軍部再編


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【概要】

天帝の乱の後、リョウレオナルドを中心に行われたフォリス帝国の軍事組織の大幅な改変のこと。
帝国固有のシステムである各騎士団の独立性にメスが入れられ、皇帝直属の監察機関が上に置かれることになった。

【経緯】

そもそも、第四次世界大戦の長期化に伴い、次第に前線の騎士団を直接コントロールできなくなった朝廷側に、
長年積もり積った危機感があったのも事実である。
しかし、最大にして直接の原因は、サキが私兵を集めて、時の皇帝、朝霧司(四代目)に正面から反旗を翻した一件(天帝の乱)にある。
これに肝を冷やした皇帝側近の文官達は戦後、類似の事件の再発を恐れ、
枢機卿の権限縮小と各騎士団に対する取り締まり強化を計った。

【枢機卿の扱い】

枢機卿については、代々大宮家で継承していたものが、サキの反乱という不始末の結果、
血縁関係にないリョウの手に渡ったことと、その継承自体が異常事態の中で性急に行われたことで、
乱の終焉後、リョウと朝霧司(四代目)、及び関係者の間で、必然的に地位見直しの協議に入った。
リョウ自身がサキのように一極集中の権力を求めなかったため、話し合いはスムーズに進み、
サキ時代の枢機卿の多大な業務の中から、リョウが引き継ぐ職務と、それ以外のものに仕分けられた。

【騎士団の扱い】

騎士団長を頂点に、独立した指揮系統を持つのは変わらないが、その自由と活動範囲は大いに制約を受けることになった。
また朝廷が派遣した監察官が必ず帯同し、その動向をチェックする体制が遅まきながら整った。
眼前の敵対勢力がなくなり(天帝の乱以前は旧国家の残党が抵抗を止めなかった)、
世が武器による戦乱から対話による平穏へと移行していったこともあって、騎士団の多くはやがて廃れていった。

【注意事項】

本項の内容は、基本的に本編後の話である。設定があるだけで、詳細に描写する予定はない。