ゲームライブラリ比較


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DirectX9 SDK

directx9sdk.png

BorlandはDirectXをサポートしていない。そのため、ClootieGraphics?などのサイトが独自にDelphi向けに変換したSDKを使うことになる。以前はバラつきがあった品質も今では安定してきた。言語仕様のため一部のメソッド名が変更されているが、それ以外はほぼ同じだ。recordを宣言するときにpackを指定するのを忘れずに。サンプルも全てDelphiにコンバートされているので出だしからつまずくことは無いだろう。DirectXの機能を全て使いたいならこれしかない。難易度は高め。C++用とはいえ日本語の詳細なヘルプが存在するので一定以上の理解があればかえってやりやすいはず。ユーザー数は僅少。

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Clootie graphics pages

QuadrupleD3.xx系

qd3.png

DirectX9 SDKを独自拡張したもの。ただしD3DXは削られている。一部(主に行列演算)は代替機能あり。2Dが得意。3Dでは独自のポリゴンフィギュア機能あり。最新版ではシェーダ対応。グラフィックス以外は旧DirectXの機能を利用している。ラッパーというよりは特定用途を簡易に実現するためのゲームライブラリといった趣。利点はFormにコンポーネントを貼るというDelphiらしさを生かせる点。他のライブラリだと出来ないものが多い。

2Dの透過は32ビットアルファ付きの画像を使えば簡単。ただ、32ビットアルファ付きの画像を編集出来るソフトはあまり無いのだが……。カラーキーも可。キー&ジョイスティック入力のコンポはとても使いやすい。添付マニュアルはとてもわかりやすいが未完成。更新はあまりされない。

ユーザー数は中程度。

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Electrical Fireworks
無料版Delphi6でSTGをつくるためのプログラミング講座 Ver.2005 Jan.

QuadrupleD2.xx系

shooter1.jpg

DirectX7ベース。カスタマイズして商用に使われることもある(テックジャイアンなど)。入門者向けのチュートリアルあり。作者サイトのシューティングゲーム(ソース付き)をみればその実力は一目瞭然。昔はユーザー数も多かった。

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Electrical Fireworks

DelphiX(unDelphiX)

delphix.png

作者はTMPGEncの人。書籍がでている。残念ながら開発は中止されており、公式サイトの掲示板は削除されている。海外では盛り上がっていて複数の開発者がメンテナンスを続けている(unDelphiX)。日本語版はDelphi6には対応していなかったがインストールのための解説サイトが複数存在。2D描画機能は必要最低限。加算描画を重ねるなどの凝ったエフェクトはDirect3D使ってくださいというスタンス。そもそも256色モードが主なターゲットのようだ。

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Hori Homepage
turbo - unofficial DelphiX homepage 複数あるunDelphiX配布サイトの一つ
DelphiX pages 同上


GLScene

GLSceneで作られたレースゲーム

OpenGLを使用した3Dライブラリ。Delphi専用に作られているので、ほとんどのパラメータをコンポーネントのプロパティから触ることが出来る。GLを冠しているがOpenGLを意識する場面は全くと言っていいほどない。フリーの物理エンジンであるOpen Dynamics Engineを統合して扱うことができる。対応する3Dデータファイル形式が多い(OBJ, BSP, MD2, MD3, MD5, 3DS, SMD, STL, TIN, PLYなど)。日本でのユーザ数は0に限りなく近い。日本語ドキュメントなし。Del6Perで使用可能。

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glscene.org 総本山(英語)

OpenGL1.0

OpenGL_Staff.png

Delphi6はOpenGLをサポートしている。usesにOpenGLを追加すれば使える。OpenGL1.0だが、ちょっとポリゴンを出したいという程度のニーズには答えてくれる。ちなみに、裏技で表示できるスタッフロールはこの機能を使っている。OpenGL1.2〜2.0などの最新APIを使いたい場合は海外サイトなどで配布されているヘッダファイルをインストールする必要がある。

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OpenGL with Delphi 解説サイト(英語)
GamDevPukiWiki - OpenGLwithDelphi 和訳