受信音がノイジー


901のノイジーな受信部

901はシングルコンバージョンで信号の聞きやすさはピカイチで、ノイズから信号が離れてくる感覚はとても心地よいのだが、もともとノイズがやけに多いと思う。バンド内が総じてザワザワうるさい。

加えて、Sメーターがやたら勢いよく振れる。おかげで家主はATTを入れていることが多い。

  • その主な原因は、受信機自体の問題として、初期のPLLによるC/Nの悪さと、あとIFゲインを過剰に稼いでいるせいではないかと家主は見ている。
    • SSB/CWでシングルコンバージョンのスーパーヘテロダイン受信機を自作したことがある方はご存知と思うが、IF増幅の段数とゲイン配分、AGCの掛け方によって受信機のフィーリングがずいぶんか左右され、ノイジーになったり静かになったりするものだ。
  • またWIDTH回路においては、IFが近すぎるクリスタルフィルター(8.9MHzと10.7MHz)の通過帯域を重ね合わせている。その間のヘテロダインの繰り返しによって、受信周波数近傍に要らん信号がたくさん生じていそう。*1

これを改良すべく手を入れてみたい。

901のIFゲインは高い?

  • 901の受信部全体としては、IF増幅がXF301の前後に2段+XF402の後段に2段の計4段。あとRF初段に2段高周波増幅が入っている。
  • うちIF基板上には、WIDTH用にXFが2個載って減衰が激しいとはいえ、ゲインあるアクティブミキサー2ヶ所(Q401,Q402)と、AGCが深めに掛かったIFアンプが計2段(Q403, Q404)(いずれも3SK51なのでNFは悪い)かなり高利得で動作させており、ゲイン稼ぎすぎの印象。
  • 一方シングルコンバージョンのライバル機であったTS-820SはWIDTH付の凝った構成にはなっていないものの、RF初段に高周波増幅1段+バッファ1段、IF増幅は3段。ここまでで113dBの利得を稼いでいるそうだ*2

改善を試みてみる

(つづく)

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*1 後代のWIDTH・PBTは、各社とも455k+9M帯で実現されている。
*2 トリオのサービスマニュアルにはレベルダイヤグラムが書いてあるけど八重洲には書いていないんだったな。