向いて見ろ、怪しげな、なにやつ
攻撃を仕掛けると覆面が破れる 村雨:ふふふ
幻夜:国際警察機構か
村雨:人呼んで、不死身の村雨健次、ていや、貴様の目的と正体、わかったぞ
幻夜:放っておけ、それより予定を変更する、至急V体制をとれ
BF団:はっ、我らのビッグファイアの為に
幻夜:さらばだ、シズマドライブの偽善者ども、そしてフォーグラーの復讐の時はきた

姿を現す大怪球

村雨:何もかも同じだ、バシュタールの惨劇の時と、ん、貴様
フォーグラー:ふふふ、これから本当の夜をお見せする、大怪球フォーグラー
村雨:うわ、あああ

北京支部
一同:おおお
楊志:何か出てくるぞ
一清:こ、こいつはまさか
中条:いや間違いない、奴だ

フォーグラー:全世界に告げる、全世界に告げる、シズマドライブに頼って生きる全ての者に告げる、今十年前の全ての借りを返すときが来た、これはBF団の名の元に行う復讐である、シズマドライブへの復讐である、そしてその鉄槌を下すのがこの黒い大怪球、その名はフランケン・フォン・フォーグラー

楊志:そ、そんな、フォーグラー博士が生きている
一清:じゃが、あの惨劇の中心にいて、生きてるなどということがあるまい
中条:だがあれはまさしくバシュタールをおこした、シズマドライブの実験用炉心だ、それにに、あのサンプルにしてみても、博士で無ければ誰に作れる、だのに

幻夜:ふふふ、そうだ、私は十年前、この日のために生き延びた

シズマ停止現象で大混乱に陥るパリ市内

楊志:し、シズマが
一清:すると奴らの狙いは
中条:間違いない、惨劇の真の恐怖、エネルギー停止現象だ
幻夜:そうだ、十年前の七日間もこんな夜から始まった、あの時暴走したシステムはバシュタールを蒸発させただけでは飽き足らず、その特殊な性質を持って全世界のエネルギーを中和してしまった、その結果地球は完全に静止してしまったのだ
一清:左様、まるで地球そのものが恐ろしさに身震いしたようじゃった
中条:うむ、飛行機は羽をもがれたように墜落し、全ての交通網は断たれ、火災が起きても消化も出来ず、ライフラインの沈黙、病院の緊急システムも停止、まるで悪夢のような七日間だった、そう、光を一切持つ事の出来ない、永遠の夜に我々は閉じ込められてしまった、そして地球全人口の三分の一が失われていった、だがそれを我々はただ見ているだけで何もできなかった、何も
幻夜:では八日目の朝、動力が戻った後はどうだ、フォーグラー博士に全ての怒りと憎しみを向け、その後に残った、四人のメンバーに改良されたシズマドライブを褒め称えた、何事も無かったように、だか私は忘れはしなかった、そしてシズマがこの世を埋め尽くすこの日を待ち続けていたのだ、汚れた出来事を全てあの世に捨て去った、世界中に復讐する為に、ははは、さあこのレプリカは今や世界の全てのシズマドライブエネルギーを停止させるよう調整出来ている、後はこの雛形の三本全てが揃ったときこそ、再び本当の夜がやって来るのだ、あのバシュタールのように

一清:地球が静止していく
楊志:こんな事が再びおこるなんて
中条:我々はいつもそうだ、何もかも遅すぎる
戴宗:そう、過去の惨事を教訓とせず繁栄に溺れ、ただ全てをシズマの理想だけに頼り切った皮肉な結果さ、ぶおっ
一清:戴宗
中条:大丈夫か、あ、しまった、こんな時にロボは出撃してしまったのか

停止するウラエヌス

イワン:ああ、私のウラエヌスまでもが
呉:間違いない、これはアンチシズマドライブだ
シズマ:すまん呉君、何もかも私が悪かったのだ、今更何を言おうといいわけにしかすぎん、だが本当の事を話す、十年前の真実を、あの日何があったかを、だからお願いだ、許しておくれ、フォーグラー、ああ
銀鈴:あっ
呉:博士
銀鈴:博士

シズマ博士を撃つイワン

イワン:死にぞこないのじじいが、余計な事をしてくれたな、おっ

海を割ってロボが出てくる、シズマ博士を救出している

銀鈴:ロボ
イワン:なんだと
大作:ロボ、そいつを捕まえろ
イワン:うっ、何故だ、何故、この全ての動力がストップするバシュタール現象の中で、何故ロボは動ける
呉:博士、博士
大作:博士
シズマ:そうか、ロボはそうだったのか、これなら勝てる、フォーグラーに勝てる

サンプルを引き抜きバシュタール現象を停止させる銀鈴

銀鈴:えい、こんなものが
イワン:よおし、動力が戻ったな、ひとまず海の中へ逃げ込め

ロボの攻撃で破壊されるウラエヌス、頭部が分離して脱出する

イワン:うわあ、うわ、なんというパワー

爆発の余波から身を呈して銀鈴と大作を守る鉄牛と呉

大作:うわ
鉄牛:お
呉:うわ、く

ウラエヌスの頭部を砲撃するロボ

イワン:くう
大作:ロボ、もういい、もういいんだ、ロボ

水中に逃れたイワン、アルベルトと合流する

イワン:申し訳ありません、サンプルの奪回は失敗してしまいました
アルベルト:事は見ていた、イワン、何故奴はバシュタール現象の中でも動けたのか、うぅむ、ロボの正体は我々にとっても少し厄介な事だぞ
イワン:は、まさか、元はと言えばジャイアントロボは我々BF団が作った
アルベルト:いや、十傑集の私でさえ知らされてはいなかったが、間違いはない
イワン:ですがアルベルト様、あれはシズマドライブが完成した時BF団でさえ、すべて廃棄したはずでは
アルベルト:わからん、全てはビッグファイアの意思だ

シズマ:頼む、このままでは十年前の過ちがまた繰り返される、彼を、フォーグラーを止めてやってくれ
大作:博士、博士、どうすればいいんですか
シズマ:奴はまだ完全ではない、その一本を奴に渡さない限り、三本揃わない限り、三本
大作:わかりました
シズマ:うっ、うう
大作:博士
呉:博士、それ以上無理をすると
シズマ:いいのだ、私はもう、これは当然の報いなのだ、大作君
大作:はい
シズマ:チャンスは君だ、世界は君とロボにかかっている、君達だけがフォーグラーを止められる
大作:はい
シズマ:大作君、ロボは、ロボは、ロボ…
大作:はい博士、ロボの動力は原子力です
息を呑む一同
シズマ:うむ
息を引き取るシズマ博士
大作:博士、博士、博士、く
鉄牛:(ロボの動力が原子力、あの時代の遺物の…)銀鈴…?
銀鈴:綺麗な夜、でも人々は汚れた出来事はすぐに忘れてしまう

つづく

ナレーター:十年前の惨劇の証人、黒いアタッシュケース、その栄光に輝く背徳は、更なる謎を呼び、上海を決戦の場と選ぶ、だが一人グレタガルボに残される草間大作は
大作:お願いです、僕も戦わせてください、シズマ博士の仇を討たせてください、それとも今更ロボの原子力が怖いっていうんですか。
ナレーター:次回、発令!電磁ネット・ワイヤー作戦、上海に堕つ、ご期待下さい