これは以下の記事のコピー&ペーストです。
http://jh3ykv.rgr.jp/mt/archives/2006/09/plc_7.html
PLCを利用した機器を開発しているアマチュア無線家の方から、貴重なご意見をお聞きしましたので、ご本人のご許可を頂いた上で、下記に掲載させて頂きます。
私は、PLCを推進している側の人間です。
多くのアマチュアが反対しているなかでJARLが賛成に回ったのは意外な展開と正直、我が耳、いや目を疑いました。
国策でインフラのコア技術を日本から発しようとの肝いりと、この手の規格化では、歴史的なオープンコンソーシアム(密室ではない)な検討会で座長を務めた某教授の言葉通りに逆風の中のスタートから数年の歳月が過ぎてしまった。
技術はSWRを1mS程度の超高速でチューニングしながら送信するアルゴリズムをあと一歩の所まで実現したものの、根本的な技術的な壁にぶち当たり難航しています。実は、日本国内の配電網の(単相3線接地配電網)コモンモードとノーマルモードのインピーダンスがこれほどダイナミックに変動している事を甘く見ていた事実があります。
正直、開発エンジニア側の敗北に近いというのが実力です。
今回の試験運用で使われているチップの多くは、韓国製であったりスペイン製で有ったりしています。N社やF社のチップは、ごく少数です。
胸を張って高速マッチング技術を発表できる所まで行かなかった時間切れの苦しい決断で、結果としてノイズは、ADSL並かちょと少ない程度のレベルへ押さえ込もうとしたため、速度は平凡な速度で距離も全然伸びない結果となった。
PLC推進派の企業の中には、電線メーカーが多く参加しているのですが、こんな声も聞かれます。
だから、光ファイバーとのコアシュカル電線が究極のPLCなんだって蒸し返す声が聞かれます。
無線技術の新たな開発が非常な早さで進む中、PLCは、出遅れてしまった焦りの結果が今回の発表だと我が社のおおかたの見方です。
今後も活発な反対、賛成のご意見を出させていただくことが様々な通信技術、電力線に電波を乗せる、光を乗せる、蛍光灯に高周波を乗せる、信号機のLEDに変調を掛けるなどの進歩に貢献できるのでそういった意味でもみなさんPLCコンソーシアムにご参加頂いていると考えておりますのでよろしくお願いいたします。
尚、国内電源メーカの多くは、今回のPLC応用に関しては、冷静な対応をしています。
当初、携帯電話の充電器からPLCで、オーディオコンポへ音楽データを転送するシステムは、FM電波に、VTRのデータ転送も高速無線接続へと既にPLCの当初の商品群は代替されていて時期既に遅しの感です。
韓国チップも、スペインチップも評価しましたが、出来の悪いADSLモデム並でF社のチップを待ち望んでいた。
今回の漏洩ノイズ問題が、引き金になり、インバータ***という商品群への対応や、架空電線の地下埋への感心、送電線の人体への影響、携帯電話中継鉄塔や、アマチュア無線の電波自体の影響など、議論が活発化されることが期待されます。
日本の底力が衰えている様を実感している今日、このごろです。
#貴重なご意見をありがとうございました。なお、最近の風潮を鑑み、この件に関してのニュースソースは伏せさせて頂きました。
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