アンテナ一本 車に積んで 移動にでるのも 無線の修業 待ってて しいちゃん 哀しいだろが ああ 若い二人の 想い出にじむ六甲山 月も未練な十三夜
『しいちゃんが私を初めて六甲山へ連れて来てくれはったのは 「モナ無線」に奉公に上がった晩やった。 早う立派な理事はんになりいや言うて、 長い事、巣鴨のほう向いて、お願いしてくれはりましたなァ。 あの晩から私(わて)は、私はしいちゃんが好きになりました。』
腕をみがいて 1通を取れば 晴れて添われる 仲ではないか お願い しいさん 泣かずにおくれ ああ いまの私には 親方はんにすまないが 符号の味にゃ 刃が立たぬ
『死ぬ程苦しかった私らの恋も、親方はんは許してくれはった。 あとはみっちり電信の修行を積んで一人前の通信士になる事や。 な、しいちゃん、待っててや。ええな、しいちゃん。』
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