RX ANT端子の活用


概要

JST-135のリアパネルには、「RX ANT IN」と「RX ANT OUT」端子が装備されている。 元々JST-135は当時のラインとして同デザインの通信型受信機NRD-525と組み合わせて使用可能であり、外部受信機と接続して使うことを前提とした拡張端子が設けられている。 これを利用することで、外部機器や受信用アンテナを用いたりなどができる。

RX ANTの使用

昨今の中級機以上では常識となった「RX ANT ON/OFF」スイッチは装備されていないが、RCAコネクタを差し込んむといきなり機能がONになる。

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ヘッドフォン端子等と違い、RCAピンジャックで「差し込んだら端子の接点が切り替わる」機構は実は珍しいかもしれない。

実例1:外部受信機の接続

受信信号を2分岐するアンテナスプリッターを挿入することで、135に接続したアンテナを用いて、外部受信機で同時二波受信が可能となる。「RX ANT OUT」からの出力を2分岐し、「RX ANT IN」に出力の片方を接続すればよい。 ただし、親機(135)で送信すると外部受信機に飛び込んで痛める可能性があるので、送信時にミュート端子を連動させるなどのケアが必要である。

実例2:受信アンテナの接続

ビバレージアンテナやスモールループアンテナなどを接続する場合、「RX ANT IN」に受信用アンテナを接続すれば、送信時はMコネから送信アンテナに接続され、受信時は受信アンテナで受信することができる。

こちらも、送信アンテナで(特にリニアアンプで増幅して)送信する際には、受信アンテナに飛び込んだ送信電力で135自身がダメージを受けない様、工夫が必要。

実例3:受信用アクセサリーの接続

「RX ANT OUT」を取り出し、受信用アクセサリー(プリアンプ、プリセレクター、BPF、特定バンドを減衰させるノッチ、など)を介して「RX ANT IN」に戻してやるとよい。 JST-135の場合、内蔵プリセレがあるので、更にプリセレが必要なのかはわからないが、プリアンプやBCトラップなどは有用かもしれない。