イチの性別について検討する。
現状案ではヒロインに乏しく、昨今のライトノベル市場を鑑みるに圧倒的不利である。
ショウは男主人公、リョウはその親友、ミキはヒロインポジションだから固定とすると、最大の可変因子はイチである。
イチは男性を想定していたが、女性版も悪くないことはアイドルマスター第15話の春閣下からも明らかである。
そこで、ここではイチの性別について全力で検証する。
この物語の結末はショウVSイチの末のイチの敗北であり、すなわちイチの死である。
ここでイチは悪役でなくてはならない。それも格好良く、巨大な悪役でなくてはならない。人気投票をやったらショウと対等に戦えるくらいの、だ。
その「格好いい悪役」にトレーズ様であったりシャアのイメージを当て嵌めていたのが旧来の考えである。
ルルーシュも似ているが若すぎる点が異なる。抱いていたのはエレガントな20〜30代前半の男性像であって、少年ではない。ガトーのようなおっさんでもない……と書こうと思ったら奴はあれで25歳だった。やはり若く設定しておくものなのか。
全てはそこから逆算されている。作中で時間が進むのもこのためである。ショウの年齢は14歳のままでも別に良かった。
あるいは、こういう案もあった。
しかしこれは、
という理由で破棄された。
余談だが、後日談的に和己を主人公にして第六部をやる、という案も一応健在である。
そこでは前述の通り、ショウが前作主人公として脇役に回る。
しかし現状では、話がややこしくなるだけなので資料に含めていない。それはあくまで後日談であり、本編ではない。
上記のようにイチは男性である。男性だった。しかし、だ。女性も悪くないという一考の余地は残されている。
それは男性版に瑕疵があるからではない。女性版にも女性版の魅力があるからだ。悪の女王。いいではないか。そのことは春閣下が(以下略)
男性版と女性版を比較してみよう。
男性版 | 女性版 | |
名前 | 川早一郎 | 鷺宮一子 |
なまえ | かわばやいちろう | さぎのみやいちこ |
思い入れ | ★★★★★ | ★★★ |
市場需要 | ★★ | ★★★★ |
作中年齢 | 17〜23歳 | 15?〜19歳 |
課題 | 天帝の乱の意図は? | 天帝の乱の意図は?(2世説は使えない) |
いかに華を持たせるか。 | 年齢と役職の不均衡。10代で世界の実質的な支配者でクーデターって……。→男性版も大差ない? | |
全体の年齢の見直し。特に10代スタートのキャラクター。イチを1つの基準にしているため。 | ||
全体の男女バランスの再見直し。特に成田や朝霧司(4代目)は絡みあう部分があるので要調整。 | ||
変更による作業量 | ★ | ★★★★★ |
ただしここでは無視する。やれることはすべてやる。 |
総合してみると、女性にするにあたって大きな問題は、心情的な部分+天帝の乱の意図、ということになる。
男性を父親にするのはいいが、女性を母親にはできない。技術的な意味ではなく。