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苦手な計算問題克服しちゃうぜ〜(親ページ)
計算問題の華?合成インピーダンス編です。1アマでも2アマでも ほぼ毎回出題されますが、1アマでは複素数表記を知らないと解け ない問題が出るのに対し、2アマではベクトル図や暗記で何とかな る範囲の問題しかでません。複素数表記を使わないのを2アマ的解 法、使うのを1アマ的解法と呼ぶことにして、今回は、
という3段階の方針でやってみたいと思います。また、例によって 純粋な計算問題ではないけれど、リアクタンスやインピーダンスの 理解に役立つ文章問題は取り上げていきます。
IZ404 (2002-04)
http://www.yuushirai.jp/shirai/Licence/Exam/mon/2-ama/200204/2ama-kogaku-200204.pdf
http://www.yuushirai.jp/shirai/Licence/Exam/mon/2-ama/200204/2ama-kogaku-kai-200204.pdf
A-4 R=3[Ω]、XC1=5[Ω]、XC2=20[Ω]。合成インピーダンスを計 算する問題です。XC1 = 1/(ωC1), XC2 = 1/(ωC2)。(式が長くな るのでω=2πfとおいた。)C1 と C2 を並列につないだときの合成 容量 C は C = C1 + C2。そのときのリアクタンス XC は XC = 1/(ωC) = 1/(ω(C1+C2)) = 1/(1/XC1+1/XC2) (ωC1=1/XC1, ωC2=1/XC2 より)となって、つまり抵抗の並列計 算と同じになります。数字を当てはめて解くと XC = 1 / (1/5 + 1/20) = 1 / (4/20 + 1/20)= 1 / (5/20) = 20/5 = 4[Ω]。抵抗とコンデンサの直列接続の合成インピーダンス Z は Z = √(R^2 + XC^2)。数字を当てはめて解くと Z = √(3^2 + 4^2) = 5[Ω]。
IZ408 (2002-08)
http://www.yuushirai.jp/shirai/Licence/Exam/mon/2-ama/200208/2ama-kogaku-200208.pdf
http://www.yuushirai.jp/shirai/Licence/Exam/mon/2-ama/200208/2ama-kogaku-kai-200208.pdf
A-4 コイルとコンデンサを直列に繋いだときのリアクタンスの周 波数特性グラフを求める問題。XL=2πfL、XC=1/(2πfC) と俗に暗記 しますが、大きさだけでなくて、位相のずれ方(90度進むか遅れる か)をプラスマイナスの符号で表すと、XL=2πfL, XC=-1/(2πfC) と表されます。教科書によってこのあたりの表記方法がまちまちな ため、学習者が混乱する原因のひとつになっています。さて、コイ ルとコンデンサの合成リアクタンスを X とすると、X = XL + XC = 2πfL - 1/(2πfC) となります。つまり 2πfL > 1/(2πfC) な ら正,2πfL < 1/(2πfC) なら負、ということです。周波数 f が 大きくなると2πfL は増加し、1/(2πfC) は減少します。よって、 2πfL = 1/(2πfC) すなわち X = 0 となるポイントをはさんで, 周波数が小さい時負、大きいとき正となるようなグラフを選べば いいわけです。正解は3番。
IZ412 (2002-12)
http://www.yuushirai.jp/shirai/Licence/Exam/mon/2-ama/200212/2ama-kogaku-200212.pdf
http://www.yuushirai.jp/shirai/Licence/Exam/mon/2-ama/200212/2ama-kogaku-kai-200212.pdf
A-4 コンデンサ C と抵抗 R の両端の電圧 VC, VR を求める問題。 XC=6[Ω]、R=8[Ω]、V=50[V]が与えられている。抵抗同士の直列接 続のように単純に分圧で考えてはいけないよ、というのがポイント。 まず C と R の合成インピーダンス Z を求めて、回路に流れる電 流 I を求めて、最後にVC, VR を計算することになります。 VC + VR = V にはならないので注意が必要です。 Z = √(R^2 + XC^2) = √(6^2 + 8^2) = √(100) = 10[Ω]。 したがって I = V/Z = 50/10 = 5[A]。 VC = I XC = 5 x 6 = 30[V].VR = I R = 5 x 8 = 40[V]。
IZ504 (2003-04)
http://www.yuushirai.jp/shirai/Licence/Exam/mon/2-ama/200304/2ama-kogaku-200304.pdf
http://www.yuushirai.jp/shirai/Licence/Exam/mon/2-ama/200304/2ama-kogaku-kai-200304.pdf
B-2 (1) この回路の合成インピーダンスの大きさを Z とすると、
Z=[√(R^2 + (ωL-1/(ωC))^2)]で表され、回路が共振すると
[ωL-1/(ωC)]=0となり、Z の値は[最小]になる。
(2) この回路の共振周波数を f0 とし、共振角周波数をω0とする
と、ω0=[1/√(LC)]及び f0 = [1/(2π√(LC))]で表される。
直列共振回路の基礎知識を問う問題。(2) で ω0 = 1/√(LC) を
覚えている人なんていないでしょうね。f0 = 1/(2π√(LC)) と
ω0 = 2πf0 から導くのが自然でしょう。
IZ508 (2003-08)
http://www.yuushirai.jp/shirai/Licence/Exam/mon/2-ama/200308/2ama-kogaku-200308.pdf
http://www.yuushirai.jp/shirai/Licence/Exam/mon/2-ama/200308/2ama-kogaku-kai-200308.pdf
A-4 Z = √(R^2 + (XL-XC)^2) に数字を入れて解く問題。 R=12、XL=34、XC=18。XL - XC = 34 - 18 = 16。 Z = √(12^2 + 16^2) = √(144 + 256)= √(400) = 20。
IZ512 (2003-12)
(該当問題ありません!)
IZ604 (2004-04)
http://www.yuushirai.jp/shirai/Licence/Exam/mon/2-ama/200404/2ama-kogaku-200404.pdf
http://www.yuushirai.jp/shirai/Licence/Exam/mon/2-ama/200404/2ama-kogaku-kai-200404.pdf
A-3 IZ404 (2002-04)のA-4と同一問題(数値違い)。
XC =1 / (1/XC1 + 1/XC2) = XC = 1 / (1/12 + 1/24)
= 1 / (2/24 + 1/24)= 1 / (3/24) = 24/3 = 8[Ω]。抵抗とコンデ
ンサの直列接続の合成インピーダンス Z は Z = √(R^2 + XC^2)。
数字を当てはめて解くと Z = √(6^2 + 8^2) = 10[Ω]。
A-4 (1) 回路が電源の周波数に共振したとき、回路のリアクタン
ス分は[零]となり、回路全体を流れる電流 Idot(Iの上に点)は,
[最大]となる。
(2) コイル L のリアクタンスの大きさがコンデンサ C のリアクタ
ンスの大きさより小さいとき、電流 Idot の位相は,電源の電圧 Edot
より[進む]。
Idot, Edot はそれぞれ、I と E の上に点が打ってあることを表わ
します。こう書いて、複素数表記だよという意味になります、って、
それ2アマの範囲越えてるやんw。どうも記号使いが一定してない
ように思うのは私だけ?
(以下作成中)
(作成中)
IZ404 (2002-04)
http://www.yuushirai.jp/shirai/Licence/Exam/mon/2-ama/200204/2ama-kogaku-200204.pdf
http://www.yuushirai.jp/shirai/Licence/Exam/mon/2-ama/200204/2ama-kogaku-kai-200204.pdf
A-4 R=3[Ω]、XC1=5[Ω]、XC2=20[Ω]。合成インピーダンスを計 算する問題。複素数表記で書き直せば R=3[Ω]、XC1=-j5[Ω]、 XC2=-j20[Ω]。XC1 // XC2 = 1 / (1/(-j5) + 1/(-j20)) = 1 / (4/(-j20) + 1/(-j20)) = 1 / (5/(-j20)) = (-j20) / 5 = -j4。 よって Z = R + XC1 // XC2 = 3 - j4。|Z|= √(3^2 + 4^2) = 5[Ω]。
(以下作成中)
正弦波(サイン波)と円の関係
平面の上の半径1の円の上を同じスピードでぐるぐる回る人を考える。
(スピードは単位時間あたりの角度で表せる=角速度。)
スタート地点を決めておこう:(1,0)。
X軸のほうからみて,横の変化(Y軸上の変化)に注目。
0→1→0→−1→0→…を繰り返す。
この動きをY軸に、時間(=角度)をX軸にしてグラフを書くとおなじみのサインカーブ。
位相を理解するために
ピタゴラスイッチのアルゴリズム行進を思い浮かべる。
8つの動作が1セットで繰り返し。
隣り合う二人の位相は45度だけずれている。
同じオームなのになぜ単純に足せない?抵抗とリアクタンス
交流回路における「電気を通しにくくする要因」が抵抗とリアクタンス。
直流回路では抵抗だけを考えればよかったが、交流回路では、抵抗とは
別の原因で「電気の通しにくさ」が発生する。それがリアクタンス。
リアクタンスは電気や磁気の基本性質から生じるとても本質的なもの。
超伝導で抵抗をゼロにできてもリアクタンスは消せない。
リアクタンスは「電気を通しにくくする」がそこで「電力は消費されない」。
抵抗とリアクタンスは本質的に違うものなのでそのままでは足せない。
ただし「電気の通しにくさ」だけに注目したときは、電圧と電流の
関係なので、オームの単位で表されるということ。
(以下作成中)
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