記述の集積 / ワリバーヤ王朝に関する記述


hatena:ワリバーヤ王朝
hatena:アルセス教
hatena:ヘレゼクシュ
hatena:カタナ

名前の由来

266 名前: 言理の妖精語りて曰く、 投稿日: 2006/05/04(木) 02:15:17

かつてヘレゼクシュ地方に栄えたワリバーヤ朝の名は、彼らの祖先があがめた
令星(太陽系の惑星の一つ)の神ワリブに由来する。

267 名前: 言理の妖精語りて曰く、 投稿日: 2006/05/04(木) 02:17:54

ワリブ・ァヤー(「ワリブが与えた(国)」の意)これがなまってワリバーヤとなったという説が有力である。

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王国の首都

340 名前:言理の妖精語りて曰く、 投稿日: 2006/05/22(月) 18:19:24

【ディスカレイリーグ】
ワリバーヤ王国の首都。「ディスカレイルの都」の意。現在のラープタッズ。

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ワリバーヤ王朝の君主

46 名前: 言理の妖精語りて曰く、 投稿日: 2006/03/10(金) 17:07:07

ワリバーヤ王朝の君主
1代目:ディスカレイル
2代目:アルセスバハル一世
3代目:ルータマス一世
4代目:ルータマス二世
5代目:カカーブン
6代目:アルセスバハル二世
7代目:ルータマス三世
8代目:ブラーサーム
9代目:アルセスバハル三世

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初代:ディスカレイル

115 名前: 言理の妖精語りて曰く、 投稿日: 2006/03/09(木) 13:47:48

ワリバーヤ王国の建国者ディスカレイル王とその一族はアルセスを守護神として深く崇拝していたが、
キュトスをアルセスを誘惑した魔神だとみなしていた。

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第5代:カカーブン

132 名前: 言理の妖精語りて曰く、 投稿日: 2006/03/10(金) 21:20:03

【刀】は東方由来の武器である。第5代ワリバーヤ王カカーブンはゲヘナの弾圧と処刑のために切れ味の
良さで知られていた刀に目をつけ、東の国から技術者を招きワリバーヤ王国の剣術に適した形に改良させた。

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第6代:アルセスバハル二世

87 名前: 言理の妖精語りて曰く 投稿日: 2006/03/07(火) 12:02:54

アルセスバハル二世の名は「アルセスは勝利する」を意味する。

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30 名前: 【パンゲオニルド哲学】 投稿日: 2006/03/06(月) 20:04:53

世界そのものを原初神パンゲオンから流出する【本質(イルド)】の顕現である、と説く神秘哲学。
伝承では古代の英雄アルプテギンがパンゲオン直々にその教えを授けられたとするが、
現在の研究の結果ではその成立年代は新しく、中興の祖と仰がれたミルー=バオルオンが事実上
の「宗祖」であるという説が定説になっている。
若かりし頃のアルセスバハル二世が傾倒していたことで有名。

(ミース・テーギル監修『簡易思想事典』)

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第8代:ブラーサーム

49 名前: 【ブラーサーム】 投稿日: 2006/03/11(土) 16:25:45

ワリバーヤ王朝第8代国王。彼の代にアルセス教復興運動が興り、ブラーサームもそれに心を
動かされ認めたために、世俗化が進んでいたワリバーヤ王国は再びアルセス教化する。
ブラーサーム王は国中からゲヘナの血で汚れた【刀】を集めさせ、
英雄神アルセスと建国王ディスカレイルと聖ポルポフォンを讃え平和と繁栄を願う巨像を作らせた。
これが世に言う【刀狩】である。近世トルクルトアにまとめられた『アルセス教史』
には彼が夢の中に現れたアルセス神に命じられて刀狩を行ったという伝説が紹介されている。
彼は「忌まわしき道具は滅びなければならない」と主張し最終的には国中の全ての刀を像に変えようとした。
彼は【刀】を悪魔の道具とみなしていたらしく、【刀】の製造を禁止し製造技術を弟子などに教えることを禁じた。
さらには【刀】製造に関する書物の焚書を命じ、これらの禁を破る者には死罪をもって対応した。
ワリバーヤ刀の製法のほとんどが現在に残ってない理由には、
刀職人の間の秘密主義もさることながら、この王の徹底した政策によるところが大きい。
【刀】そのものはそれまでにも大量に作られ、また多くの愛好者が国内外にいたため
現存するものも多いが、それでも現代の多くの刀剣ファンにとって彼は呪詛レストロオセに匹敵する大悪魔である。
彼はゲヘナに対しても寛容な政策をとった有徳の君主ではあるが、ワリバーヤ国内に混乱
を招き他国に付け入る隙を与えた暗君でもある。そうでなくとも【刀】という重要な兵器
を失わせた事はこの国の滅亡を早めた一因であることは否めない。
後代の歴史家のなかには彼はゲヘナの魔術のせいで狂ってしまったとする者もいる。
このような見解はブラーサーム在世中にもあったようで、彼が死に弟のアルセスバハル三
世が即位すると、ゲヘナへの弾圧はより過激な形で再開された。

(融月社刊『世界の君主たち』)

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66 名前: 言理の妖精語りて曰く、 投稿日: 2006/03/06(月) 18:23:19

その権力者が集めた刀は、その国で信仰されていた宗教の聖者の巨大な像を作るのに
使われたという。国家の繁栄と平和を願って建立された聖像であったが、
聖者の巨像が収められた寺院では怪奇現象や僧侶の不幸が後を絶たなかったという。

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50 名前: 言理の妖精語りて曰く、 投稿日: 2006/03/12(日) 01:52:16

ブラーサーム王の時代に起こった惨事
まず一つ目、【刀匠の館】放火事件・・・これにより禁を破っていない刀匠の多くまでもが死亡した。
犯人はわかっていないが、「王自身が密かに命じた」や「刀が再び作られるのを恐れた外国が行った」等、諸説ある。
二つ目、【ヘレゼクシュかぜ】の蔓延・・・5年間にわたりヘレゼクシュ一帯の住民を苦しめ、十万人以上の死者を出した。
ブラーサーム王の死とともに沈静化する。「王の乱心」と同様にゲヘナの魔術によるものとされた。

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第9代:アルセスバハル三世

136 名前: 言理の妖精語りて曰く、 投稿日: 2006/03/12(日) 07:59:30

アルセスバハル三世は即位すると兄の愚行と疫病によって失われた刀の製法を再現しようとしたが、
実現されることはなかった。形だけは似ていても、それは【刀】と呼べる代物ではなかった。

by 一行記述スレッド 136

103 名前: 言理の妖精語りて曰く、 投稿日: 2006/04/20(木) 12:50:08

【アルセスバハル三世によるラカジン派弾圧】
ラカジン派の布教を許可していたブラーサーム王が死に、
弟のアルセスバハル三世が即位するとラカジン派の信仰は禁止され、
信者には棄教が義務付けられ、それに従わない者は容赦ない弾圧がなされた。
ブラーサーム王の治世で行われた【刀狩】と王の死ぬ5年前から猛威を
振るい始めた、【ヘレゼクシュかぜ】の蔓延で社会情勢が不安定となっていた。

国内に住むゲヘナとともにラカジン派はこれらの災厄の元凶と決め付けられ
スケープゴートにされてしまった。さらに偶然にもこの疫病の分布とラカジン派の布教した地帯
とが重なってしまっていたことが「ラカジン派の暗躍を示す証拠」とされてしまい、
アルセスバハル三世の呼びかけとともに外国でもラカジン派が苛烈な迫害を受けることになる。

104 名前: 言理の妖精語りて曰く、 投稿日: 2006/04/20(木) 13:10:14

【異端者ラカジンの処刑】
ラカジン派弾圧のさなかにラカジンの処刑が行われた。
アルセスバハル三世は彼に栄誉を与えず美しい殉教になってしまわないように
火あぶりの刑や磔刑にするのはやめ、汚泥の池にラカジンを沈めて
窒息死させることにした。処刑執行後、汚泥の池から引き上げられた
異端者の死体は獣や鴉の餌にされた。

――――「アルセス教史」

by 汎用記述スレッド 103-104

ワリバーヤ王国の人物

聖ポルポフォン

45 名前: 【聖ポルポフォン】 投稿日: 2006/03/10(金) 16:14:31

ワリバーヤ王朝2代目の王アルセスバハル一世に仕えた神官。
単純な自然信仰と英雄崇拝との混交物だった当時の信仰を、独自の理論で
もって整理し直しアルセス教として知られる教義をまとめあげた。
後に8代目の王ブラーサームの御世に同国で行われた刀狩の際には、
集められた刀を鋳造して彼の巨像が建てられている。

(ミース・テーギル監修『簡易思想事典』)

by 汎用記述スレッド 45


猫騎士ミューン

85 名前: 猫騎士ミューン 投稿日: 2006/03/07(火) 05:04:29

伝説の猫騎士

by 一行記述スレッド 85

133 名前: 言理の妖精語りて曰く、 投稿日: 2006/03/10(金) 21:45:27

6代目アルセスバハル二世の時代になると諸外国や、活性化した悪鬼との戦いにも用いられるようになり、刀の製作技術
もさらに向上した。特に猫騎士ミューンの名剣「猫の髭」はワリバーヤの刀の中でも遥か後代に語り継がれる逸品である。

by 一行記述スレッド 133

241 名前: 言理の妖精語りて曰く、 投稿日: 2006/04/20(木) 21:51:10

猫騎士ミューンは悪鬼だけでなく竜にも戦いを挑んだ。

by 一行記述スレッド 241

37 名前: 猫騎士の残したもの 投稿日: 2006/03/07(火) 14:35:42

猫騎士は二つの仕事で有名です。
一つは戦術家としてたくさんのドクトリン(戦闘理論)を残しました。もう一つは著述をたくさん残しました。
猫騎士のドクトリンは戦争史にあるとおりです。
著述のほうは大駄作です。活版印刷の発明初期における最大の駄作作家でした。書物の歴史において猫騎士ほどたくさんの本を書いたものはいません。同時に猫騎士ほどたくさんの駄作を残したものもいません。
猫騎士の作品は現代でも残っていて文章作法の本や修辞学の本に頻繁に引用されます。猫騎士の文章は悪い見本の好例とされています。
それでも猫騎士の作品が残っているのは猫騎士が愛されていた証拠でしょう。

by 汎用記述スレッド 37

食鬼人バルガラッド

36 名前: 【食鬼人バルガラッド】 投稿日: 2006/03/07(火) 13:40:32

アルセスバハル二世に仕えた毒見役にして護衛兵。猫騎士ミューンとともに悪鬼討伐を行う。
食鬼人の異名は彼が悪鬼の肉を好んで食したという伝説による。
伝説によればかつて王を暗殺するために料理に混ぜられた悪鬼の肉(猛毒)を毒見したとき、
彼はその味わいに魅せられ、その肉を再び食べたいが為に猫騎士ミューン率いる悪鬼討伐軍に参加した。
彼の人間離れした強靭な胃袋は、古き神ピュクティェトの加護の賜物だとも伝えられる。

by 汎用記述スレッド 36

異端者ラカジン・ネベル・ネブ

101 名前: 言理の妖精語りて曰く、 投稿日: 2006/04/20(木) 10:34:40

【ラカジン・ネベル・ネブ】
ヘレゼクシュのネブ出身。ワリバーヤ王朝第8代国王ブラーサームの時代に、
自らをアルセス神から紀元槍で魂に紋章を刻まれた「神の伝令者」であると名乗り
極端な平和主義と光と闇・善と悪で構成される強烈な二元論を特徴とする教えを説いた男。
ブラーサーム王に献呈した基本的な教理書【ブラーサーマカーン】をはじめ、
多くの著作と書簡を残したがのちの弾圧によりそのほとんどは現存していない。
彼は当時の世俗主義に傾いたワリバーヤの社会を批判し、アルセス神への徹底的な献身
と清貧を説いた。そして彼の雄弁と信仰とカリスマ性にひかれ無視できない数の人々が
彼の教団に入信した。一時期は彼の教えはワリバーヤ国外にまで広がろうとするほどの勢いであった。
ブラーサーム王の【刀狩】にもラカジンの絶対平和思想の影響が見られる。

by 汎用記述スレッド 101

王朝の終焉

138 名前: 言理の妖精語りて曰く、 投稿日: 2006/03/13(月) 13:11:12

当時のアロイの王カルアーウィスはワリバーヤ王朝を崩壊させようとアルセス神官団を買収した。
さらにカルアーウィスはアルセス神官団にアロイ領内での布教も許可してやると約束した。

by 一行記述スレッド 138

140 名前: 言理の妖精語りて曰く、 投稿日: 2006/03/13(月) 15:22:29

ワリバーヤ王朝は9代目アルセスバハル三世の代で消滅し、
ヘレゼクシュ地方はアロイの支配する地となった。

by 一行記述スレッド 140

後世への影響

116 名前: 言理の妖精語りて曰く、 投稿日: 2006/03/09(木) 17:06:55

現在でもヘレゼクシュ一帯ではキュトスの姉妹をキュトスの魔女と呼び、子供を躾ける為の
脅し文句としても定着しているが、これはワリバーヤ王朝統治時代の名残である。

by 一行記述スレッド 116

143 名前: 言理の妖精語りて曰く、 投稿日: 2006/03/13(月) 17:21:25

「ワリバーヤ王朝崩壊後アロイに受け入れられたアルセスの神官により
アロイの文化と学問の質はさらに向上したと言われている。」

by 一行記述スレッド 143