記述の集積 / 大神院に関する記述


hatena:大神院

概要

『二大祖国』時代の中ごろに義国?の一地域で誕生した宗教的集会がその母体。神々の神格に明確な序列を設け、数派の属性に秩序立てて分類。さらにこれに当てはまらない神々を邪神とし、異端として信仰を禁じた。この教義自体は一般に普及することなく、一地域のみのものにとどまる。しかし組織としての大神院は義国?の政権に対して大きな力を持つまでに発展し、義国?の滅んだ後もその系列の多くの国家に強い影響を与えながら現在に至る。

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『天体論』の宇宙観と大神院

119 名前: 言理の妖精語りて曰く、 投稿日: 2006/05/06(土) 00:54:26

 義国の大カクレヤ(隠矢)の『天体論』によってまとめられた当時の宇宙観は、夜月、幽月、精月、太月の四つの月と、土星、火星、水星、天星の四つの遊星、そして太陽が、地球を中心に回っているというものでした。これら九つの星は、それぞれその巡る軌道が球層をなしていると考えられており、これに夜空の星々の球層を加えた十の球層が地球を同心円状にとりかこんでいるというのです。それらの球層は、それぞれ夜光天、幽冥天、精霊天、太陰天、太陽天、土塊天、火力天、水晶天、そして天堂天と呼ばれ、さらにその外側に、夜空の無数の星々たちの球層、恒星天があり、それぞれにその天球層を支配する神々が存在すると考えられました。この図式を最初に引用し教義と引き合わせたのが、義国の大神院です。大神院の教義はまもなく廃れますが、大神院によって定められた球層と神々との対応関係は後にさまざまな陰秘学によって利用され、それとともに徐々にその神話的神秘性を高めてゆき、やがて今日の占星術の基礎をかたちづくったのです。

(アケルナ・エリル『占星術入門』)

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