キャラクター / 相互関係 / 高谷将一


キャラクター/相互関係


高谷将一

主人公だけに関係を持つ相手は多い。また内容も深い。

ショウリョウ

親友以上ライバル未満。二人の友情と決裂、ショウの投降から真の和解、そして最後の共闘へと至る流れは、本作品のメインストーリーである。
二人は幼い頃にルイによって引き合されており、本編開始時点で既に渚救出作戦を試みた後でもあるので、運命共同体という意識を互いに持っている。
ただし軍人として任務を遂行することに割り切りを持てたリョウと、戦災孤児故に民間人への攻撃を躊躇うショウには温度差が生まれる。
決裂は政春の乱でのルイの戦死によって訪れる。
ルイの死を止むを得ないものとして受け入れたリョウに対し、ショウは絶望感から立ち直れず、怒りの矛先をリョウやサキにまで向けることになる。
そのためショウは一夜革命には参加せず、放浪した末に反帝国側に回る。(ただし結局麻衣達の救助には向かう)
放浪中にショウはヴィルヘルム・テルと出会い、戦争回避による平和を願うようになっていく。(別項参照)
一方のリョウはサキからオペレーション・ラストレジェンドを聞き、武力による世界統一の末の平和を目指す。
この時点で、二人は世界平和という同じ夢を見ながら、真っ向から対立する道を選ぶ。
一夜革命前のミキらの説得、リョウとの再度の対話を経ても対立の溝は埋まらず、二人はアメリカ東海岸戦線で直接対決に至る。
ショウは敵陣を切り裂き総指揮官リョウの所まで辿り着くが、「今までしたことの結果は戦火拡大にすぎない」「一人では世界は変えられない」という事実を突きつけられる。
戦争にも敗れ、リョウに反論することもできなかったショウは以降戦士としての気概を失い、麻衣とともに平和裏に暮らす。
しかしサキから招集を受けたことで、ショウはまた戦争に巻き込まれる。各国の要人を公開処刑するというサキの強硬論に反対したショウに、リョウもまた同調する。
二人の意見は再び一致を見たのである。
その後サキが天帝の乱を起こすと、リョウはショウに対し、自分がサキの思想を丸呑みしていたことを詫び、協力を願い出る。友情の復活である。
ショウはリョウ率いる討伐軍の象徴として、宇宙決戦に参戦し、アーリーウィングス時代以来の戦騎での共闘をすることになる。

ショウサキ

ショウにとってサキは「できる上官」であり、ルイに次ぎリョウと並ぶ尊敬の対象となった。
だが民間人への攻撃など理想主義のショウと現実主義のサキの思想の差異は明確であり、対立することも多々あった。
そんな擦れ違いを、政春の乱でのルイの死が決定的なものとする。
前線にいたが為に打つ手が遅れたサキを他の人間は批判しなかったが、ルイに心酔していたショウだけは許すことができず、憎しみすら生む。
これを機に帝国を出たショウはヴィルヘルム・テルらの掲げる平和主義(非戦争主義)に共鳴し、帝国を侵略者と見做すようになる。
これにより二人は完全に敵対する者となる。しかしショウがサキを憎む一方で、サキはエースとしてのショウを高く評価していた。互いに技量は認めるところだったのである。
故にサキは各国の要人公開処刑案の提案に、軍籍から外れていたショウも呼び寄せる。ここでのショウの反発は、サキの想定内の出来事だった。
その後、サキが天帝の乱を起こすと、ショウはサキを「戦争を生む者」として、かつての戦友という私情を抜きにして討つことを決意する。
サキは宇宙決戦にショウが参戦すると、これをエースと認定し、自ら戦いを挑む。
一騎打ちで意見をぶつかり合わせた両者は、「絶対的な唯一の英雄による世界統一」を掲げるサキを、既に似た経緯(一人での戦い)の末に敗れた経験からショウが否定する。
サキはショウの甘さを挙げて自分は違うと言い放つが、ショウは変わらないと言い切る。結局口論では決着が着かず、武力衝突の結果、ショウがサキを殺す。
ショウは最後までサキの力量を認めていた(ルイの死のショックからは立ち直った)し、サキさえ平和的な手法を選ぶならば、協力する気持ちでいた。
サキが徹底してとった武力行使という手段が、ショウを敵に回したのである。

ショウミキ

ショウはミキを素直な努力家と評価していたし、ミキはショウを天才的なライダーと認めていた。
また、共に幼少時にトラウマを抱えているためか、人間的な相性も悪くなく、仲はかなり良かった。
ミキが「あなた」ではなく「あんた」と呼び捨てるのは、ショウだけである。
それでも恋愛関係に発展しなかったのは、アーリーウィングス時代の二人がそれぞれ、
ショウはルイ、ミキはサキ(父親殺しの犯人)を心の中心に置いており、入り込む余地がなかったからである。
一夜革命前にミキはショウを当てにするが袖にされ、二人の関係はここで一旦、切れることになる。
天帝の乱の前のサキの招集時に再会を果たし、互いに多少、意識したような素振りを見せる。
本編中ではくっつかなかった二人であるが、エピローグでは二人っきりで登場し、その後の関係を匂わせている。

ショウケン

ショウは初陣(厳密に言えばライダーとして正規の最初の戦い)でケンと手合せし、因縁を持つようになる。
フォリス帝国と日本が戦っていた間には何度も交戦し、また、戦闘後に基地に戻れず迷子になったところで、燃料切れで帰還できなくなったケンと遭遇した。
この時、機体から離れ散策していたケンがヴァローナから降りたショウを見かけたので、ショウはケンを宿敵だとは知らず、逆にケンはショウを認識することになった。
互いに名は名乗らず、休戦協定を結んで荒野で救助を待つ。ショウはいくつかの問い掛けを行い、場数を踏んでいたケンから戦士としてのアドバイスをもらう。
二人の再会は第一部の最後、ケンと子龍がアーリーウィングスに編入された時である。ショウはここで初めて、ケンがライバルだった男だと知る。
その後二人はエースの座を争う活躍を見せ、ショウは年上のケンから吸収することも多かった。
政春の乱で散り散りになった後、ショウはヴィルヘルムの導きで、二機の最新型戦騎強奪に成功したケン及びガヴリイルと合流し、一機を貰い受ける。
その際にガヴリイルの隠れ家を襲ってきたEAU軍に対して二人は共闘するが、それが最後の共演となった。
それぞれの道を行った先で、ケンはサキに太平洋戦線で討たれてしまう。


ショウルイ

ショウを泥沼から助け出したのがルイであり、ショウはルイを母親以上の存在として敬愛している。
その感情はやや行き過ぎた側面も持ち、ルイの死に際しては実子のリョウ以上に取り乱し、サキやリョウといった仲間達から離れていくきっかけになった。
ショウはリョウとともに士官学校入学時に高級腕時計をルイからプレゼントされており、生涯大切にした。

ショウ成田正人

ショウにとって成田は、嫌なことを言う奴、であった。しかし互いに技量は認め合っており、リョウの仲裁もあって過度に干渉しあうことなくアーリーウィングス時代を送った。
その後は接触する機会は多くなかった。

ショウリョウレオナルドジーン

ショウとリョウは元は、銀十字騎士団に内定が出ており、レオナルドやジーンとも面識があった。
渚救出作戦のせいで白紙に戻るのだが、レオナルドやジーン本人達は二人を悪く思っておらず、むしろルイとサキにうまく取られたと悔やんでいる。
一夜革命以降、銀十字騎士団がサキに協力的だったのは、サキの説得が見事だったことやそれ以前に共闘していたこともさることながら、
ルイからリョウが引き継いだパイプがあったことも一因である。
また元よりショウに好印象があったがために、天帝の乱に際してショウが旗印となることを良しとした。

ショウ伊万里

伊万里からショウへの一方的な愛憎劇である。詳細は伊万里の項を参照のこと。

ショウハインリヒ

互いにお調子者同士意気投合することも多かった。特にハインリヒは女性陣にちょっかいを掛けるにあたってショウを利用しようとした節がある。
しかしそれぞれに帝国を後にしてからは、再び出会うことはなかった。


ショウネロクリスジョゼフ

当面は敵同士だったが、アメリカ東海岸戦線で共に戦うことになる。この時点でショウはルイの死をほぼ消化しており、ネロへの敵意を明らかにすることはなかった。
また討伐軍での再会時も、何事もなく協調することを受け入れた。

ショウナギサ

作中時点より前の段階で、リョウの彼女、という形で紹介されて出会う。
その後ルイの策略にはまり、ショウはナギサの身上に同情し、渚救出作戦を実行に移す。
結果として士官学校を追い出されることにはなったが、ショウはナギサもルイも恨んではおらず、流れに乗ったのは自分だと開き直った。
しかし、その後二人が交流を交わすシーンが出てくるかどうかは不明。結婚式にも立場上、参列したかどうか不明。

ショウ麻衣

ショウは麻衣と、リョウやルイを通して面識がある。
麻衣はショウを「ショウくん」と呼び、兄リョウと同じくらい懐いていた。
一夜革命への参加は頑なに拒んだショウだったが、当日は麻衣の救出に向かった。
第四部から第五部開始までは、麻衣がショウを監視するという名目で一緒に暮らしていた。
天帝の乱後、麻衣はリョウと行動を共にしており、二人の仲がどうなったかは不明。

ショウガヴリイル

ちょろっと会っただけで最新型の機体を託される。
ガヴリイルはそれだけ事前にショウのデータを持っていたということになる。

ショウリョウシードル

ロストフ王国攻略戦で戦うことになる。シードルは見事に奮戦し、結果、自分こそ戦死したものの、ユーリヤを逃すことには成功した。


ショウユーリヤ

ユーリヤにとってショウは憎むべき仇でもあり、護国の守護神でもあるという複雑な関係になる。
ユーリヤはそれを世の定めとして受け入れ、決してショウを憎むことはなかった。

ショウヴィルヘルム・テルエリク・テル

ショウがスイスを訪れた際に偶然巡り合い、ショウは二人のスイス脱出に一役買う。
ヴィルヘルムにショウの戦いの結末がどこまで視えていたかは謎であるが、一切言及することはなかった。
なお、二人がフォリス帝国の成田正人に居場所を特定されたのはショウのせいではない。成田の情報網の賜物である。