これは以下の記事のコピー&ペーストです。
http://www.sankei.co.jp/news/060914/kei004.htm
同じ記事
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/business/infotech/19078/
総務省の電波監理審議会(総務相の諮問機関)は13日、家庭の電源コンセントにパソコンや家電のプラグをつなぐことで高速インターネットに接続できる「電力線通信」(PLC)の解禁を容認する答申をまとめた。これを受けて総務省は来月省令改正を行い、年内に設置申請を受け付ける。電力や電機各社はすでに製品開発に着手し、年内の実用化を目指す。電波干渉をめぐる反対意見も続出したが、ネットの本格時代を見すえ、利用者には便利なサービスがまた1つ提供される。
PLCは、電気を運ぶ電線に、電気信号に変えた文字や画像などを乗せて送る技術のこと。利用者は、光ファイバーやADSL(非対称デジタル加入者線)に加入後、家庭のコンセントに専用モデムを設置。モデムとパソコンを接続して高速ネットを楽しめる。
面倒な配線は不要で、屋内のコンセントがあれば、どこでもネット接続ができる。通信速度は、最大毎秒数十メガビット〜100メガビット規模になる見込みだ。無線LAN(構内情報通信網)のように、壁などの障害物で通信状態が悪くなることもない。
パソコン以外にも、情報家電を遠隔操作でき、録画したDVDを他の部屋のテレビで見たり、玄関に設置した防犯カメラ映像の監視もできるなど、用途は幅広い。
海外では、電線の地中化が進むスペインやドイツなどで光ファイバーやADSLに代わる高速ネットとして実用化されているが、日本では電波の漏洩(ろうえい)対策が課題となり、混信する可能性が高いアマチュア無線やラジオ短波放送からの反発が強い。このため、総務省では当面PLCの利用を屋内に限定し、屋外からの引き込みなしの解禁は見送られた。
それでも、将来的なビジネスチャンスは大きく、電力や電機各社は次の狙いに定めている。
三菱電機は、欧州や米国向けにPLC用のモデムを供給しており、「日本でも発売したい。すでにノウハウがあり、早ければ年内にもできる」と明言。モデムの価格は1万円前後になる見通しという。
松下電器産業は、家庭内のさまざまな情報家電を相互接続するホームネットワークに注力しており、「パソコンだけでなく、あらゆる機器を簡単に接続でき、今後の重点分野だ」と鼻息は荒い。 松下電器と三菱電機、ソニーの3社は昨年、PLCの接続仕様について、歩調を合わせることでも合意している。
東京電力や関西電力も、主力の光ファイバー事業とPLCを組み合わせて、ブロードバンド(高速大容量)通信環境を売り込む考え。将来的には海外のような屋外利用の解禁も想定し、光ファイバーに続くブロードバンド通信の一角を狙う計画だ。
PLCの解禁までには、紆余(うよ)曲折もあったが、総務省では「将来的にネット家電や多様な通信サービスの普及促進につながる」(幹部)と期待しており、日本の産業界の飛躍にもなりそうだ。
(09/14 02:29)
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