Ver0.02 / 議論 / 全体の流れ


Ver0.02/議論


全体の流れ

第一部、および全般について

【問題点】主人公が独立を防ぐまでの経緯が書いていない。なぜ前線に出てきたか。
→祖国を守るため? 漫画的な話だけをすると、独立を掲げる側に正義があるので、それを否定する何かが必要だ。
→全体的に、悪者なんだよな。侵略者だし、支配者だし。
同様の話は第二部以降にも言える。
→ショウとリョウが前線に派遣された経緯は、前に書いたナギサさん誘拐未遂事件がきっかけなんだが、この話をどこに入れるかが悩ましい。
→あの話、入れるのか。入れるとますます味方が悪者に。
→入れる。でないとリョウとナギサさんの繋がりが分からない。どっかで回想シーン(誰かに語る風)として入れようと思ってた。
→そうなると、味方を上げることが難しくなるので、相手を下げるしかなくなる。
  降りかかる火の粉は払いのけなくてはならないって感じで。
独立戦争にしたのが間違いなのか。単なる戦時中なら良かった?
日本からの侵略戦争でショウ・リョウの故郷がとかだとベター。
→戦時中で普通の軍人でも良いが、その場合、ショウ・リョウが実際に戦争する立場になる自覚があったのかという話もしなくてはならない。
→軍人として人を殺すという覚悟を決めた理由が欲しい。
→その話は最初に入れるべきだよな。ミキと合流して基地に辿り着くまでの間に会話を挟むか……。
ルイに拾われるシーンか、(戦争理由なら)両親が死ぬシーンをプロローグ的に入れるだけでも違う。
→プロローグはルイに拾われるシーンでリョウとの出会いを見せつつ、戦争に対する反対感情が感じられるものだと良い感じか。
→ルイにどういう感じで拾われるかとかにもよる。
→リョウ視点で、ショウの紹介をするルイという選択肢もある。そうなると主人公がリョウっぽくなるが。
→別にW主人公ではないしな。リョウはあくまで親友。
→戦場でルイに拾われる感じだよね。
→うん。ただ、出会いのシーンに限って言えば、(あとから)↑でもいいかも。
  冒頭のシーンはショウがルイに拾われるところまでにしておいて。
→プロローグでルイに拾われる、第一部頭でルイから手紙。→リョウがに対してショウが「おばさん何だって?」「〜」みたいな流れもできるが。
→それもあり。二人の出会いについては、いくらでも考えられる。
→それなら、プロローグはショウが軍属になろうと思ったのが違和感ないようにすることを重視した方が良さそう。
→ルイが「子供が武器を持つな」と言うだけでも良い。その後は、ルイは反対しているけれど、ルイのように誰かを救いたくて軍属になった、とか。
  ルイが戦争するしかなかった自分に選択肢をくれたから、自分も誰かに選択肢を与えてあげたいとか。
→まぁとりあえず、「ルイとの回想シーンを入れる」「ショウ(とリョウ)の戦争に対する意識をキチンと表現する」ってところか。
→まぁショウに関しては第一話の時点では覚悟は決まり切っていなくて、第一部半ばでイチとぶつかったりケンと会話して成長したりするんだが。
  民間人を殺すことに対する嫌悪感を持っているので。
→それまでの間、読者に何でこいつ戦ってんのと思わせておくのは避けるべき。とりあえず、何となく理由あるっぽいなと見えれば充分だが。

第二部

【問題点】これも侵略戦争仕掛ける理由が不明瞭。
→乱世だから、じゃダメだろうか。
→戦記物ならそれで。ただ、ロボットものと考えると微妙。
→やっぱり攻め込まれた→守り切った→反撃だ! になるのか?
→ショウ的には敵国に攻め込むのは賛成? 反対?
→賛成。生存競争だと思っているから。だから敵軍に攻撃を仕掛けるのはOK。民間人に被害を与えるのはNG。綺麗事主義者。
「>やっぱり攻め込まれた→守り切った→反撃だ! になるのかな?」これが良い感じはする。
→王国を攻め落とす動機にはならんのだが。
ロフトフと日本が繋がっていたとかはないのかな。[2012/01/24追記]→ロストフ王国をもっと大きな国にして、クリスの出身をロストフ王国にするか?
→それはありかもしれない。あとはEAU。EAU+ロストフその他大勢が攻めてきた→防衛した→反攻。
→それが必要に見える書き方さえすれば、それが良い。
→序盤からロストフのキャラを登場させることだな。シードルとか。
→自国をあまり良い国に見せる必要がないので(最低限は必要だが)、各国の動きを見せておくのは有り。キャラ数が膨大になるのが難点だが。
→EAUとかもキャラ足さないとダメか。最低限しかいない。あと国ももっと具体的に増やすか。
→ヒューとネロの会話だけでも悪くない。ヒューが意見を求めて、ネロが日本の支援を提案するとか。
→あとは国の名前だけ出して、包囲網が出来つつあるから先手を打つぞ。お前らはロストフな。でいいかと。

第三部

【問題点】ショウがイチを救いに行かない理由は? 帝国を捨てるのは良いのだか、イチとの関係はそんなに薄いもの?
→イチを救出してから離脱すべきか。
→その方が説明はつくのだが、その直後に敵対するんだよね。その敵対理由もつかみ切れていないのだが。
→ショウは「帝国の中に自分の居場所を失って、本当にそこにあるべきなのか分からなくなった」かな。
  元々出身はロストフだし、自分を救ってくれたルイを帝国は裏切ったし。
→帝国に嫌気がさすには充分な展開だし、イチ救出後なら帝国を出奔する理由にはなる。でも、帝国と敵対する理由にはならない。
→帝国が侵略戦争を再開したから。弱肉強食の理論に疑いを持ち始めている。自分達の行為が正しかったのかも含めて。
→弱肉強食の否定ではなく疑問なのだよね。その段階で仲間たちと戦えるもの?
→そこまでロストフに愛国心があるなら疑問はないが、なさそうだし。
→実際ショウはこの辺でふらふらしている。でも祖国への再侵攻が決め手に……ならんか。
→国と親友だと親友を選びそう。正義はないと否定できるなら別だが。そうなると、今度はリョウに説得された時点でロストフを裏切る感じになるよね。
→統一戦役の最後はどんな形でリョウに説得される?
→「君の行為の結果、何がどうなったのか? 結局は無駄な犠牲を増やしただけじゃないのか?」
→それを否定できず戦争はやめて半隠居状態になる?
→YES
→最終戦は何故に改めて参戦?
→これ以上戦禍を広げたくないと思ったから。
→イチ側ではなく、リョウ側なのは?
→イチの武力による支配宣言は違うと思ったから。せっかく平和になったのだからそれを維持したいと思ったから。
→どちらに転んでも平和というのは見えていなかった? イチ側が勝っても、リョウ側が勝っても平和は平和だよね。
→イチが勝つとしたら戦火が拡大した結果だと思ったから。
→うーん。ショウの動機が全般的にイチ、リョウに比べて弱い感じがする。
  「戦争反対」→「国を守るための侵略戦争」→「自国内の内乱に嫌気がさして出奔」
  ここまでは問題なさそうなのだけど、ここから先がどうにも。
  「侵略戦争の否定」→「独りでは世界は変えられない」→「世界との関わり方を考える」→「リョウの思想に賛同し、何よりイチの考え方を否定する」がいいかな。
  イチより先に独りで世界を変えようとして、失敗している感じなのでイチとの関係性が微妙になりそうだけど。
→いやそれは逆にいいこと言ったかもしれない。
  「俺は独りで世界が変えられると思った。でもそんなことはなかった!」みたいな。
→「お前は力が足りなかったんだ」がイチの返しかな。
→以下、「私は違う」「違うもんか」か。どっかで聞いた会話だな……。
→心当たりがありすぎて……。自分を特別視するラスボスとそれを否定する主人公の会話は良くあるから。
  たいていラスボス側が無茶言っているものだけど、イチの発言は比較的まともに見えるし、悪くない。たぶん。
→一回成功してるからな。
→そこに至るまでにいかにイチが優秀に見せれるかだ。「いや、お前には無理だろ」って思われた瞬間に、イチは滑稽なキャラになるから。
→そこにはやっぱり、イチの側につくメンバーのラインナップが重要だよな。
→難しいところ。最終戦までにあらゆる優秀な人物を使ってみせて、
  最終戦ではそんな連中すら独りで相手取れると感じさせれば、イチ側にそこまで優秀な人物を揃えなくても良かと。
  イチの失敗は1回だけ。天帝の乱の時に昔の仲間たちを味方に引き入れられなかったことだけって感じで。

第三部(2)

【問題点】ショウがイチを救いに行かない理由は?
→助けてから離脱の方が美しいのだけど、第三部と第四部の間ってないんだよね。
→ない。間があくのは4〜5の間だけ。
→そうなると、イチの救出をする傍らでサクラとかと出会わなければならないんだよね。ご無体な。
→手伝わせる気なかったからな。
→イチを見捨てなければならないのか。
  イチとの関係自体は良好なんだよね? それを見捨てるだけの理由が必要なんだよね。しかも読者が納得できるだけの。
  しかもショウはまだ、世界を独りで変えられると思っているんだよね。普通に考えて見捨てないでしょう。
→ちなみにイチはこの反乱についてはまったく想定外? 予見していた?
→ある程度予見はしていた。ただしネロの工作の方が先手を取った。
「予想していたのに対応できなかったイチのせいで、ルイは死んだ。もう帝国にもイチにも愛想が尽きた」とか?
ルイの死をイチのせいにするのはありかもしれない。
→それならイチと袂を分かつ理由にはなりますよね。
→やや幼稚な感じもするけど、ショウにとってルイはそれだけの存在だし、イチを認めていたからこそだし、政春とか歯牙にもかけてなかったし。
→「もういい。俺は独りで世界を守る」となるわけだ。そうなれば、その後の孤軍奮闘とか、その結果の失敗とリョウの説得まで流れがきれいになる。
→なるな。魔法のようだ。


第四部

【問題点】なし →第四部で気になっていたのが「帝国の侵略戦争に正当性が感じられない」だったのだが、これは正当性が感じられない方がむしろ良くなった。
→ショウが主人公だし、ここから帝国は悪の軍団、でも問題ない。
→ショウが否定している間はそれで良くて、第四部の最後のリョウの説得時に、帝国側にも正義はあると見えれば良いかと。
→結果として平和になったじゃないか、と納得させられればよしか。
→「帝国=悪の軍団」という構図が崩れて戦いも負けて、ショウは半隠居状態になると。

第五部

【問題点】地球圏統一同盟がどうにも納得がいかない。
→同盟という体制自体が納得いかない?盟主が不満?
→両方だね。そもそも、一度世界統一しているので、各国を支配下に仮初とは置いているわけで。それをわざわざ手放すメリットが感じられない。
→イチの反乱の責任を取った形、それにもう実質支配できるだけの力もなかった、ではダメ?
→世界を支配している国が責任を取る必要がないし、侵略したばかりの国と協調体制を取るというのも違和感がある。泥沼の独立戦争が始まるというならわかるが。
→それを嫌った、というイメージなんだが。
→イチのような絶対的君主が決めるならともかく、その後の状況下でそんな提案をしても、国内がまとまらないと思いませんか。
→一応、司、リョウ、レオナルド、政宗がいるんだが……。
→国内世論がイチ側に傾くまである。イチが君主なら、自国が世界を支配だから。
→地上はもっと混沌とすると。
→えぇ。上層部は状況を理解しても、その下がついてこない感じ。
  今までの敵と手を取り合ってというのはわかりやすくはあるんだけどね。
  相手もイチという人間なので、独立を認めるならイチ側につくという国とか出てきそうだし。
  全員がリョウ側に集まる理由がない。イチ側に付かない理由がないといけないので、難しいところ。
  それが自国の独立という餌という考え方もありますが、それだと国内がまとまらないし。
  何か追い詰められている側の国の発想だよね。
→まぁ、事実上の最高権力者が反乱を起こしたんだから、追いつめられているのは確かだろうけど。
→何かカッコ悪いんだよ。「世界の半分をやろう。部下にならないか」って敵キャラのセリフじゃないか。
  侵略戦争の時点で降伏させて、最終戦で招集という形はとれますが、それだと意味合いがまったく変わってしまうんだよね。自発的ではなくなってしまう。
→それだとただの内乱だし。
→天帝の乱は基本的には内乱じゃないの?
→内乱、であると同時に帝国の外への宣戦布告でもある。別に皇帝だけに向かって喧嘩吹っ掛けたわけじゃない。
→帝国の外っていうのがつかめないのだけど、この時点で世界は統一されているのではないの?
→日本とかEAUとかは植民地状態。統一といえば統一だけど、本土じゃないといえば本土じゃない。
→てっきり完全に支配下に置いているのだとばかり思っていたのだが、支配形態はどんな感じなのか?
→そっか。そこが明確じゃないのか。ロストフは滅亡。完全に支配下。
→他の国は?
→USAや南アメリカとかオーストラリアとか最後の方に負けたり出てこない所でやられた「大国」は、国家としては存続。ただし植民地状態。
→直接支配? 間接支配? そこによって結構変わる気がします。
→んー、ごめん。あやふやに考えてた。基本的に、大きな国は間接支配。小さな国は直接→最終的に独立を認めるのは大国のみ?
→全部、かな。ロストフを入れたいので。
→そこまで手放す理由が見えてこない。
→イチの反乱の前から既に抵抗運動が盛んで、手を焼いている状態だった、としてもダメかな。
→そうなると、イチは世界統一も満足にできていないのに炙り出しを始めたということになってしまう。
  あちらを立てればこちらが立たずって感じ。うまい理屈付けできないかしら。
→ちなみに侵略した国の数って、結構ある想定だよね。 →あるね。一応、第3次世界大戦で大陸ごとに大きな国に集約されてはいるけど。今みたいに100も200もはない。
→とはいえ、小国もあるし、小国も独立させたいという話だよね。
→うむ。ロストフとスイスだけなんだけどね。絡んでくるのは……。
→第3次世界大戦時につぶれた国は再独立させないんだよね?
→そこまでは巻き戻さない。カオス化するから。
→30年とかしか経っていないから、最近の国が独立しようとする動きがあったら、便乗とかしそうだよね。
→あくまで直近の侵略をなかったことにしようということ。どこまで直近? ていう争いはまた起こりそう。
→侵略戦争時に完全に支配下に置けずに保護国とかになっていた。
  イチ→天帝の乱を起こして完全な支配下に置く。
  リョウ→イチの思想を把握しつつも防ぐために独立を認める。
  帝国国民→保護国で独立しそうになっているのが明確で、イチの能力でも絵空事に見えるので、リョウ側につく。
  って、考えたんだけどイチの能力に疑問を持つ国民が微妙かな。
→だな。帝国内では批判もあってもいいかもしれない。それに対応するためにレオナルドが残ってる。
→あとは帝国内でのリョウへの評価次第かな。
  イチに近い評価を受けていたなら、民衆が騒ぎだす前に各国の独立を認めてイチに勝てそうに見える状況を作ってしまえば、独裁者としてだけど国民に受け入れられそう。
→問題は独立を認めるタイミングと理由か。偽装死直後なのか、イチの再登場&イグニス試射後なのか。
→偽装死後に各国で独立運動開始→対応するために何らかの条件と引き換えに独立を認める? 自治じゃなく独立じゃないとダメなんだよね。
→独立であって欲しいな。最終目標は「同盟」なので。
  世界は武力によって統一されましたが結局は分かれてしまいました。武力で押さえつけることなんてできないんだよ。というのが最終的な回答だから。
→代わりに協調路線を取ることで、お互いに納得できる落とし所を見つけました?
→YES。
イチの中で統一戦役を経ても世界は統一されていなかったというのは?
  →真の統一のために敵をまとめて独りで叩き潰すために天帝の乱を起こす。
  →イチ「世界はまとまっていなかった。証拠に俺が死んだことにしたら混乱した」
  >そうなると、イチは世界統一も満足にできていないのに炙り出しを始めたということになってしまいますね。
 という話に対する回答は「統一への近道として炙り出しを始めた」というのはどうでしょう。
→だとしたら、イチが帝国にも牙を向けた意図は? 自分でないとダメだと思ったから?
→このままだと自分の生きている間は仮初の平和を作れても、自分の死後は崩れるだろうと想定して、先手を打った。
→それはありだと思う。

第五部の課題に対する回答

→イチが全ての英雄を敵に回しても俺は勝てると誇示しようとしたという目的で動いたのならば、
  イチとしては世界の戦力が民衆から見て最大になっている必要があるわけで、それならば独立しそうにわざとしてから死んだふりするまで有り得る。
→ルスランやネロ、テルもラストレジェンド候補というわけだ。
→元から無理のある植民地状態で、世界統一は誰の目から見ても仮初のものでしかなかった。ので、リョウが独立を認めても国民は自国にとって有益だと判断したし、
  イチ的にもその方が、敵戦力が増強されるので、意図的にそうなるようにして死んだふりした。
→「全員まとめてかかってこいや。それでも俺が勝ったら誰も刃向わないよな?」
→シンプルだな。そして決して浅知恵でもない。
→独りでも世界を統一できるという話とも一致する。
→そして各国民衆の怒りの矛先が帝国そのものではなく、顔であるイチに向いていたとしたら、各国の動きにも説明がつく。
→良くも悪くもイチが過激派の親玉でその周辺(リョウ)とかは穏健派が多いという感じに見せられればなお良い。
  ショウなんかはロストフの独立を支援しているわけだし。