戦騎 / 開発の歴史


第一世代

原案となったのは日本の黒沢財閥系企業が企画していたロボット型兵器。
超軽量強化合金M4の誕生によって『自重によって潰れる』という、
旧来から指摘されていた問題点を克服し、完成に大きく近づいた。
日本人技術者がロシアに亡命した際に持ち出した資料をベースに、
フォリス帝国建国と同時に国家機密プロジェクトとして第一世代が作成された。

第三世代

その後改良が繰り返され、第三世代型のスリーヴァにて実戦デビューする。
その登場は華々しいものになった。僅か十数機のスリーヴァと百名余りの兵員のみで、
数千名からなる一個旅団を壊滅に追いやったのである。

第四世代〜

各国は競うように戦騎開発に勤しみ、戦騎開発を制する者が世界を制すとまで言われた。
実際に、初代アーリーウィングスが大いに活躍できたのも、
四大女王を筆頭としたライダーの腕もさることながら、他に先駆けた機体
セレネアールマティ)の供給があったことも、大きな要因である。

空対応

初期型は地上戦用途に限られていた。跳躍は可能でも持続的な飛行は不可能だった。
しかし開発で問題になったのは「どうやって飛ばすか」ではなかった。
戦騎にバーニアをつけて飛翔させること自体は、実験としては簡単だった。
M4素材はそれだけ優れていたのである。
問題点は大型であり人型であることによるデメリットにあった。
すなわち前面投影面積(正面から見た面積)の大きさである。
宙に浮いた戦騎は良い的だったのだ。
これを克服するため、きめ細かい旋回性と敏捷性、小型化が要求された。
それを成し遂げた最初の機体がヴィスナーである。
以来戦騎は、陸戦用(通常型)と飛行型に分けられた。

宇宙対応

宇宙型が出てくるのは天帝の乱の時が初めてである。
この時サキの軍勢は、宇宙戦型戦騎の開発技術の一日の長を大いに生かした。
ただし本編第一部の京都強襲作戦で、月から地上へ(陸戦/飛行型)戦騎を投下する、
という手法は既に実施されている。