このページでは,12月15日火曜日に日無より問題が公表され次第,問題解説を掲載します. →公表されました.
[2009-12-18] 家族がインフルエンザ+急ぎの仕事で,作業止まってます.ゴメンナサイ.
[2009-12-23] 気まぐれに作業開始.1アマ工学A-10まで終了.でもまた途中で放置かも…
コイルのインダクタンスを求める公式を覚えておくのが一番手っ取
り早いと思います.L=Kxμ0x(n^2)xS/l.Kは長岡定数,μ0は真空の
透磁率,nが巻数,Sはコイルの断面積,lはコイルの長さ.これから
[A]はl小→L大ですから「大きく」,[B]はコイルの半径r小→断面
積S小→L小ですから「小さく」がわかり,[C]も「透磁率」とわかる
でしょう.(誘電率は電気の方,たとえばコンデンサの容量等に関
連するものですね.)3番が正解.
3が圧電効果の説明ですね.他を見てみましょう.1と2はともに
磁気ひずみ現象.4は表皮効果.5はトムソン効果.ゼーベック効
果,ペルチェ効果と合わせて暗記しましょう.
Sを開いたときは,直流電源に3+6=9[Ω]の抵抗をつないだ回路とな
ります.このとき電流がI[A]だったというのですから,この電源の
電圧VはV=IR=9Iと表せることになります.さて,Sを閉じたときは
1.5倍の電流が流れるということですから,3Ω,6ΩおよびRxによる
合成抵抗の値Rsは,電源の電圧は変わらないのですから,V=9I=1.5Ix6,
すなわち6[Ω]になります.ということは6ΩとRxの並列接続の合成
抵抗は3[Ω]ですよね.あとは1/6+1/Rx=1/3を解けばいいことになり
ます.Rx=6[Ω]となって,4番が正解.
共振回路のQを求める問題は最近頻繁に出題されますね.これは公
式Q=R/(ωL)を知らないと解きにくい問題です.公式に数字を代入
して,Q = (54x10^3) / ( (2x3.14x3.5x10^6) x (41x10^(-6)) )
≒54000/900=60.したがって2番が正解です.
合成インピーダンスを求める問題.複素数表記を使って解いていき
ましょう.RとLの直列接続のインピーダンスをZ1とおくと,Z1=R+jωL
=30+j30です.Z1とCの並列接続のインピーダンスZは,1/Z=1/Z1+jωC
=1/(30+j30)+j(1/60)=(1-j)/60+j/60=1/60なのでZ=60[Ω]となって
1番が正解.
バリスタは加えられた電圧によって電気抵抗が変わる素子で,落雷
などから回路を保護する目的で使われます.他の素子はどれも非常
に高い周波数の発振回路で使われる素子です.2番が正解.
コンダクタンスというのは抵抗の逆数,つまり電気の流しやすさで
すから,R=V/Iの逆,つまりI/Vを表わしていることに注意しましょ
う.これで選択肢は3番か5番に絞られます.あと,FETの入力と
なる電圧の変化は,ソース-ゲート間に加えるんだったな,と思い
だせば,5番が正解とわかります.
論理素子の働きを答える問題.AはAND素子,BはNAND素子,CはOR
素子,DはNOR素子です.BはAの出力にNOTをつけたもので,DはCの
出力にNOTをつけたものですから,AとB,CとDはそれぞれ反対の値
をとります.ですから2番はすぐに除外できますね.あとは,1と
0の入力だから,ANDをとると0,ORを取れば1だな,ということで,
0 1 1 0 のパターン,つまり1番が正解だとわかります.
リアクタンスが小さい→無視してよい,ということなので,負荷抵
抗だけを考えればよいということです.A-7の問題で相互コンダクタ
ンスは,ドレイン電流の変化とゲート-ソース間電圧の変化との比,
すなわちgm=ΔId/ΔVgsでしたね.図の等価回路は,ドレイン-ソー
ス間電圧Vdsは,ドレイン電流Id=gmVgsがrdとRLの並列接続に流れる
ことにより発生する電圧であること,すなわちVds=Id(rd//RL)を示
しています.よって電圧増幅度Vds/Vgsは,gmVgs(rd//RL)//Vgs =
gm(rd//RL)で求められることになります.1/rd+1/RL=1/14+1/6=
3/42+7/42=10/42だからrd//RL=42/10=4.2[kΩ]です.よって
gm(rd//RL)=10x10^(-3)x4.2x10^3=42.4番が正解.
入力電圧,出力電圧をそれぞれVin,Voutと書くとき,負帰還増幅回
路ではA(Vin-βVout)=Voutが成り立っているので,これを解いて
(1+Aβ)Vout=AVin,よってVout/Vin=A/(1+Aβ)となり,これがこの
回路の増幅度です.A=90,β=0.2を代入して,90/(1+90x0.2)=90/19
≒4.7ですから,4番が正解.
新問題は確かにないようですが,しっかり勉強していないと解けな
いことは確かでしょう.決して易しい問題とは思いませんが,問題
集をまじめにつぶしていった人には出来た手ごたえがあったのでは
ないでしょうか.
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