これは以下の記事のコピー&ペーストです。
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/business/8409/
家庭の電源コンセントにモデムとパソコンをつなぐだけで高速インターネットに接続できる電力線通信(PLC)が今秋にも登場する。技術要件などを審査してきた情報通信審議会(総務相の諮問機関)は先月29日に最終答申をまとめており、これを受けて総務省が今秋にも省令改正を行い、PLC商用化にゴーサインが出される見通しだ。すでに、電力や電機各社は、製品開発のテスト段階に入っており、ブロードバンドの選択肢がまた一つ増えることになる。
PLCは、電気を運ぶ電線に、電気信号に変えた文字や画像データを乗せて送る技術のこと。利用者は、コンセントがある場所ならば、家のどこでもネット接続が可能となる。ネットパソコンのみならず、違う部屋にあるエアコンやテレビなどの家電の遠隔操作も簡単にできる見通しだ。 通信速度は数十メガビット−100メガビットと光ファイバー並みの高速大容量。すでに張り巡らされている配電線を利用するため、新たな屋内配線工事が不要で、無線LAN(構内情報通信網)のように壁などが通信の障害になることもない。
電線の地中化が進んでいるスペインなどでは、光ファイバーやADSL(非対称デジタル加入者線)に代わる高速ネットとして実用化済みだが、PLCは電波の漏洩(ろうえい)対策が課題となっており、混信する可能性が高いアマチュア無線やラジオ短波放送からの反発が強い。そのため、総務省では、当面のPLCの利用を屋内に限定。建物までは電力線ではなく、既存の電話線や光ファイバーを利用することになる。
さらに、審議会では、当初の予定よりもPLCのデータを送る電流の許容値を厳しくした。
一部の電機メーカーからは「満足できる製品が作れない」など反発も出ているが、東京電力では「技術的な問題はクリアできる。関係業界で歩調を合わせて今秋には商用化したい」(東電の小川理電子通信部通信インフラ技術グループマネージャー)と意気込む。自社で展開している光ファイバー事業と併せて情報家電と連携したホームネットワーク環境を提供したい考えだ。パソコンメーカーでも、PLCに準拠した製品化で需要喚起を狙う方針で、市場環境は着々と整備されつつある。
次の課題は、屋外利用だ。関係者は、「将来的には光ファイバーの代用としての可能性が出てくる」と期待を示しており、実現すれば、日本のブロードバンド環境の充実に一段と拍車がかることになる。
07/03 02:13
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