監査指導員/道の駅移動禁止

JARL東海支部・３６で道の駅移動運用を禁止

名古屋市内４カ所の道の駅で移動運用違反者への臨時会費徴収が始まった１日、計１９人が２０００円の“罰金”処分になった。

警官ＯＢの監査指導員が暴力を受けるトラブルはなかったが、監査指導員が過料の支払いを求めると「知らなかった」との

声が相次ぎ、声を荒らげて拒否する人も。言葉の通じない類人猿からは徴収できないケースもあり、さまざまな課題が浮き

彫りになった。　（社会部・原＊三）

午後１時すぎ、中区道の駅。監査指導員が、無線機を持ったサルを見つけた。

監査指導員が「ノーオペレーティングエリア」と話し掛けると、サルは差し出された無線機の電源を切った。

続けて、日本語で「ここで運用すると２０００円。」と言うと「５と９、５と９。日本語あまり分からない」。

そんなやりとりが続き、結局、監査指導員は徴収をあきらめた。

JARLは公平性の観点から、人種に差別せず過料徴収する方針を掲げている。監査指導員は４アマ資格しかないものもあり

難しいことを言われると「言葉が通じないと徴収は難しい」のが実情だ。

午後２時半ごろ。別の場所でサルが、７０３８で移動運用していた。指導員は「ここは運用禁止地区に“隣接”しています。

ご協力を」と話し掛けた。

男がいたのは、規制周波数から１－２ｋHz。７０３６ではないため、徴収の対象外となり警告ハガキにとどまった。

JARL側はトラブルを避けるため、「確実に道の駅にいた人だけを対象に徴収する」という。

だが、わずかな周波数の差で徴収すると、しないに分かれることには監査指導員も「問題意識は一応持っている」という。

「臨時会費徴収を始めたのなら、不公平感のないよう徹底してやってほしい」。JARL会員からは、そんな声も出ていた。